『小説家になろう』で人気の作品と言えば、神様にチートな能力を
貰って、俺Tueeeする感じの異世界ファンタジーですが、そうした作品ではありません。
物語は、傭兵の少年フリッツが、依頼を受けに北の辺境にある魔術学院を訪ねるところから始まります。
依頼の内容は、一流の魔術士を目指して旅をする生徒の護衛、ただし、報酬が通常の何倍とあって、フリッツは依頼の内容を疑います……
共に旅をする傭兵の少年と、魔術士を目指す少女の物語が、一つ一つのエピソードを積み重ねるように進んでいきます。
整った文体、落ち着きのある文章、設定もシッカリと作られていますし、キャラクターの書き分けや、戦闘シーンの描写も巧みです。
これだけ作り込まれた作品が、どうして人気が無いのか不思議なくらいです。
連休に、じっくりと読書をしたい方に、是非読んでいただきたい作品です。