普通を望む男子高校生・慎爺（しんじ）は、自由で温かな校風の私立・鵬桜条学園で、目立たずマイペースな日々を送っていた。 唯一の相棒、陽キャの龍一と「面白いことを共有する、関わらず傍観する」という“協定”を結び、恋愛騒動やクラスの人間模様を遠巻きに眺めてきた。 ──そのはずだったのに。 クラスメイトの鈴谷未来（すずや・みく）と最悪な出会いから始まったふたりは、なぜか少しずつ、友達になっていく。 けれど未来には、秘密があった──それは、かつて慎爺に救われた「過去」。 けれど「憧れ」と「恋」の境界線が曖昧なまま、未来は一歩を踏み出せずにいた。 慎爺もまた、未来への想いを抱きながら、壊れるのが怖くて手を伸ばせない。 すれ違い、照れ隠し、踏み出せない想い。 距離ゼロセンチメートルの場所で、心だけが、まだ触れられない。 過去から繋がった、ふたりの青春。 これは、「まだ始まらない恋」の物語。 「好き」と言えないふたりが、 それでも、互いの心に触れようとする、 小さな勇気の物語。

氷の王太子と末っ子公女の、なかなか始まらない恋物語 王太子妃を夢見る令嬢たちの熱烈アプローチにより表情筋が壊死した王太子と、愉快な公爵家の７人兄弟の末っ子として育った公女。 ５歳の年の差とタイミングで重ならなかった２人の人生を奇跡的に繋げたのは一通の手紙。 それは氷の王太子が名前も顔も知らない女性に宛てた一通のラブレターだった。 ーーーーー 短編「名も顔も知らない貴女へ」を大幅に変更して長編にしました。

聖女は勇者と結婚する世界。

冒険者としては変わり種の《先生》と、 面倒な体質のせいで冒険者を続けられなくなった《彼女》。 意識はすれども奥手な二人の、なかなか始まらない恋愛譚。 全二話の短編なのでお暇な時のお供にどうぞ。 ※無断転載は固く禁じます(うちの子は嫁にやらん)※ ※この作品はアルファポリスでも掲載しています(*´ω｀*)※ ☆後日談のオマケを二話追加しました☆ ★後日談のオマケのオマケを二話追加しました★

夏祭りと聞くといつもあの日のことを思い出す。 そして俺は、いつまでも意味のないたらればに縋っている。

少年と少女の始まらない恋の話

29歳 男 と 36歳 女 必然の出逢いを 偶然として過ごしてしまう 始まらない恋愛物語

ポジティブ少女の転校から始まらない恋物語……かもしれない。 短めなのであっさり読んでいただけるかと。 初投稿です。流し読みして忘れてください。

黒い蝶がひらり、一匹。結婚式当日。幸せを目前にした俺たちに、負の兆候が現れる。▼「始まらない恋企画」参加作品。