初投稿です。だれか一人でもこれを見つけてくれること、あわよくば読んでいただければ、心から喜びます。誰かひとりでも読んでほしい、読んでください。どうかお願いします。　 　 　仕事を辞め、だらだらと過ごしていた男中島は、現実から逃げて異世界の妄想にふけていた。そんななか、どんどん謎の空間に引きずり込まれ、なんと異世界に行ってしまう。しかしそこで待っていたのは、社会復帰みたいなセミナーと奴隷のような仕事だけ。ここでも結局底辺なのか。 　 　それでもおれはいきてやる。いきてやるんだ。

　深刻化する環境汚染・資源枯渇に対し。新たなる秩序と、世界の根本的な合理化・画一化が押し勧められた「新構築世界」で。最底辺労働者として生きる男――"安堂(あんどう) 礼儀(れいぎ)"は。 　とあるVRゲーム――『リアリテーション・ダイヴ』を手にした事で、その日常に新たな彩を得るが…。チュートリアル終了後、何故か通常のゲーム通りに行動しないNPC達や。選択した筈の難易度とはかけ離れた、高難度の敵や魔獣の出現。VRとは言えほぼ背景の存在である筈の他NPCの、妙に生々しい生活模様に一人首を傾げつつ……。 　安堂礼儀――PN(プレイヤーネーム)：レギ・アンドは。そんなちょっと可笑しなVRゲーム――実は本物の『異世界・アリアーシス』に迷い込むも、それに気づかず…。一人頭を抱えながら、何度も"ダイヴ《異世界転移》"し孤軍奮闘する。少しばかりお頭の足りない、冴えない三十路の「冒険者」の御話し――…。