どこかの国の山奥で、死霊魔術師アスク・ラピウスはついに念願の不死を手に入れた。アンデットの肉体となった彼は山を下り、世界を彷徨い、やがて彼に惹かれて集まった者たちと一つの組織を築いた。 　組織の名は『エーシュリオン』。世界魔術師連盟にも危険視され、幾度となく刺客を返り討ちにしてきた彼らは、最近になって一つの島を滅ぼし自分たちだけの国を作り上げた。 ※本作品はやまやま様の『ひゃくものがたり』、吾桜紫苑様の『Noir et Rouge　〜闇夜に開かれし宴〜』『鬼は外、布団が内』『疾き波は岩をも割き』、夙多史の『天井裏のウロボロス』のコラボリレー小説となっております。 ▼ひゃくものがたり https://ncode.syosetu.com/n1168u/ ▼Noir et Rouge　〜闇夜に開かれし宴〜 https://ncode.syosetu.com/n6194be/ ▼鬼は外、布団が内 https://ncode.syosetu.com/n9132dn/ ▼疾き波は岩をも割き https://ncode.syosetu.com/n3832fb/ ▼天井裏のウロボロス https://ncode.syosetu.com/n7279u/

「遅い」 「すみません、これには深い事情がございまして」 「今日も今日とて、瑠依が布団を手放さなくってな」 「竜胆、だからそれは黙っててくれってごふうっ」 「ド阿呆」 「……なー疾、俺もう瑠依のお守りやなんだけど……」 「俺は鬼狩りそのものをやめたい」

聖なる夜。同じ日に、それぞれのクリスマスを描いてみました。