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小説PickUp!

140字で斜塔を積み上げるように ~140字小説集~
はまさん全366エピソード童話その他
今日もえっちらおっちら、140字の物語を積み上げる。崩れそうになりながら、やがて高くまで届くといいな。 twitter上で掲載していた140字小説を、こちらの方へ残しておきます。
十四年間「ありがとう」のない婚約を辞めます
九葉(くずは)全10エピソード異世界恋愛
「わかりました」と書くだけの返事を、三十七回出した。 八歳から十四年間、ネリーの婚約者が寄越すのは「わかってくれるよね」のひと言だけ。 茶会も贈り物も謝罪の代理も、すべてその六文字で降ってきた。 断ったことは一度もない。 ありがとうと言われたことも、一度もない。 三十八回目の手紙を前に、ネリーは初めて違う六文字を綴る。 婚約は解消された。 実家に戻った彼女の手帳には、自分の予定がひとつもない。 好きな食べ物を聞かれても答えられない。 十四年間、誰かの好みばかり覚えてきた彼女には、自分自身がどこにもなかった。 領地の収穫祭で、一人の騎士が問いかける。 「あなたは、何がしたいのですか」と。 答えを持たない自分に気づいたとき、止まっていた時間が動き始める。 三十七回の「わかりました」を手放した先に何があるのか、彼女はまだ知らない。
婚約者が「真実の愛」グループで浮気を実況していたので、その場…
熾星短編ヒューマンドラマ文芸
 結婚式まで、あと七日。  婚約者の藤森彩香の初恋相手、早川亮介が出所した。  彩香とは五年間付き合い、この日のために二人で準備を重ねてきた。  亮介が戻ってきたと知った時、もしまだ気持ちが残っているなら、今のうちに別れてもいいと俺の方から切り出したくらいだ。  結婚してから三人とも不幸になるより、その方がずっとましだと思っていた。  けれど、彩香の父親はわざわざ俺のところまで来て、 「あの子はもう過去を引きずっていない」 と言った。  たった一人の妹、久我莉子も泣きながら腕にしがみついてきた。 「彩香さん、お兄ちゃんが一番苦しかった時もずっとそばにいてくれたじゃん」  親友の三浦拓也まで胸を張った。 「五年一緒にいたんだぞ。今さら昔の男が出てきたくらいで、何が変わるんだよ」  その言葉を信じた。  結婚式当日までは。  ホテルへ向かう途中、拓也が煙草を吸うために車を降りた。  直前まで触っていたサブ端末を助手席に置きっぱなしにしている。  画面もロックされていなかった。  そこへLINEの通知が入った。  グループ名は、 【彩香&亮介 復縁作戦】  次々と写真や動画が投稿されていた。  月ノ森迎賓館。  ウェディングドレス姿の彩香。  その向かいには、五年前に服役した亮介がいる。  二人は指輪を交換し、抱き合い、最後には唇を重ねた。  その周りで拍手しているのは、莉子、拓也、彩香の父親。  そして本来なら今日、俺の結婚式に来るはずだった友人たちだった。  少しして、彩香からメッセージが届いた。 【今日くらいは、亮介との約束を守りたいの】  続けて、もう一件。 【でも明日は予定通り颯人と凪原市役所に行く。株の契約もあるから、それまでは絶対にバレないようにして】  最後まで読んでも、誰にも問いたださなかった。  ただ画面を消し、端末を元の場所へ戻した。  あれだけ楽しそうに芝居をしているのだ。  最後まで付き合ってやろうと思った。
42歳のおっさん、赤ちゃんからやり直す ~営業スキル…
コンペイ党全167エピソードハイファンタジーファンタジー
仕事一筋で生きてきた四十二歳の会社員・山本浩二。 家庭を顧みなかったことを後悔しながら事故で命を落とした彼は、剣と魔法の異世界で赤ん坊「アルト」として新たな人生を授かる。 前世の記憶を持ったまま生まれ変わったアルトは、決して最強ではない魔力と平凡な才能しか持っていなかった。しかし、四十二年分の人生経験、社会人として培った知識、そして地球で学んだ科学や考え方を武器に、この世界では誰も思いつかなかった魔法の使い方や発想を次々と生み出していく。 赤ん坊から言葉を覚え、家族に愛され、仲間と出会い、ときには失敗しながら成長していくアルト。 今度の人生では、もう後悔はしたくない。 大切な人を守り、笑って暮らせる人生を築くために――。 これは、最強の力ではなく「知恵」と「経験」で未来を切り開く、一人のおっさんの二度目の人生を描く異世界成長ファンタジー。
ゲームが進むにつれてどんどん役目がなくなっていく脳筋キャラに…
しんこせい全74エピソードハイファンタジーファンタジー
十三歳になったマスキュラーはある日、地球で暮らしていた前世の記憶を取り戻す。 そして彼は自分がいるのが大好きだった冒険RPG『ソード・オブ・ファンタジア』の世界であることを知る。 ゲームの中でマスキュラーは、物理特化の脳筋不遇キャラだった。アタッカーとして序盤は活躍するくせに、魔法戦がメインになる後半では役割を失っていき、最終的にはストーリーにしか登場しなくなる公式ネタキャラ。 そんなネタキャラのまま一生を終えるなんてあんまりだと思ったが、どうやらこの世界はゲームとは異なる法則で動いているらしい。 それなら物理特化のマスキュラーにも、生きていく術があるかもしれない。 「せっかく大好きな『ソード・オブ・ファンタジア』の世界にやってきたんだ……なんとしてでもこの世界を満喫してやる!」 マスキュラーはこの世界を、圧倒的筋トレとゲーム知識で攻略していく。 物理で道理をねじ曲げ、拳で魔法を打ち破る、物理特化ファンタジー開幕!
努力で生き抜くこの世界
こっさむ全221エピソードハイファンタジーファンタジー
三十歳で死んだ男は、剣と魔法の異世界で少年レオン・アルヴェインとして生まれ変わった。 前世の記憶はある。だが、それだけだった。 剣の才能は平凡。魔力は少なく、魔法の適性も最低クラス。特別な血筋も、神から授かった力もない。 四歳のとき、故郷を魔族に襲われ両親を失ったレオンは、その後奴隷として鉱山へ売られる。飢えと暴力の中で大切な仲間まで失い、嫌というほど思い知らされた。 ――弱ければ、何も守れない。 だから鍛えた。 一度で覚えられないなら百回。 百回で足りないなら千回。 天才が千回で辿り着くなら、一万回でも十万回でも繰り返す。 しかし、この世界では生まれ持った才能によって、成長できる限界さえ決められていた。 やがてレオンの成長は完全に止まる。 それでも彼は、拳を振ることをやめなかった。 意味がなくても。 成長しなくても。 ただ、昨日の自分より強くなるために。 そして――世界の法則が、先に音を上げた。 《例外処理を開始》 発現した固有能力《超越》。 それは才能を与える力ではない。一瞬で最強になれる力でもない。 ただ、本来なら絶対に越えられないはずの「才能の限界」を、途方もない努力によって越えられる。 それだけの能力だった。 最強の師、天才たち、異種族、魔族、勇者、そして人の領域を超えた怪物たち。 強くなるたび、さらに強い者が現れる。 勝って、負けて、学んで、また挑む。 努力しても負けることはある。 努力が報われないことだってある。 それでも――努力しなければ、次も絶対に勝てない。 これは何の才能も持たなかった少年が、数え切れない敗北と努力を積み重ね、やがて世界最強へと至る物語。
【2巻&コミカライズ決定】非モテサラリーマン40歳の誕生日に…
海翔全218エピソードローファンタジーファンタジー
HJノベルスより4/18書籍版発売! 30歳童貞で魔法使いにはなれなかったけど40歳童貞で大魔導士になった。 花岡修太朗は幼いころから老け顔が原因でオッサンと呼ばれ女性からもてなかった。 おっさんの役回りはいつも決まって端役。 主人公夢見て魔法使いやヒーローに憧れたのは昔の話。 そんな夢はあきらめて毎日サラリーマンとしてまじめに働いている。 39歳になって特に趣味もなく、唯一ともいえる楽しみは缶酎ハイ片手にヒーロー物の動画鑑賞だ。 そんな花岡修太朗がいつもと変わらない40歳の誕生日を迎えた朝、平凡だった修太朗のステータスがバグる。 修太朗が、大魔導師として覚醒しヒーロー目指して魔法を駆使して逆転人生を歩む、現代の疲れた全てのサラリーマンに捧ぐ現代オッサンファンタジー開幕! カクヨムにも掲載中
「王妃になるなら、僕の恋くらい許してくれ」と王太子に言われま…
絶祇短編異世界恋愛
「王妃になるなら、僕の恋くらい許してくれ。側室なら、歴代の王にもいた」 夜会の途中で姿を消し、子爵令嬢のリリアーヌ様と庭で手を取り合っていた王太子は、そう言った。 私はロザムンデ、公爵家の娘で二十歳。王太子妃教育を六年受けてきた。歴代にいた。それなら、規定がある。 「承知しました。では、正式に側室としてお迎えします。手続きは王妃教育で習いました」 側室の規定は五条。住まいは王妃の宮の隣室。外出には王妃の許可。手当は王妃が査定し、公の席は王妃の後ろ。王太子との面会は、王妃の日程表に載せる。規定を書いた王太后様は、私の部屋で菓子を食べながら「よく覚えていたわね」と笑っておられる。 翌朝、リリアーヌ様が青い顔で私の部屋に来た。「外出の許可証を、いただきに」 王太子は、恋人に会うのに婚約者の日程表を見なくてはならなくなった。 規定の副署には、宮内卿の王弟殿下が毎朝いらっしゃる。「今日の許可証は、これで全部か」。全部ではない。私の話を聞いていかれるぶんが、いつも残る。 側室の作法は、王妃教育で習いましたわ。 五日目、リリアーヌ様が「私、側室には向いていません」と言い、王太子に「殿下、お相手がいなくなりました。側室の宮は、空けておきますわ」と申し上げるまでの五日の話。
クロゥレン家の次男坊
島田 征一全259エピソードハイファンタジーファンタジー
 クロゥレン子爵家の次男、フェリス・クロゥレンは貴族らしくない人間だった。  領地は武勇に優れた姉兄に任せ、自分は職人としての道を志す。  なのに邪魔者が多すぎて、見込み通りには進まない。  これは己をそれなりだと捉えている人間が、身の程を弁えたり弁えなかったりしながら、思うように生きていく話である。 ※TOブックス様より書籍版全6巻 発売中です。  コミカライズ版は2023年8月24日 コロナEXにてスタートしております。全3巻となっておりますので、よろしければこちらもご覧ください。 ※不定期更新です。
【書籍2巻&コミックス1巻発売中】公爵夫人に相応しくないと離…
池中織奈全111エピソード異世界恋愛
【書籍二巻、コミカライズ連載中。本編完結済み、番外編追加中】クレヴァーナは公爵家の次女であった。 ただし家族からは疎まれ、十八歳の時に嫁いだ先でも上手くいかなかった。 嵌められた結果、離縁され彼女は隣国へと飛び立つことにした。 ――これは離縁されてから始まる、一人の女性の第二の人生の物語。
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みんなのイチオシレビュー!

戦争で親を失った少女が最強の騎士団長になるまで、話数をかけて進む物語ではなく、少女が騎士団長になってから物語は始まります。 少女の成長過程から、個性的な仲間に出会いながら、騎士団長としての彼女自身の心情や覚悟が書かれたプロローグがテンポ良く読めました。 本編に入り、騎士団長である主人公が仲間と一緒に無双していくのかと思いきや、まさかの赤ん坊になるという意外な展開で、その先がどうなるか気になる内容でした。( ´∀`)
レビュー投稿者 夕陽 八雲
変な子(傍から見れば主人公も含まれる)たちの学園生活を書いたラブコメだ。ヒロインが主人公を好きで猛アプローチをかけているのだから、ラブコメで間違いないのだろう。けど、ヒロインの様子が変だ。常にサメの被り物をしていて顔が見えない。これでラブが出来るのだろうか。 出来るのだからすごい。 作中、彼女の素顔が見える場面はごくわずかだ。ヒロインなんて顔が命じゃないか。でも、小説という媒体だからだろうか。ちゃんと成立している。 そして、読んでいくと顔の見えないヒロインの言動が可愛く見えてくる。こういうヒロインもありなのか。ものすごく変でアホの子なんだけど、そこが魅力的。たいへん楽しめた。
レビュー投稿者 そら・そらら
 平穏を知識で手に入れます 「愛するつもりはない」という宣告から自分の生活を手に入れます。 元となるのは知識と実行力。 主人公・メルフィーナ。 性格は気高いです。 苦しい境遇でも冷静に思考する強さがあります。 物語の魅力のひとつに文章があります。 文章に写実的な良さがあると感じました。 風景の描写は鮮明に見えます。 料理は手順が分かりやすいです。 そうした文章が主人公の冷静な一面の反映であるようで面白いです。 異世界恋愛系の作品はそれぞれ個性があります。 テンプレが強いように見えますがそうではありません。 テンプレは個性を補助するものです。 後半ほど作者さんの持つ雰囲気や言葉遣いの良さが出てきます。 この物語は気高さと冷静さに魅力があると思います。 長く読むと影響を受けて冷静でいやすくなります。 それが親しむ理由になります。 あとがきの雑学も面白く勉強になります。
レビュー投稿者 ソラ Soar
やっぱりこの人の作品はいいんだよ もっとお金がいっぱいあればこの人の衣食住を完璧に整えて作品を作り出しやすい環境をととのえるのに… それかメディアミックスを個人の力でやってしまいコミック化、アニメ化、映画化 最終的にはハリウッドデビューさせてレッドカーペットの上を歩かせてレッツゲリィさせるくらい それくらいのお金持ちになってキャバクラ行きたい
レビュー投稿者 腹筋バキバキ童貞
この作品には明確に「ここだ!気を付けろよ!」と感じるポイントがある。具体的にいうと「主人公がハッピー、あるいはアンハッピーに向かう分岐点」である。 個人的な好みとして、私はその分岐点から「ハッピー」な方へ向かう作品が好きだ。だから、この作品は好きだ。 読後は不思議と前向きな気持ちになれるし、もしかしたら、そっと目の端に涙が浮かぶかもしれない。9000字を超える長さだが、まるで蕎麦をすするように、するりと物語が頭の中に入ってくる。 通勤電車に乗ってる時あたりにでも読むと、その日のスタートが多少マシになるかもしれない。
レビュー投稿者 埴輪庭
レビュー作品 遠くへ
桜の木の下にはあるものが埋まっていると言われている。 それは桜の美しさの対称にある存在だ。 なぜ人は桜の下にそれが埋まっているというのだろう。 それはもしかすると、あまりの桜の美しさにバランスを取りたくなるのかもしれない。 主人公は花見の下見のために桜の近くで写真を撮っていたのである。 美しさの対称にある存在。 それは楽しい花見には似付かわしくない存在である。 何かに気付いてしまった主人公……。 はたして一体どうなってしまうのであろうか!?
レビュー投稿者 せとあきは
 やわらかく楽しい異世界転生 転生しました。 スライムに。 物語全体の雰囲気がやわらかいです。 スライムになったせいか不思議な読み心地がします。 悲しみを感じにくい所が魅力です。 ストーリーはかなり起伏があり、時には困難に遭うこともあります。 そうした時も冷静に対応する強さがあります。 主人公スライムはリムル・テンペスト。 性格面は大人の余裕と優しさがあります。 転生前に持っていた性格、とくに社交性がよく出ています。 勢いがある主人公とは別種の魅力があります。 読むこちらもメンタルが落ち着いて来ました。 主人公のいない場面はかなりハードな世界観を見せています。 これは主人公の存在の大きさと頼もしさを物語全体で示していると思います。
レビュー投稿者 ソラ Soar
猟師の六が、丸山へ売られた七を買い戻すために猪を狩る。 そんな物語だと思っていた。 ところが「椚衆」「数え衆」、奇妙な弾が現れ、物語は思いもしなかった方向へ走り始める。 そして何より面白いのが、六と七。 助ける男と助けられる女、では終わらない。 七にも六と同じ技があり、二人が並んだ瞬間、それまで積み重ねられたものの意味が変わる。 さらに二人の物語は、実在した人物、実際の歴史へと繋がっていく。 史実と伝承には、今も分からないことがある。 その空白に「こんな人たちがいたのかもしれない」と物語を置く。 全七章。 最後まで読んで、もう一度タイトルを見てほしい。 「でんでらりゅうば」が、最初とは違って見えるから。 そして読み終えたあと、もう一度「でんでらりゅうば」という題名を見てほしい作品です。
レビュー投稿者 tamy
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