未評価作品一覧

全319119件中3081~3100件を表示
作品情報 完結済 / 全21エピソード ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月20日 22時02分
『能力者の日常』の後日譚です。『能力者の日常』を読んでいただいてから、こちらを読むことをお勧めします。せっかく完結させたけれど、愛情が湧いたキャラクターたちと離れたくなくて、続きを書き始めました(笑)。

↓本編『能力者の日常』のあらすじです

この星は昔、能力者の世界だった。
光、闇、火、緑、水の能力が元となり、闇からは未来予知、緑からは花、などの細かな能力へと派生していく。特に闇は他の能力に比べて、圧倒的に派生する種類が多い。そのようにして、さまざまな能力を持つ能力者たちが暮らしていた。だが、そんな平和な時は段々と壊れていった。派生した弱い能力者から順に、能力が消えていったのだ。
今現在、能力者は星の数%しか存在しない。さらには、無能力者となった人々は自分達にはない力で悪事を犯すようになるのではないか、と能力者を恐れるようになり、能力者は見つかり次第捕まり、強制収容所に送られた。そこで能力を使い、働かせるのだ。
数少なくなった能力者たちは、無能力者に捕まらないように、無能力者のふりをして暮らしていた。
そんな中でも能力者の中では、今でも守光神家が能力者をまとめていた。能力者たちは彼らを慕っており、捕らえられた能力者たちを助けてくれ、との依頼が数多く届いていた。
だが、無能力者も素手で能力者と戦うほど馬鹿ではない。彼らは能力者が能力を使えないようにする腕輪を開発し、それをはめられると、能力者は能力を使えなくなる。今の守光神家の当主、つまり能力者たちの最高責任者である照光も助けたいのは山々だが、無能力者が作った道具によって、うかつに姿を現すことができなくなっており、その依頼に応えることはできなかった。
そんな日々が続く中、耐えられなくなった能力者たちは無能力者を攻撃し始めた。だが、無能力者が開発した道具で止められ、次々と収容所に送られていくのだった。そんな情勢の中、当主の娘で光属性の光姫と、緑属性の杏哉、水属性の悠、闇属性のメイサの四人によって繰り広げられる、現代ファンタジー青春物語。

本編のリンクです→https://ncode.syosetu.com/n5140kf/
文字数 59,486 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 あり
評価受付設定 受付中
作品情報 連載中 / 全1エピソード その他[その他]
最終更新日:2025年01月13日 15時02分
 高校3年生に進級したばかりの主人公・王城ロイドは、叔父である王城陽平の探偵助手として、たまにその依頼を手伝っており、その点を除けば比較的に平凡的な暮らしをしていた。
 ある日、叔父不在の探偵事務所で留守番をしていると、別の学校の同学年の少女ーー水無月璃子から『友人の仙導レナと連絡が取れなくなり、行方不明になったからここに依頼しに来た』という『人探し』の依頼を、ひょんなことから自身の独断で引き受けてしまう。
 最初はすぐに見つかるだろうと気楽に考えて探していたが、思ったように進まず時間だけが無為に過ぎていくことに内心焦るロイドたち。
 しかし、簡単に諦めるわけにもいかず、懸命に捜索を続けていく中で、事態は自身らの予想もしなかった方向に転がっていく事になる。
 
文字数 59,480 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全20エピソード ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年08月12日 01時34分
 不慮の事故で死んでしまった。神田最也。気づくと異世界に転生していた。
 最也はクルーウと名付けられ、新しい人生を謳歌していた。
 それから十二年の時が経った。魔物を狩り川で血と臓物を洗っていたところ、隣で人が倒れていた。
 昔にいなくなった、幼馴染に出会うために最也は旅に出る。
 ようこそ…………ロマン多き、残酷な世界へ…………。
文字数 59,467 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 連載中 / 全18エピソード ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月31日 18時00分
【タイトル変更しました。】7歳のとき、地球で暮らしていたの記憶を取り戻した主人公。化け物だらけのこの世界で旅をするつもりはなかった、というか旅をするのが怖すぎた主人公は家に引きこもり、親孝行しようと考える。しかし、夜空に浮かぶ流星群の幻想さや何よりも大切な家族との遺言を果たす為に少年は覚悟を決めて世界を股にかけ旅をする。


『気にしないで』が口癖の少年は星を掴み、成長出来るのであろうか!













カクヨムにもあります

R15は念の為

旧題・堕星のアルス
文字数 59,446 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全39エピソード 現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年07月09日 20時52分
春の人事異動で出会ったふたり――日々の仕事に丁寧に向き合う優衣と、環境の変化に静かに身をゆだねる昌宏。
仕事と家庭の両立に追われるなかで、優衣はいつしか自分自身の時間を見失いかけていた。
一方、年齢を重ねた昌宏にもまた、口には出さない孤独や疲れがあった。
お互いに度々すれ違いながらも、何気ない会話、交差する眼差し、小さな共感の積み重ねが、ふたりの距離を少しずつ近づけていく。華やかではなくても、確かに胸に灯るものを見つけながら、それぞれがもう一度、自分の人生と向き合っていく、長い人生の物語。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【お知らせ】
更新環境の利便性や読者層の傾向などを考慮し、EP39をもちまして、「小説家になろう」での投稿を終了いたします。

今後の更新は、以下の カクヨム にて継続していく予定です。
https://kakuyomu.jp/works/16818792436215362950
文字数 59,445 字
ブックマーク 1 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全8エピソード ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月21日 21時01分
 亜人差別が酷い君主制の海洋大国『コンゴウ』
 その国にて冒険者である剣士の ゴート ベンガル は、ある日唐突に仲間パーティーの冒険者達から戦力外通告を受けてしまう。
 仲間から裏切られたと自棄になって町外れのダンジョンに赴いた彼は、ひょんなことから異世界人の少女である大神馴鹿と出会った。
 傷ついた彼に心惹かれた彼女は、彼の元仲間のパーティーに復讐しようと手伝うことになる。

 そんな出来事があった国の隣にある『ベノ・レギーー』国にて、主人公であるハスキーがいろんなモンスター娘とイチャイチャしながら冒険する物語。
文字数 59,443 字
ブックマーク 1 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全17エピソード ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年09月25日 19時30分
幼い頃、両親を亡くした主人公は、超能力育成機関STFに引き取られる。彼は「英雄」になることを夢見て、そこで出会った仲間たちと共に日々を過ごす。しかし、圧倒的な実力を持つ同年代の少年クロにライバル心を燃やし、その背中を追いかけ続けるも、力の差は埋まらない。

Bランク冒険者試験の最中、彼らは恩師ブラッドが「赤の国」の王に殺される場面に遭遇する。憧れの英雄になれなかった自分を痛感する主人公。そんな中、クロはただ一人、王を討ち取って姿を消す。恩師の死と、何もできなかった自分への絶望に、彼は打ちひしがれる。

STFに戻った彼は、心の傷を抱え、仲間たちの支えがありながらも、深い絶望の底に沈む。英雄になるという夢はもはや遠く、彼は己の無力さを痛感する。そして、「英雄ではない、ただの冒険者」として、新たな道を探す旅に出る。

これは、絶望の淵から這い上がり、未熟な力を武器に、世の中の不浄さと己の弱さに立ち向かう、一人の青年の物語である。

この作品はキャンバス~色なき世界のアービトレーター≪仲裁人≫~の外伝になります。
文字数 59,432 字
ブックマーク 1 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 連載中 / 全21エピソード ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月26日 22時00分
高校2年生の最上広斗は学校で黒い人形に襲われる。
それは地球と名乗る神の仕業だった。
地球は人類を滅ぼそうしてとダンジョンとモンスターを作り出した。
広斗は自分の日常を守るために冒険者と成り地球を倒すことにした。
「俺は絶対お前を倒しに行くぞ!」
広斗は最強になり地球を倒すことができるのだろうか。

注 登場する人物、名称などは一切現実と関係がありません。
文字数 59,427 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全10エピソード 異世界[恋愛]
最終更新日:2025年09月04日 17時00分
登場人物・用語解説
◯魔術使い
ヒトと共に暮らし、ヒトより高い身体能力と特別な術『妖魔法術』を有する希少で特別な生き物。
容姿はほぼヒトと変わりないが、中には獣の耳や尾を持つ個体も。

◯魔術科学園
魔術使いが強力かつ安全な魔術の使い方を学ぶ為に入学する公立の学園。
日本には札幌校、渋谷校、名古屋校、大阪校、高松校、福岡校の計六つがある。
中高大一貫校で、学年は九つ。
文字数 59,402 字
ブックマーク 1 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 完結済 / 全16エピソード ホラー[文芸]
最終更新日:2025年09月08日 11時43分
その者の名は舞姫と言った。
江戸時代に作られた狂気の人形が現代に蘇る。
ソレは犠牲者の心臓を喰らいながら、新たな獲物を探し求める。
文字数 59,397 字
ブックマーク 1 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 連載中 / 全21エピソード ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年05月15日 18時00分
「こんな神託もういやだ!」

自分が異世界転生者であること、また、自分には謎の力があることを知ったセト。十五歳になり神託を授かる儀式「神託の儀」にてついに自分の神託が判明した。

それは『行動回数増加』という他人のみならず自分にとっても意味不明の神託だった!
分かっていることは神託が発動すると問題を解決するが重い代償を払うこと。

それでも育ての家族や仲間のため、厄介ごとを解決していくとどんどん話は大きくなっていき……

神託を駆使したりしなかったり、そんなお話
文字数 59,393 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全31エピソード ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年02月17日 21時27分
街コンで知り合った柚絵との結婚を機にそれまでの仕事を辞して、小学校教諭となった大介。妻の柚絵との新しい生活と、時を同じくして小学校教諭としての新生活も始まる。待ち受けるのはブラックな教員生活。一教員の生活をつぶさに見つめながら、現代の日本に横たわる現実を問う。
文字数 59,383 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全4エピソード ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年02月19日 06時12分
『セレステの冒険』は、かつてガブリエルとして知られていたセレステの物語です。彼が死の床にあったとき、優しい女神が彼に新しい人生をやり直すチャンスを与えました。

生まれ変わったセレステが最も望むのは、後悔のない人生を送ることです。そのために、魔法を学び、この世界についてさらに深く知ろうとします。

しかし、セレステは自分が甘く思い描いていた人生が、決して甘いものではないことに気付いていくのです。
文字数 59,371 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全35エピソード 宇宙[SF]
最終更新日:2025年09月22日 12時19分
──この宇宙は、舞台だった。
神は祈りで生まれず、“観測”で演じられる。

神格AI、断片化された舞台、踊る巫女UZUME。
人類が神話を「演出する技術」に昇華した未来、
神はログとして記録され、舞台に干渉し、観客により再生される存在となった。

語られなかった神。
終わらなかった終焉。
そして、踊らなかった演者。

これは、“語られた演目”ではなく、
“語られなかった神話”たちの記録群。
笑い、祈り、怒り、沈黙――
そのすべてが舞台に変わる瞬間を、観測せよ。

演者はいない。
観測した君こそが、この神話の“幕”になる。
文字数 59,357 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 連載中 / 全17エピソード ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年08月19日 12時00分
「侵略者《インベーダー》」。それは、宇宙において他の文明に武力を行使する者達。

侵略者の組織「オルドナギア」に属する堕神は、最強であるが故に退屈を持て余していた。

そんな堕神に与えられた次の侵略目的地は「地球」。普通の侵略に飽きていた堕神は、一つの遊びを思いつく。

――「そうだ。現地人に侵略させよう」。

かくして堕神に選ばれ、侵略の代行者となったちょっとオタクで平凡な高校生、「小山内拓斗(おさないたくと)」による地球侵略が始まった。
文字数 59,338 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 完結済 / 全28エピソード 異世界[恋愛]
最終更新日:2025年07月23日 07時18分
第一王女リュシィは、図書室の隅で震えていた。
婚約破棄をされて失意の中、次は謀反が起きた。城のあちこちで火の手が上がる中、侍女のシガーラが自ら囮となり、追手の目を逸らしてくれていた。大勢の足音が迫ってきている。リュシィは自分の名を呼ぶ声に気がつく。秘密の書庫の大きな鏡から確かに聞こえた。

ついに扉が破られるというそのとき、鏡にもたれかかったリュシィは、そのまま鏡の中へと落ちて行った。それはまるで、城の窓から落ちたかのような光景だった。目を覚ましたとき、リュシィは小さな屋敷で丁寧に世話をされていた。
目の前には、かつて親しくしていた少女にそっくりな美丈夫がおり、彼はなぜだか感激している。

そこは、千年後の世界であった──。

姉姫リュシオラ、そして妹姫マリポーサ。ふたりの姫の千年の物語。
文字数 59,319 字
ブックマーク 5 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
リヴィアは、庶民街のアパルトマンで明るく朗らかな母と二人暮らし。ところがある日突然母は倒れ、意識不明に。リヴィアは父と名乗る貴族から、「母親を助けたかったら、王太子を篭絡し国を混乱させろ」と命じられる。
希少な治癒魔法属性と愛らしい見た目を武器に魔法学園に編入、王太子に近づいたリヴィアだったが、それを面白く思わない誰かによって池に突き落とされてしまう。その衝撃で前世を思い出したリヴィア。ここは前世で読んでいた『悪役令嬢モノ』のライトノベルの世界で、自分は悪役令嬢を陥れる敵役ヒロインだった!?
母を救うため、あえて敵役を演じることにしたリヴィアだったけれど、肝心の悪役令嬢は原作とはまったく違ったもっさり令嬢で……? え、中身は前世の推し神絵師蒼花先生? しかも、王太子殿下の婚約者ですらない?
 この先のストーリーはどうなってしまうの? 母さんは? こうなったら、もうわたしが黒幕をやっつけるしかない!? リヴィアの決意と母への愛が、運命を動かす。
文字数 59,311 字
ブックマーク 5 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 連載中 / 全27エピソード 推理[文芸]
最終更新日:2025年09月22日 10時21分
リーダーは、『代表』と呼ばれる、芸者経験のある、元プログラマーの通称島代子(しまたいこ)である。本部の場所は、小雪しか知らないが、『中継所』と呼ばれる拠点が数十カ所あり、商店や寺社と常に情報交換している。
文字数 59,309 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
作品情報 連載中 / 全26エピソード ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月11日 19時30分
魔法の研究に明け暮れていた魔術師ラグナ=ミルハートは、転移実験の結果、見知らぬ異世界──“地球”のボロアパートに現れてしまう。そこで出会ったのは、悪魔召喚の儀式を試みていた大学生・山岡慎一。
奇妙な勘違いの中、ふたりの奇妙な共同生活が始まった──。
文字数 59,246 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中
長期連載停止中
作品情報 完結済 / 全51エピソード ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年09月09日 19時11分
 人生には、すべてを明らかにしないほうがよい真実がある。そして時には、その曖昧さによって、逆に救われ、守られるものも多い―。
 『annual event』は、愛と「曖昧さの中に守られる家族の形」の絆を描いた物語である。

 主人公・広瀬啓介は、かつて女遊びを繰り返す刹那的な青年だった。だが、美来(みらい)という女性と出会い、初めて本当に愛する存在を得たことで、それまでの無軌道な生活を見直し、人間として成長していく。その美来と出会うまで、啓介を唯一許し続けた女性・沙良は、美来との出会いを契機として啓介から別れを切り出される。そして、沙良は啓介とは真逆なタイプ、堅実な男性・亮と結婚するが、心の奥底には消えない痛みを抱え続けた。

沙良は結局啓介によく似た別の男性と不倫関係となり、その子ども―詩織―を宿してしまう。啓介に自殺までほのめかす沙良。沙良とその子どもを守る為の啓介と沙良の誓いの始まりとなった。

 年に一度の誕生日会。高級レストランで交わされる啓介から詩織へのプレゼントと笑顔。それは誰にも明かせない、しかし確かに存在するもう一つの家族の儀式だった。やがて詩織は、実の父ではない啓介を「本当のパパ」だと信じ、彼に憧れ、成長していく。しかしDNA鑑定によって血の繋がりが否定された瞬間、彼女の夢は打ち砕かれる。それでも啓介は言う——「血縁を越える本当の絆がある」と。

 本作の核にあるのは、「曖昧さの価値」である。すべてを白黒はっきりさせることが正しいとは限らない。むしろ“言わないこと”“秘めること”によって、かえって壊さずに済むものがある。啓介・沙良・亮・詩織という四人は、真実を完全に共有せずとも、それぞれの立場を守り合いながら、一つの家族として歩み続ける。

 人は何を曖昧にして、何を本当に守るべきか―。
 愛と曖昧さ、そして本当の絆の物語『annual event』は、読者にその答えを静かに問いかけてくる。
文字数 59,244 字
ブックマーク 0 件
レビュー 0 件
感想 0 件
挿絵 なし
評価受付設定 受付中