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連載中(全2エピソード)
1,669文字
宇宙〔SF〕
最終更新日:2025/07/29 23:50
宇宙の辺境――
かつて銀河を支配した超古代文明の遺産が、忘れ去られた星の地下で静かに眠っていた。
高城蒼一(たかしろ・そういち)は、地球の宇宙開発企業に勤める平凡な整備士だった。ある日、謎の事故によって意識を失った彼は、目覚めた先で《ゼル=レクス》と呼ばれる銀河最古の戦艦と精神的にリンクしてしまう。
その艦は、超文明の末裔しか操作できない“覇艦”――
蒼一のDNAは、偶然か、あるいは意図された改変によりその艦と“適合”してしまっていた。
やがて彼は、銀河の秩序を担う帝国、評議会、連合、中立国、そして裏の世界を牛耳る海賊勢力の激流に巻き込まれていく。
各陣営が狙う《ゼル=レクス》。
超兵器の覚醒、謎の獣人種族との邂逅、第三王女との絆と裏切り、そして星々を巡る選択――
蒼一は“銀河最悪の海賊”と呼ばれる存在へと変貌しながらも、失われた超古代文明《フォーリナー》の真実へと迫っていく。
全銀河の運命を左右する“遺された意思”とは何か。
そして、なぜ彼が“選ばれた”のか――
これは、銀河に刻まれる覇艦と一人の男の叛逆譚である。