北海道・日高に広がる高辻牧場。春の嵐の夜、一頭の白毛の牝馬スノーキャロルが命を懸けて仔馬を産む瞬間を、車椅子生活の陽菜と、アルビノの少女・友梨佳が見守っていた。18歳のときに出会い、家族のような絆を育んできた二人。共に馬と生きる道を選び、時に支え合い、時に衝突しながら、困難と向き合っていく。 　スノーキャロルの産んだ牡馬・リアンデュクールは、天性のスピードと荒々しい気性を併せ持つ「暴君」。騎乗者を振り落とし、スタッフを振り回すが、友梨佳はその可能性に賭け、何度倒れても手綱を離さない。陽菜は事務職として裏方を支えながら、彼女の夢を支える存在となる。 　そして現れるのは、牧場の経営という現実の壁。高額な種付け料と借金、老いた祖父・泰造の病。だが、リアンデュクールの誕生は希望だった。新たな命を繋ぎ、名もなき牧場を未来へ導くための“奇跡”。 　馬と人が織りなす命のドラマ、日高の風に乗せて── 　これは、少女から大人になった二人が「心の絆」で繋がり、未来を見つけるまでの物語。

アイドル的人気を誇る女性ジョッキー田所雪香は落馬事故から目覚めると、何故だか馬になっていた。 しかも、誰も買い手がつかない売れ残りの競走馬。このまま牧場のなかで埋もれていきそうだった。 だが、大前信一という馬の彼女と唯一会話ができる男性が現れ、人生いや馬生が変わっていく。 大井競馬に入厩した雪香（馬）は厩務員である彼（信一）とともに地方競馬から、さらに大きな舞台へと駆け上がっていく。その雪香（馬）の背には同期であり親友でもある中向真夏の姿があった。 成績が上がらずに苦しんでいた真夏も、雪香に導かれ、困難を乗り越えていく。 それぞれが苦しみながらも楽しく成長していく様子を描ければと思います。 ※サブタイトルの最初にある名前（雪香～私、信一～俺、真夏～わたし）がそれぞれの視点になっています。

転生したら馬でした。異世界転生とかじゃなくただのサラブレッド。しかも重賞にも出たことがない条件馬じゃ将来はよくて乗馬、下手すれば馬肉。時代遅れの晩成の長距離馬じゃそこそこ活躍したくらいじゃ種牡馬になんかなれやしない。それならば最強馬になってやろうじゃないか。 前世の記憶に目覚めた条件馬が最強馬目指して成り上がる。 完結しました。 ※種牡馬を含め実名を使っていません。すべてフィクションであり、実在の馬・人物・団体などとは関係ありません。 R15指定ですが人間のそういうシーンは出てきません。馬の発情や交尾にR15指定は必要ないかもしれませんけど念のため。

北海道出身の、石屋優は、競馬学校を卒業した後、勝ち星に恵まれず、伸び悩む。彼女は様々な経験を通し、騎手として成長していく。知られざるジョッキーの世界とは。近未来が舞台の競馬と女性騎手の物語。