１９８２年のアメリカ、フィラデルフィア。 その道端に捨てられていたダンボールの中に、１０００点に及ぶゴミに針金を巻き付けたモノが見つかった。 　人形のようなそれは、アートとして世界を巡る。 作ったその人は見つからないまま。 　力ずくで巻き付けた針金から、おそらく作者は男と言う事で”フィラデルフィア・ワイヤーマン”と名付けられるも、大規模な捜索にも関わらず結局見つからなかった。 　その作品群から勝手に想像を膨らませたショートショート。

普通の大学生が、普通の学生生活をエンジョイしていたのだが…。 ある日突然現れた。そいつは俺にとり憑きやがった。 神さまだろうが仏さまだろうが俺には関係ない。 サタンと名乗った奴に俺は名を付けた。『貧乏神』、そんな奴とのカオスな生活が始まる。 奴が言うには、俺が…俺が世界一…だと？　 信じてたまるか、そんな話。

中学1年生の小川遥は、ある時から不思議な夢を見るようになる。夢に現れるのは、古代の鎧をまとった女戦士の亡霊。クラスメイトで親友の由里の協力のもと、遥は夢の中の情景が、この土地に眠る歴史と深く結びついていることに気づいていく。 郷土資料館の研究者・美和と久賀、そして錫華寺の住職との出会いを通じて、夢は単なる幻ではなく、語られなかった過去の叫びであることが明らかになっていく。 物語は、千四百年前の集落に遡る。巫女であり戦士でもあった女は、救えなかった者たちの無念を抱き、鎧をまとったまま長い時をさまよっていた。 遥は、夢の中で出会う“お兄ちゃん”との絆にも導かれながら、やがて女戦士の魂と向き合う決意をする。 ――時を越えた対話と祈りが、封じられていた記憶を解き放っていく。

海辺の小さな食堂「はまなか亭」でアルバイトをしている28歳のツバサ。認知症の祖母、入院中の父、運転免許を持たない母と共に代わり映えのない日々を送っていた。 ある時、隣のボロアパートに2つ歳下のミチヒが東京から引っ越してくるが、都会からやって来た自由で物好きなミチヒにツバサはどこか苛立ちを覚えていた。秘密の海岸で彼女と言葉を交わすまでは。 内気な主人公が大人になって初めて友情を知る物語。

　僕・君嶋友斗は、久々に故郷に帰ってきた。 　夕暮れ時も終わる頃、日課の散歩に出かける。 　歩いていると、楽しかった中学時代の思い出が蘇ってきた。 　親友と一緒に陸上部に入ったこと。 　最後の大会で、決勝で一緒に走ると約束したこと。 　――そしてその約束を果たせなかったこと。 　あの頃見上げた、欠けた月の下で。 　僕と彼の、静かな追懐のお話。 ＊略称は「あの欠け」

東京本社で数字と効率を武器に昇進を重ねてきた高瀬遼は、故郷・白波町で進む大型リゾート開発計画の交渉役を命じられる。 十数年ぶりに潮の香る駅へ降り立った遼を迎えたのは、かつて親友だった岬大和の冷たい視線と「裏切り者」という町のささやきだった。 開発を推し進める会社と、海と暮らしを守ろうとする町。合理的な数字を掲げる遼と、情を貫く大和。 二人の対立は、青春の日々に刻まれた「ある誤解」と、互いが背負った痛みをも呼び覚ましていく。 友情と赦し、そして自らの信念を試される物語。 ――白波に誓い、彼らはどんな未来を選ぶのか。

ダニエルと巡り合いました。

【一言】闇鍋パーティをする話。 【百字】大学生の主人公たちは闇鍋をすることに。楽しく騒いでいたが、不穏な雰囲気になって行き――

親友の里帆に彼氏ができたらしい。彼氏ができたからといって、私たちの友情は変わらない。そう思っていた。友達なのに何故こんなに痛くて、辛いんだろう。等身大の高校生の青春を描いたお話。※百合描写は少なめです【純文学ランキング最高6位！】

「煙は嘘を吐かない」 煙草屋と新人女性警察官のコンビが煙草にまつわる事件に挑む！ 推理ものは初めてなので 文言とか、伏線とかおかしいかも知れません 何か気づかれた事があれば教えてください！

春の遠足で友だちとお昼を食べていた小学3年生の甘利優果(あまり ゆうか)。ある一人の提案によって、優果たちはお菓子の交換会をすることになった。 和菓子屋の娘だった優果は、実家で選んだ『一口まんじゅう』を自信満々に差し出す。 ところが、おまんじゅうは拒否され、さらにはみんなに馬鹿にされてしまう。 優果は傷つき、泣いてしまいそうになった。 しかしその時、ある少女が驚いたように優果に話しかけーー。 これは、一口まんじゅうが結んだ二人の少女たちのお話。 (小説家になろう公式企画「秋の文芸展2025」参加作品です。)

バブル期のツアコン。 出会いと別離。

新聞社で働くトット少年は、クックソン岬の崖の下で白骨化した死体を発見する。トットが驚く前に死体が話しかけてきた。記憶を無くしたガイコツと少年が突き止めた真相とは？　誰でも読みやすいライト雰囲気ミステリーです。 この作品はカクヨムに掲載しています。 https://kakuyomu.jp/works/16818792439961713806

とある高校生視点の幼馴染との話…二人の友情はどの様に育ちどの様に変わるのか…

高瀬敦也は、バスケ部に所属する中学二年生。 ある日、放課後体育館で試合形式の練習していた敦也は、先輩にキツく当たられてしまう。 そんな中、体育館に「フハハハハ！」という笑い声が響いた。 声の主は、敦也の小学校からの親友、日置勇。 勇は、悪魔に身体を乗っ取られているようで……？ カクヨムで、とーふさん主催の中二病企画に参加した際の作品です！ サクッと読めるのでよろしくお願いしま「フハハハハ！」 うわあ、やめろっ、悪魔グシオン！！

学校の近所に、化け物が出ると噂の駄菓子屋がある。学校の新聞部の武彦と啓太は、民話を取材するために、その駄菓子屋を訪れ、鬼婆といわれている店番の婆さまから、古い言い伝えを聞く。短編三本からなる、オムニバス。それぞれの話で、現在と昔の双方でストーリーが進みます。

一家心中の生き残りとして育った少年・蓮（れん）。 孤独と虐待の中で「不幸しかない」と思っていた彼の前に現れたのは、美しい同い年の少年――アリスだった。 「君の不幸を全部消してあげる」 そう告げたアリスと過ごす日々は、友情か、それとも救済か。 やがて大人になった蓮が再び絶望に沈んだ時、アリスは姿を現し、彼の運命を揺るがす――。 ※本作には虐待・心中などの表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。

長い闘病生活を終えて、ようやく学校に戻った松藤蒼（まつとう あおい）。 けれど、教室のざわめきは重くのしかかり、居場所を見つけられないまま日々が過ぎていく。 そんな蒼の前に現れたのは、金髪にピアスの少年・柴内颯太（しばうち そうた）。 明るくてまっすぐな彼との出会いが、蒼の閉ざされた心に少しずつ光を灯していく。 不器用で、ぎこちない。けれど確かにあたたかい――。 秋の風のなかで芽生えた、小さな友情の物語。

人は、誰のために生きるのか。 子どもの頃に生きる意味を失った青年エドガーは、愛ではないけれど確かに「生きたい」と思わせてくれる二人に出会う。 男として？ 女として？ 恋人として？ 違う。 友だから、愛している。

「働き続けることが正義なのか」 現代日本で心を病み、社会問題となりつつある。 そんな退職代行が異世界でも・・・ あなたの悩み解決します。 魔法陣から男が登場、盗賊、勇者、魔王などさまざまな役職の人々を手助けするそんな新感覚異世界ファンタジー