西暦、という暦を使っていた文明が、一度途絶えた世界。 社会、建造物、文化、技術。 そういった文明を構築する様々なものがバラバラになってしまった世界の大阪に降り立った、一体の皮肉屋で少し人間嫌いなアンドロイド。 『ＲＥ―１１　Ｎ／Ａ』、通称リイナ。 彼女が見た百年ぶりの大阪は“ダイハン”と名前を変え、廃墟と化したビルやアスファルトを緑が侵食し、はるかに後退した文明の中でも人々が対立し、戦い続けていた。 旧世界の秩序と価値観を重んじ、それらを復活させようとする者。 弱肉強食を肯定し、力と欲望の赴くままに収奪の限りを尽くす者。 強固なる信仰に救いを見出し、その信仰以外を認めようとせぬ者。 争うことで文明が崩壊した世界でも、人々は争うことを止めなかった。 そんな世界で、リイナは生きていくことになる。 人は、同じ過ちを繰り返す。 けれど────。 【この作品は毎週日曜夜に更新予定です】

天才で間抜けな科学者が偶然に生み出した美少女アンドロイド、田中沙夜子。 本当の名前はＣＩＡ２１０１、タイプ２４６８という。 これは、彼女がアンドロイドとして精一杯に生きた記録であり、記憶であり、幻であり、ウロボロスな夢である。 （Ｒ１５指定は、念の為です）

完全自動の惑星調査開拓宇宙船が飛び立ち幾年月。 惑星のテラホーミングが終わる頃に人類は超時空航法開発が出来ているだろうともくろんでいたが、その前に人類は滅んでしまった。 惑星調査開拓宇宙船が目的の星に到着する数百年前の事だった。 さらに問題があった。 知的生命体の存在は確認されていたが、魔法を使いこなす知的生命体へのアプローチは一切考慮されていなかった。 この話は混乱し続ける宇宙船とそれに出会ってしまった少年の話である。

ある日火星に実験体として送られた僕 人類が火星で生活するために20年生き抜けという 無茶苦茶なミッションに挑むのであった。 火星にいるのは僕と美少女アンドロイド 今日も火星での日がない一日が始まるのであった。

俺の家には美少女形の家政婦用アンドロイドーー通称〈メイドロイド〉がいる。もうかれこれ10年以上俺の世話をあれこれしてくれているのだが、最近どうも彼女の調子がおかしい。ある日もそそうをしたので呼びつけたが、彼女はゴキブリを捕るのに夢中になっている。俺は彼女に頼るのをあきらめ、五右衛門風呂へ薪をくべる為に庭に出たのだがーーーー。 メイドロボットと独身男のSF夜話。

東町商店街には時々悪の組織とヒーローが現れます。八百屋のおっさんも魚屋の奥さんも住んでます。買い物帰りの主婦も登校中の学生も居たりします。とにかく色んな人が色んな事をしています。…そういう話です。……いや、多分。