『でも、浮気相手を許している訳では無いのでお気を付けくださいね』と。そう言ったアリシアはニッコリと極上の笑みを浮かべた。美しい笑顔には似合わないほどの圧に、浮気相手共はすっかり委縮してしまっている。プルプルと震えていて、目には涙を溜めている。世間一般にはかわいそうなのだろう。まぁ、少しでも気に障るならば地下室に連れて行くだけだ。泣こうが喚こうが、どうでもいい。 泣いている乙女たちを置き去りにして、アリシアはシガリロを咥えながら、愛しい彼の元へと向かう。彼との関係を賭けの対象にしているとは言え、恋をしているのだ。飽きるまではこのままでいたい。ただそれだけだ。 悪女っぽいアリシアと、浮気性で怖いもの知らずなハイドの。ある意味、両片思いな…中身があるようで、そうでもない話。

生まれつき体の弱いリーティアは、氷の城とも呼ばれる、凍てつく寒さの屋敷から出たことがなかった。しかし、14歳の誕生日が目前になると、公爵家と婚姻を結ぶため、屋敷を出ていかなければならなくなった。幼いころから両親に愛されていた記憶はないが、この屋敷の人たちは皆優しく、大好きな家族とも呼べる存在だった。本当はここから離れたくないが、今まで家の役に立つことができなかったリーティアには、これが最初で最後の奉公となる。 どうか…幸せになれますように。

「さっきホームでぶつかったのあなたですよね？」　「申し訳ございませんでしたあああぁぁ」　自称『神』の不注意で主人公、天ヶ瀬京也の人生は奪われた。神はせめてもの詫びに聖剣を与え、京也を異世界へと導く。期待を胸に旅立つ京也だが、待っていたのは嫌になるほど現実的な世界。先立つものもなければ、聖剣を振るう力もない。頼りがいのない京也が、全力で仲間を頼ってモンスターと渡り合う！　一癖も二癖もある仲間たちとの異世界冒険譚が、今、始まる……。

短編小説を書きたくてやってみました。 ちょっとしたラブストーリー? です。

主人公、千田蒼士は現役兵士であった。　１１歳の時に平和維持組織アルスター・フィアナ、通称ＵＦに保護され以来そこに籍を置いている。　六年後の日本で起きた事件を機に彼の日常は変化していく。　新たに与えられた任務は学園に在籍する少女の護衛……　　派遣された三人の若き兵士たちが、学園で異常なまでの生存能力を発揮する！　血みどろの世界で汚れてしまった少年が、一人の少女に救われる。　次第に蒼士の中で大きくなる彼女の存在。　彼は任務と感情の間で板挟み。　最後に下された命令に、彼はどう行動するのか……　マジック×ミリタリーな世界で繰り広げられる物語。　　　　どことなくフルメタ×魔法科ぽくなりますが、生暖かい目でご覧ください。