元組織犯罪対策課の刑事、現在、警備部特殊部隊所属の剣崎一義は、人は良いが、見た目はヤクザで古武術の達人。思慮深く、慎重で寡黙な性格は、人から誤解されやすい。 　顔が恐く、腕っぷしが強いため、学生時代は何もせずとも番長に担ぎ上げられ、警察官になってからは、非番の時に道を歩けば、暴力団関係者に間違われ職務質問される。 　上官が時々セッティングしてくれる合コンでは、相手のOLたちは愛想（引き攣り）笑いをして距離を取っていくのがお決まり。 　彼は、ある日、国際テロリストのアジトに突入後、異世界に転移してしまう。 　そこは魔物の氾濫する迷宮都市だった。 　これは、そんな警察官による異世界スローライフ（…剣崎主観…）である。