少年フィノは、はじめてのダンジョン攻略に望むが、あっけなくやられてしまい、もう終わりかと思ったそのとき……年上の女性リーナが助けてくれた。 リーナに甘えながらダンジョンをのんびり攻略していくファンタジー小説！ ※この物語にはおねショタが含まれます。

王国歴1227年──災厄「邪龍」との死闘の末、世界は救われた。 だが討伐直後、突如として現れた巨大魔法陣が、彼女を異世界へと呑み込む。 目を開けると、そこは東京・新宿。 異世界最強のギャル、シエラ。 今度の敵は人間の闇と異能犯罪──。 サスペンス×バトル、開幕！

　世界同時多発災害から15年、児童養護施設で育った八蒔（かずま）はある夜、貘（ばく）と呼ばれる怪物に襲われる。 　それをきっかけに影を顕現させる能力者、影法師（かげぼうし）達の戦いへ巻き込まれていく。 　投影（とうえい）と呼ばれる影を操る術を学びながら、災害と自分を取り巻く数々の真相を知ることとなる。

小学六年生、山中花梨。母が再婚して連れてきたテレビ局のお偉いさんの父親は、虐待してくる。それに同級生の華奈はいじめてくるし、誰も話を聞いてくれないし、もう異世界に行こう。そう決意したのに───なんといじめっ子の華奈が夜中の教室に来て、巻き添えにしてしまったのです。お陰で最悪な2人の旅が始まってしまった… とんでもない組み合わせの異世界生活が始まります！

人は、生まれながらに「嘘族」と「真実族」に分けられる。 嘘族は真実を語れず、真実族は嘘を語れない。 掟を破れば喉が焼かれ、二度と声を失う。 契約は絶対であり、人を殺めることは禁じられていた。 ——はずだった。 ある日、村の象徴である鐘楼の下で、一人の少女が死体となって発見される。 「人を殺めてはならない」世界で、禁忌が破られたのだ。 事件の調査と裁判が始まる中、青年セラは真相を追うことになる。 彼は真実族として生きてきたが、ひとつだけ誰にも明かせない秘密を抱えていた。 ——嘘も真実も語ることができるという、ただ一人の異端の力を。 秩序に縛られた世界で、人はなぜ嘘をつき、真実を語るのか。 そして「嘘と真実の果て」に待つものとは——。

異世界から現れた金髪の少女──シエラ。 彼女は“超越者”として、常識を超えた力を操る存在だった。 公安庁・超越者対策課は、その危険性と必要性を天秤にかけ、彼女を“仮採用”する。 だが、配属初日。 職場の空気を一瞬で凍りつかせる奔放な態度、幼女にしか見えない先輩との衝突、そして常識を知らない言動は混乱を巻き起こしていく。 日本を守る力となるのか、それとも制御不能の脅威か── 異世界から来た最強の少女と、国家機関の対峙が始まる。

あの場所にたどり着いたのは…… まだ文字もちゃんと読めないくらいの小さい頃、春の日のことでした。 道に迷って、泣きながら森の中をさまよって、気づいたらそこにいた。 木漏れ日がふわりと降りそそぐ、静かな、静かな場所。 真ん中には、古びた剣がぽつんと立っていました。 まるで、ずっと昔からそこにいて、ずっと誰かを待っていたみたいに。 私は怖くなかった。 むしろ、あの剣を見たとき、不思議と安心したのを覚えています。 風も音もやさしくて、あたたかくて……泣いていたことさえ忘れてしまったほどです。 それから、私は毎日のように通うようになりました。 その剣に、私は名前をつけました。 「聖剣さん」って。 喋ったり、動いたりはしないけれど、私にとっては大切な、大切な友だちでした。 嬉しいことがあっても、悲しいことがあっても、何も言わずにそばにいてくれた。 あの頃、私が一番話をしたのは、家族でも友だちでもなく、聖剣さんだったと思います。 ……そんな聖剣さんとの日々を、私は物語にしたいと思いました。 これは、子どもだった私と、朽ちた聖剣との、ささやかで特別な時間の記録です。 私、桜木ひよりが書く、 『聖剣さんと、私の物語』。 よかったら、少しだけでも、読んでいってください。

高校を卒業後、特にやりたいことのなかった私は、英文学が好きという理由だけでアメリカの大学に留学することにした。 返済不要な奨学金を目的に入学したのは、電車すらない田舎の学校。 衣食住、そして勉学の全てが学内で完結する閉鎖的な環境で、私は異文化交流から逃げるように図書館に通った。 そんなある日、同じ留学生の女の子から声をかけられた。 図書館に着くまでの間、私は彼女と会話をする。それだけの関係。

エクシィズの外伝です。

時は江戸時代。一族に伝わる秘技「天ノ技」を操る孤高の侍・霧島天晴（きりしま てんせい）は、組織に属さず、報酬のみで動く雇われ侍。冷静で合理的な彼は、かつて両親を組織の裏切りで失い、誰にも心を許さない。唯一信頼するのは、幼なじみで刀鍛冶の鋼（はがね）だけ。そんな彼が、出会いによってどう変わるのか。 ※恋愛要素があります。

空想上のお話が、現実として存在する世界。 偶然マンドレイクを見つけたお嬢様は、その叫び声を真似て即死攻撃を会得した。 彼女は執事の勧めで、大好きな”幻想”を探すために外の世界へ飛び出す。 これは、自称お嬢様が最狂になるまでの物語、その始まりだ── （以前連載していた作品を、短編として再編集し、ここに残します）

異形の腕を持ち、故郷を追われた悪魔の少年シーナは、「人の国」への復讐を胸に、孤独な旅を続けていた。 旅で出会った仲間たちと共に、それぞれの過去と目的を抱えながら、人の国の深部へと迫っていく。 「命とは何か」「正しさとは何か」 棄てられた者たちよ、反逆のときだ！

メロは小心者だ。 全ての違和感に敏感になっていた。 意味深なセリフ、不自然なモノ、彼の周りは情報だらけ。 あれも、これも、全てが気になる。 『さっさと魔王を倒して、何もない地で余生を過ごそう』 しかし、その”魔王”という転換点から、伏線の回収は急速に進められた。 急展開の連続に、メロは思考を放棄する──

正体不明の神っぽい男から、人に迷惑をかけるからって理由で、志波アキラは異世界に転生させられてしまった。 そこは魔族が支配する世界。 暴力が当たり前の、終わりかけの世界。 そんな世界に転生したアキラは、破壊神となる可能性を秘めて、魔物として転生してしまう。 女魔王に、その配下たち。気に入られたり、邪魔者にされたりする中で、それでも陽気に進むアキラ。 彼には何一つとして、悩みが無かった。 どうしたいかの望みも、何も無い。 そんな彼に襲いかかる、理不尽な暴力、争い。 果たしてLv.1の破壊神は、この世界を壊すのか。または造り替えるのか。 ウォーキング・ギャグホラー 歩くようにゆっくり進む、理不尽ドタバタコメディー。

アタヒは現代日本で働く普通のOLだ。 彼女はひょんなことからエルフと生活していた。 「エルフさん、向いてないですよ……」 連戦連敗のエルフに貯金を減らされる日々。 異世界の存在が興味を持ってしまったのは”マネーゲーム”だった。 お金を稼ぐ大変さを知ってもらうため、屈辱に耐えるエルフを被写体に写真集を売る。 しかし、その写真集のせいで、エルフは調子に乗ってしまった。 波風立てず堅実に生きたいアタヒだったが、エルフはどうしても資本主義の勝者になりたいようだ。

魔法は機械が行い、魔力は小さな箱に蓄えられる時代。 同じ見た目で、同じ言語を話し、同じ神を信じる者たちは、銃を片手に敵対していた。 しかし、長く続いた戦争も、ついには終わりを告げる。 一人の元兵士は過去に取り残されていた。 彼の側には、いつも小銃があった。 その銃床に刻まれた文字は、ある魔法使いが遺したものだ。 元兵士は旅に出る。 彼はただ、生きる意味を知りたいだけだ──

今針蒼空の挑戦の物語が、今始まる

凛々しい姿の女騎士は、キャラ崩壊に屈することなく夢を追う。 FPSなどのゲームにおけるトリックショットとは、いわゆる魅せ技だ。 装備の高速変更に、謎の回転、そして空中に浮いてる状態で攻撃する。 その他方法は様々だが、客観的に見たら”変な動き”になってしまうことが多い。 剣と魔法の異世界で、女騎士ラス・フォートには秘密があった。 それは、前世が別世界のゲーマーだったこと。 『ボス敵を、最高にカッコよく倒したい』 ラスは究極の自己満足のために、試練を受ける。 そう、全ての努力は、一瞬のために──

『妹よ、頼むから人間のままでいてくれ』 勇者に倒された魔王は、勇者の姉として過去に転生してしまう。 己の 野望を果たすため、そして正体を知られないようにするため、妹を甘やかすことで”最強の勇者”の誕生を防ごうとした。 しかし愛情を受け取り過ぎた妹は、姉に歪な感情を抱いてしまったようだ。 世界を献上したい妹と世界を支配したい姉、二人の目的は同じなのだが…… はたして元魔王の姉は、妹の行動に気がつくのか！？

ある下級天使は上司に命じられる。 『あっちの世界の人間がそっちの世界に行きそうだから、うまくやっておいて』 明確な指示も無いまま降り立った異界の地。 いつ来るか分からない転移者を待ちながら、天使は考えた。 ──そうだ、まずは共通言語を日本語にしよう。 これは異世界という舞台を作った元地球人の話。