誰もが憧れるのは街を、世界を守るヒーロー。 それはきっと彼らを“かっこいい”と思うから。 　でも僕は彼らよりもっとかっこいい存在を知っている。ヴィランこそ“ヒーロー”であるから。 僕はそんなヴィランになりたい。 ヒーローより強いヴィランに。 これはそんな希望を叶える物語。 ……だったはずだが？

玉が降ることで亡くなった人間の模型と対峙してその死に顔が幸せな理由を突き止める話

ハーミット家の次女にして長女出涸らしと呼ばれた出来損ないの公爵令嬢、イオナ・ハーミット。 性格は傲慢不遜、教養もなく優秀な姉とは大違い。メイドからは侮られ、父親からは気に求められない存在。 そんなある日イオナの体に、レイと名乗る人格が入り込み、イオナの人格は入れ替わるように小さな鏡の中へ閉じ込められてしまう。 イオナの体を手にしたレイは、鏡の中のイオナとある約束をする。 「イオナ・ハミットいつか君に体を返そう。そしてその時、君が幸せと言えるだけの人生を用意しておこうじゃないか」 こうして始まる、イオナ・ハミットの成り上がりファンタジー。 イオナの体に入ったレイという青年。 彼は天使か－－それとも－－。

伝説の魔女であり、村の守護者であったマリアは息子の嫁に疎まれ村の森林に捨てられてしまう。彼女にはもう全盛期の力はなく、森に朽ちていくはずであった。

目の前にはこのはこあくべからすと書かれた箱がある。君なら箱をあくことができるか。

普通のサラリーマンが休日に趣味の山登りをして山頂の麓に自分しか知らない池に辿り着く。その池は神秘的な煌めきを放ちていた。池の中の方を覗いていると何かが光った様な気がした。もっと寄りたいと思った瞬間池に落ちて溺れてしまう。 目を開けて呼ばれた言葉は「勇者」だった。 これは池に落ちて転生してしまった変わった「勇者」と変わったパーティとの魔王打倒のお話である。

学生のある男は東京から地元である静岡に帰省していた。電車の道中で男は今日の帰省前に起きた出来事について考える。男の行動に共感できる人もいれば全く理解できない人もいるかもしれません。今回のことに答えなんてないですから。

二十八歳フリーターの糸崎翔には金銭的余裕はなく、１Ｋのアパート暮らし、休みなく毎日バイト三昧、独り身の寂しい生活を送っていた。 　その生活に夢や希望はなく、ただ明日の生活費を稼ぐために働くだけの日々。 　このような生活になってしまったのも、全ては彼の過去にある。 　勉強も友人関係も投げ捨てて、努力を重ねて夢を追い続けた。 　翔はその努力に裏切られ夢を叶えられず、そうして無味な人生を過ごしていた。 　 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 　そんな生活を送っていたある日の朝。 　彼はいつも通りの朝を迎えることはなかった。 　朝起きるとそこは22年前の世界。 　 　そして翔は小学一年生に戻っていた。 　 　人生をやり直す機会を得た翔。 　そんな彼は2度と同じ過ちを繰り返さんと、2度目の人生は夢を見ず、堅実に生きることを決意する。 　勉強や運動、友人に将来、そして恋愛。 　様々な事象に揉まれながら成長していく日常物語。 　2度目の人生。果たして彼はどんな学生生活を送ることになるのか。

　男子高校生の天谷咲人。彼は高校2年への進級を機に引きこもりとなった。食っては寝るだけに自堕落な生活で無為な毎日を過ごしていた。そんな彼に、転機が訪れた。 ある朝目覚めると天谷咲人の体は少女の体に変貌していた。それも、自他ともに認める可愛い少女に。 転機と呼ぶには些か奇々怪々な出来事だった。病院で検診を行っても以上は見られず、ただ少女となったという事実だけが彼の体に証拠として残っていた。 自身の体に起こった説明不可能な事象。不可思議な現象に困惑しながらも、彼は悲観せずむしろ楽観的にことを捉え、あるアイデアを思いつく。 「これだけ可愛い女の子に生まれ変わったんだし、動画投稿すれば一攫千金できるんじゃね？」 　安直且つ不純な動機。軽い気持ちで始めた動画投稿。彼は人気動画投稿者を目指し始める。 　——しかし、そう甘くはないのが現実だった。 初の動画投稿では女性視聴者の反感を買い大炎上。勝ち気でボーイッシュな幼馴染のヒナタから部屋に訪れた咲人の彼女と誤解され修羅場展開。久々の外出であるデパートで偶然再会した元クラスメイト男子に一目惚れされるBL（？）展開。 　動画投稿者の苦悩と性転換の突発現象が、咲人に様々な受難を与えていく。 様々な人と関わり、様々な事象が巻き起こりながら彼のリスタートライフは進んでゆく。

古くから続くしゃもじ屋の一人息子が主人公。彼は母を幼い頃に亡くしたが、その母が死ぬ間際に作ったしゃもじがあり、そのしゃもじには不思議な力が宿っている。しゃもじに関する家族愛の話。

神様が見える少年はある神社の神様に大金をつぎ込んだ。少年は彼女にゾッコンで彼女のためならばなんでもすると言った。そんな少年の結末はお守りの中身にある。

秋の味覚の松茸の生活を小説にしてみました。個性のなさに劣等感を感じる松茸の心情の変化に注目してみてください。もしかしたら本当にこのような世界があるかもしれないと思いながら読んでいただけたら嬉しいです。

人によって味が変わるガム。あなたが噛んでいるガムの味はどんな味ですか。

今年の夏は1日と3分しかない。このような季節予報を聞いた主人公はこれは神が仕組んだものだと思い、神に抗うべく仲間たちと1日とちょっとで夏を満喫すべく秒刻みでの予定を立てた。そんな彼らの奮闘を日記帳のように書いてみました。

人の生き様が見える少女はその生き様をランクづけしていた。しかし、彼女を楽しませるものはなく、退屈していた。そんな時坂道を自転車で駆けあがる少年の生き様に惚れてしまった彼女は彼と話をすることになった。

これは僕の日常の物語。 高校生活に、イケメンの親友がいて、明るい親友の彼女がいて、接しやすい担任教師がいて、甘やかしてくれる親戚の姉がいる。 そんな日常を送っている。 しかし、そんな日常にも裏側がある。 ——僕は親友の彼女と浮気している。 ——僕は担任の本性を知っている。 　 ——僕は姉に依存されている。 背徳の、本性の、秘密の日常。 　とても普通とは言えない日常。 　とっても刺激的で楽しい日常。 爛れた関係（リレーション）の僕らの日常である。 (※この作品はかなり人を選びます。人によってはただただ気分が悪くなります)

福引で四字熟語１年分を引き当てた主人公の運命とは。 （四字熟語の意味はそんなに深く考えてないです）

戦国の世で足軽をやっていた主人公と仲間たち。彼らは度々の戦で疲れ切っていた。ある日、敗戦して山中に落ち延びている時、高価な鎧と兜を身につけた侍を見つけたのだが...

「ゲラゲラコンテスト４」への応募作品です。

生意気な後輩ちゃんがしっぺ返しを食らう話です。