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作者:ワレス・F・コヨーテ/作品情報/Nコード:N7222EB
短編 |
東日本大震災後、日本の状況を海外にいる僕はインターネットを通して情報を得た。Ustreamやニコニコ動画で日本の報道番組を見ることも出来た。ニューヨークタイムズ、デア・シュピーゲル、朝日新聞、読売新聞等の紙媒体にも触れられた。その際改めて感心したことは、情報が拡散し到達するスピード感(速報性)とそれを手元のラップトップからインターネットを通して簡単に得られるという行為を不思議な感覚とともに経験したことだった(非日常的な災害映像でもあったわけだが)。その災害を間接的にではあるが(かつ孤独な作業にも関わらず)、ソーシャルネットワーキングでは自らの検索範囲だけではなく知人の持つ情報まで共有しながら、連帯感というおまけまで味わうことになった。この時、初めて首相官邸、在日本アメリカ合衆国大使ジョン・ルースがツイッターを通じて災害情報を頻繁にエンドユーザーである我々に直接配信していることを知った。知ろうと思いさえすれば既存のマスメディアに頼ることなく、友人から政治家、大学教授、文化人、経済人に至るまで多方面・多様な意見に接することが出来る時代にいつの間にかなっていた。
ジャンル:エッセイ〔その他〕キーワード: 東日本大震災 最終更新日:2017/06/26 02:50 読了時間:約19分(9,395文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 27 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 4 人 評価ポイント: 25 pt |
作者:ワレス・F・コヨーテ/作品情報/Nコード:N9444EA
短編 |
都市に住むと自然に敏感になる。地方に生まれ海や山への距離が子供の身でも近かったせいかもしれない。それでもそこを早く離れたいと思っていた。わざわざ立ち止まり自然の対象物を写真に収め愛でるような事はなかった。少なくとも十代の頃はそうだった。正確にはカメラを持っていなかった。いつの頃からか都市で学びたいと思うようになり、そこに自由があると感じた。そしてカメラはその自由に近づける方法だと感じた。
ジャンル:エッセイ〔その他〕キーワード: 横断 最終更新日:2017/06/12 04:52 読了時間:約10分(4,657文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 1件 総合ポイント: 18 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 16 pt |
作者:ワレス・F・コヨーテ/作品情報/Nコード:N9443EA
短編 |
暑い日の午後。扇風機横でビール片手にそのラベルをふむふむと読んでいたらなんだか酔いを書きたくなった。
ジャンル:エッセイ〔その他〕キーワード: 彷徨 最終更新日:2017/06/12 04:46 読了時間:約3分(1,145文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 14 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 14 pt |
作者:ワレス・F・コヨーテ/作品情報/Nコード:N9438EA
短編 |
「私」は父親の勧めで土木建築学科を卒業した。しかし父の意に反しその後、異国の金融街で働いていた。私は河川を目にすると川の水量を計算する癖があった。この水量を元に地球の全水量から、目の前に横たわる河川の割合を暗算するのだ。その割合は分母が十桁の分数、限りなくゼロに近い値になる。私は肉体移動ではたどり着けない、一分の一の辺境の川を知っていた。身体に潜む微かな感覚と、視界の点を結びつけることでたどり着けるその川は、境界に位置していた。「木造校舎」、「死に節」、「アシダカグモ」、「綿雪」、「映画監督」、「茶トラの猫」との出会いを経て、その川へたどり着く。そこは「私」の最深部で、点を結ぶ糸はか細く伸び切り、張力は限界に感じられた。更なる深淵へ、肉体に宿る光景は私を呼んでいた。南国の匂いに包まれた。私は軛(くびき)を外し、糸無き結び目に意識を沈め、融合への回帰一分の一に向かう。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 川 最終更新日:2017/06/12 04:22 読了時間:約42分(20,503文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
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