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作者:三田村 保歩/作品情報/Nコード:N3939HG
完結済 (全29エピソード) |
天国は地球と並んで浮かぶ双子の天体。死んで初めて目に見える。天国は地球と同じ一日二十四時間で流れるが、逆回転で自転するため時間が戻る。天国に来ると一日毎に若返りやがて羽の生えた天使になって現世に転生する。
天国では修業をして現世に転生する「修業コース」、天国で永久に公務につく「公務員コース」のどちらかを選択。修行コースを選択すると「ヒストリー」(死んだ日から生まれた日までの出来事が一頁毎に書かれた日記帳)が渡され、現世と同じ出来事を同じ年数をかけて振り返る。呪文をマスターすると、現世の様子を確認したり天国と現世を行き来することができる。
最近の天国は、野球チームを作ったり、日刊紙ができたり、公務員同士の結婚が許されたりと、現世に近い生活が送れるようになってきた。
前半は自殺した吉田と上司の郷原、元死神の吉豊を中心に、現世と天国を行き来しながら物語が展開。天国に行く途中、気を失った吉田を助けるため、郷原は死神(吉豊)に魂を渡して代わりに死神になる。吉田は、郷原が自分の不手際で現世でパワハラ課長と誤解されていることを知り現世に戻り奔走。
元死神で首切り一族であった吉豊は、郷原から「ちゃんとやればちゃんとなる」という言葉を教わり改心。郷原と現世に行くが先祖の返り討ちに遭う。
後半は幼少の記憶がない郷原が、偶然立ち寄った奥尻島が生まれ故郷で一九九三年の大津波で島民二百人が、集団で天国に来た場所だと知る。郷原は、田中屋の大将と女将が実の両親だと確信するが実父は認めようとしない。
その後両親は、なべつる岩の写真をそれぞれ手にして転生。二人は違う人間として成長するが、写真のメッセージに導かれ奥尻島で再会し結婚。
彷徨い幽霊になった吉豊(黒いおじさん)は、恩人郷原が現世に転生する日を待ち構え、実母のいる病院まで郷原の魂を導く。郷原が母の胎内に転生したことを確認すると力果て、奥尻の空と海に散っていく。
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 異世界転生 新人発掘コンテスト 最終更新日:2021/10/10 17:21 読了時間:約267分(133,410文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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