僕は昔から車酔いが酷くて車など大嫌いだったんだ。でも、サーフィンの為の移動手段のつもりで原付に乗るようになると、暫く夢中になった時代が有った。 　自分の青春期の一ページを飾ってくれた原付で疾走した一時代の思い出をまとめてみた。

花屋の片隅で売れ残り生涯を諦めた白椿が、危ういところで温かい家族に買われ育てられ植物としての幸福を手に入れる歓びを、もし心があったとしたならどう思うか表現してみました。

朝を迎える、それぞれの場所での情景を、「音」をテーマにして書いてみました。

自分が長年過ごした三浦半島での色々な出来事を綴った短編集です。

子供の頃、隣町にプールが出来て、出掛けていきました。初めて訪れたその日、プールで出逢った1人の少年との束の間の出来事の、遠い思い出…

どんな花を置いてもまともに育つことが無い洒落たカフェの日陰の店頭に、ある日、夏の花「百日紅」がやって来た。その、不遇な環境で健気に逞しく咲く百日紅の織りなす日常のドラマを書きました

タンポポは、いつも空を自由に動く入道雲に憧れていました。いつか自分も自由に空を飛べたら… そんな自由を手にしたタンポポに待ち受けるものは

子供の頃、狭いアパートの一室には、不釣り合いな大きなステレオが有った。それは、親父が大切にしていた宝物。 　それにまつわるノスタルジックな思い出を綴りました。

自分はタバコは吸うことは無いが、親の実家は葉たばこの生産農家だった。 子供の頃抱いたタバコへの想いから始まり、タバコに関する自分の考えをまとめてみました。

童話で良く読まれた「アリとキリギリス」の新解釈。アリの一生とキリギリスの一生を比較し描くことで、生きる価値観を問います。

自身が、トライアスロンの自転車種目のトレーニングにかこつけて長野県の高遠城址公園へと桜の花見に出掛けた時の、遠い記憶を辿った。

今から40年以上前、初めて出逢った新宿という街並みと出逢いの記憶を綴る

「自由」に憧れる事の無常と儚さ

有るペットがもし、人間の言葉を話せて、ペットショップで売られてるとしたら、どんなぼやきをするだろうかと、その商品としての犬になった気分で、書かせていただきました。

この世には色々な夢と欲望が闊歩している。 その場景の幾つかを対比して、自分を振り返ってみる。

前作、「楽園の誓い」の続編。ユウイチとサトルのハワイでの出逢いから12年。サトルは41歳になり、妻と娘と3人で平穏で幸せな生活を過ごしていた。ある日、ふと手にした雑誌の記事で、ユウイチの現在を知り、連絡をとる。その後、ユウイチは、商談の為にアシスタントのエイミーと伴に来日、長い時間を経た再開を果たします。 　サトルは日本来日の思い出の為に、家族共々ユウイチらを紅葉真っ盛りの日光への一泊旅行へと招待し出掛けます。ハワイでは味わえない、すばらしい日本らしい絶景の旅。その晩に、同室になったユウイチとサトルは、ベッドを伴にし一晩中抱き合って時間を越えた愛情を確かめ合います。更に日光から帰ってきた夜に、惹かれる様にホテルの部屋を訪れたサトルとユウイチは、結ばれてしまいます。愛に気付いた2人ですが、家庭を持つサトルは果たしてこの先どうするのか……。 　この作品のオリジナル版は、R18との指摘を受けたため、「真実の楽園の誓い」として登録を仕直ししております。成人されている読者はそちらを御覧下さい。 　本作品はその制限を免れるため、1部のパートは改文もしくは削除しております。見苦しい文章となった部分が多々有ります事を、予めお詫び申し上げます。

朝を迎える、それぞれの場所での起こる「音」は、違うもの。 その4景を対比の形で表現してみた。

湘南の海を見渡せるおしゃれなランチタイムでくりひろげられる気取った女達の下品な会話集です。

青春の日々に出掛けた葉山の沖でウインドサーフィン中に海に浮かぶ不思議な物体を見つけた。 その物体の正体とは？ これは事実の物語である。

子供の頃から敬愛するキュリー夫人への手紙という形の中で、彼女の人間史をまとめました。