今日も今日とていつもと変わらない日々を過ごしていた、主人公雨宮零。ある日突然教室の床が光だし、異世界へと転生してしまう。転生した先は、とある大国の第十三王子レインフォルトだった。王族に産まれはしたが第十三王子ともなれば王位継承争いなどとも無縁で悠々自適に暮らせると思ったのも束の間、レインフォルトには次期国王、王太子の座が与えられてしまう。しかもその国の王族や貴族は皆、国民に圧政を布き私服を肥やすばかりの腐り具合であった。当然のように国民達は長きにわたる理不尽に不満が募り、ただただ武力で押さえつけ従わせている国など機能するはずもなく、やがて国の存亡にも関わる大きなクーデターが発生してしまう。 また時を同じくして、零以外のクラスメイト達は隣国にて世界を救う勇者として召喚されており、魔王討伐の使命を受ける。元の世界とのギャップに戸惑いつつも魔王討伐に向け、日々鍛錬を続けるさなか、隣国の噂を耳にする。