自殺者の中から選出されるという『記伝師』。 自殺者は死後、基本的には地獄か煉獄に送られるそうだが、稀にそのどちらでもない者がいる。 彼らの共通点は皆、文芸に優れていたという事だった。 地獄にも煉獄にも送られず、転生すら許されない。 ただ課されたページの数だけ、飛ばされた時代の歴史を記すこと。 干渉もせず、ただそれだけをこなす。 歴史を変えることは決して出来ない。 それが、 ーーーーーーー『記伝師《きでんし》』 自分の前世の姿を何人も目にし、彼が思うこととは。 禁じられた掟を破ってでも変えたかった歴史とは。 さぁ、すべての民よ『記伝書』を開け！！

"士道に背くべからず" 誠の文字を背負い、時代の波の中で散った男たちがいた。 その名も　ーーーー"新撰組"。 己の誠、そして大切な人たちの為戦い続けた男達。 これはそんな彼らと関わった、一人の少女の物語。 決して叶わぬと知っていた、恋。 助けられないと分かった、命。 届かないと思っていた、手。 江戸を舞台に今、藤の花と共に刀が舞う…！！ ※この物語は史実と異なる部分があるフィクションです。

人類再創造を目的として現れた組織"Realm(リアルム)"。 彼らにより惨殺される人々を守護すべくつくられたのは"FORT(フォート)"という名の対抗組織であった。 魔術士と一般人で構成された"FORT"の中でも限られた者だけが宿すとされるのが、特異能力"Guardian(ガーディアン)"。 ひとつしか持てないはずの"Guardian"をふたつ宿す少女『緋山　灯』はその力と仲間たちと共に今日も"Realm"の完全崩壊のため戦う。 「私は人であって人ではない。だから、そんなくだらない感情なんて持てないはずなのに」 「灯、君は人だよ。じゃなきゃそんなきれいな涙流せるはずがない」