其れは始の終焉に咲く。

キャッチコピー「例え何モノでも――」 世界の「本当」を――ヒトも、神も、誰一人として知らなかった。 ある日、あっけなく生命を落とした少年は ――によって、別の世界に飛ばされる。 その世界は神によって 均衡が保たれていた世界だった。 そこで少年は――と出会い、 小さな能力を授かるとともに――に魔王退治を依頼された。 それは、自身が元の世界に戻り 赦しを受けるための最低事項だった。 しかし、その目的は――。 何かが進む。希望が消える。 不変で普遍であるべき世界に 徐々に侵食する異様にして異常な存在。 神々は世界の安寧を維持するために その異常な存在を駆逐し続けていた。 少年も神々の手によって、 普遍な人生を送ることができていた。 しかし――によって能力を得た代償か。 あるいは、それこそが定めか。 少年の記憶が蝕まれていく。 少年の存在が奪われていく。 少年はいつしか ――異常な事態に巻き込まれることになる。 「どれだけ抗ったって世界は回る。問答無用だ」 迷い、抗い、嘆き、受け入れながら 少年は前に進み続ける。 狂いだす世界で ヒトも神もただ―― 変わらない時間を求め続けた。

キャッチコピー「信念と信念が啀み合う」 その日、異変が起きた。 窓越しから眺める空は、赤く紅く染まっていた。 意識が途切れ、目を覚ました時 目の前に広がっていたのは、満天の星空だった。 クラスメートごと転移していたが 深い因縁のある人物、宮本の手により 幼馴染の穂香と共に追い出され、全くの別行動を取ることになる。 彼女と共に、「世界の理」とも称される 「地脈」と「根脈」によって形成された世界で 唯一の手がかりである「カウリストロ」の情報を集めるために、旅を始める。 しかし、この世界にも異変が生じていた。 その異変に便乗するように 一人の青年が影に隠れて動き出す。 ずっと持ち続けていた目的を達成するために。 　 誰もが望む――平和な世界を。 誰もが拒む――絶望の世界を。 　 青年との対立。世界の人々との出会い。　 それらが巡り巡って やがて、本来知るべきではなかった全ての真実を知っていく。 　 　――彼のせいで、世界は狂い始めた。