両親を失いその後、病気により若くして息を引き取った一人の不運な少年が居た。少年の名前は雨宮夢月《あまみやむつき》。 　夢月の最期の願いはただ一つ『まだ死にたくない』だった。そんな夢月を哀れに思った女神は健康な体と強い力、そしてこれまでの知識や記憶を持った上で、彼を転生させた。 　しかし、そこでも不運だった夢月は本来転生するはずだった王子としてではなく、オークの村へ人間として転生してしまったのだった。 　二度目の死を覚悟した夢月だったが、実はオークは心優しい魔物達だった！？ 　そんな彼は様々な不運に晒されながらも、チートな力で異世界を冒険していくが、彼が住む大陸には静かに戦争の影が近づいていた。 ――人間との戦争の影が……

　ＶＲＭＭＯ『ＥＤＥＮ』のトッププレイヤーで、ケモミミ幼女が大好きだという事を除けば普通のサラリーマンである古明寺椿稀《こめいじつばき》はある日、ゲームをしていると異世界に転移してしまう。だがその姿はゲーム内のケモミミ幼女な種族の上に、薄汚れた檻の中。 　なんと異世界ではケモミミ幼女は人間の奴隷だった……！？ 　おまけに転移直後に人間に酷い目に遭い、一緒に檻に居たケモミミ幼女が暴行受けてしまい、彼は激怒した。 　理由はわからないが、ゲームでの魔法やスキルが使える事に気づいた彼は近くの人間を倒し、一つの決意をする。 　『虐げられているケモミミ幼女を助けて、彼女達の――そして俺の楽園を作ろうと』 　これは圧倒的な力で奴隷から成り上がる事を決めたケモミミ幼女（中身は男）の物語である！

　普段は何処にでも居るサラリーマンの青年、風見繊月 　だが彼は一度VRMMOの世界に潜ればその名を知らない者は居ないトッププレイヤーの精霊術師だった。 　彼がいつものようにゲームをプレイしていると、半ば無理やりに女神に異世界へとケモミミ幼女の姿で召喚されてしまう。 　これはそんな彼が元の世界に帰還し、元の性別を取り戻すべく異世界で奮闘する物語である。