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作者:絶縁宣言/作品情報/Nコード:N1688GO
短編 |
婚約破棄された悪役令嬢が、二丁拳銃によって物語を抹殺するお話。この作品はPIXIVでも公開する。
2021-03-01 エブリスタにて加筆修正版を投稿。タイトルを変更している。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり 悪役令嬢 ホームドラマ スプラッタ ギャグ ほのぼの 女主人公 西洋 中世 ハッピーエンド 婚約破棄 ざまあ系 最終更新日:2020/10/16 00:00 読了時間:約8分(3,793文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 162 pt ブックマーク: 7件 評価人数: 21 人 評価ポイント: 148 pt |
作者:絶縁宣言/作品情報/Nコード:N1189GM
短編 |
2020-05-24「Pixiv」に投稿したものを転載。
[あらすじ]
主人公に愛想をつかした恋人は、同棲生活をやめて部屋を出ていった。恋人が帰ってこないことを悟った彼は、父親の形見であるラジオのつまみを回した。すると、何事もなかったかのように恋人が戻ってきていた。管理栄養士を目指している恋人は昼食を用意し、二人は食卓を囲む。 会話中彼女は、主人公が自分のタイプではないことを告げる。ならばどうして付き合っているのか、と言う彼の疑問に対し、彼女は長年連れ添っていたような、なじむ感覚があるからだと答える。 主人公はその言葉に触発されるように、堰を切って話し始める。一人暮らしをする前から、アパートに住んでいた彼は外見が何もかも同じ住宅であるアパートには自分たちしか住んでいないのではないか、住人たちは自分たちには他の人間に見えるだけで、実は全員自分と同じ存在なのではないか、という思い込みを抱いていた。 それはただの妄想に過ぎないと彼女は切って捨てるも、主人公は熱に浮かされたようにしゃべり続ける。近代化、画一化が進むありかたの前には、何もかもが代用が効いてしまう。制度はもちろん、人間も同じことである。 そんな頭がおかしいような妄言を繰り返す彼に愛想をつかした彼女は、彼の説に疑問を唱える。「ならば、なぜ主人公は、なぜ自分に――恋人に固執するのか?」 主人公は答える。近代化の終点は誰も見たことがないからこそ、新たに直面する危機にどう対応していいかわからない。だからこそ、一度手に入れたものに固執する。それが一度失われてしまえばなおさらのことである。画一化によって閉塞すると、人間は逆に変化を嫌うようになる。 恋人はまたも部屋を出ていくが、主人公は笑いながらラジオのつまみを回し、再び恋人が戻ってくるのを待っている。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 ホームドラマ ほのぼの ギャグ ハッピーエンド シリアス ダーク 最終更新日:2020/09/04 00:56 読了時間:約10分(4,733文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 8 pt |
作者:絶縁宣言/作品情報/Nコード:N0895GM
短編 |
2020-08-08「Pixiv」にて投稿した作品を転載する。
[あらすじ]「僕」はカラシニコフを持っている。標的として設定された「空の酒瓶」を頭に乗せた人間を殺すためだ。銃はどこからともなく送られてきて、標的を撃つことで報酬を得ることができる。銃の扱いについては講習もあるのだが、どういう仕組みなのかは一切が謎に包まれていた。
銃はすべての市民が持っているわけではなく、学校では主人公の隣の席の女子だけが持っていた。彼女は銃を持つということを特権的に考えていて、新たな銃を購入するほどだった。
突如担任の教師が「空の酒瓶」を載せた人間になってしまい、彼女が射殺したために午後の授業は流れた。主人公は躊躇いなく標的を撃つ彼女に、銃が送られてくる理由や、仕組みについての疑問を打ち明けるが、彼女は「第三の男」を例に出し、「観覧車の上から見れば、どんな人間も点に見える。撃てば高額の賞金がもらえる無数の『点』を撃つことについて『悩む』のか」と尋ねる。
それでも制度について疑問を捨てきれない主人公は、その銃を得たであろう人々の中で、「空の酒瓶」以外を撃った人間が報道されていないという点から切り込むと、彼女は「自分がやってみたら」と主人公を唆す。
主人公は唐突に標的を切り替えて、目の前のクラスメイトを撃ち殺す。撃てば煙のように消えてしまう人間と違って、彼女はその場に倒れ伏す。彼女の死こそが、「空の酒瓶」たちの非現実的さとのアクセントになっていた。
しかし、彼女は突然何事もなかったかのように立ち上がると、主人公の両手を握って狂喜する。彼女は主人公に「現実へようこそ」と言い、主人公に地上を見下ろすように言う。
下校し始める無数の生徒たちは点には見えなかった。しかし、全員の頭の上に空の酒瓶があった。クラスメイトは「空の酒瓶を載せた人間を撃つこと」という暗黙の了解を破ったことで、主人公が現実に目覚めたと喜んでいるのだ。主人公は、咄嗟に自分の頭に手を伸ばすも、彼女と同じく自分の頭には何もないことを悟る。
ジャンル:アクション〔文芸〕キーワード: R15 日常 サイコホラー ギャグ シリアス 学園 ハッピーエンド バッドエンド 最終更新日:2020/09/03 13:41 読了時間:約9分(4,493文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 24 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 22 pt |
作者:絶縁宣言/作品情報/Nコード:N0894GM
短編 |
2020-04-22「Pixiv」にて投稿した作品を転載する。
[あらすじ] ジャパンマネーに沸いていたバブル真っ最中、「私」は別荘管理の仕事を任されることとなった。そこには雇い主のコレクションがあり、ドイツ語で「Für meine Elise」と彫られた、元華族から買ったというピアノがあった。
話によればそのピアノはナチから逃げたユダヤ人がその娘のために作ったものだという。主人公はそのドイツ語に触発されるようにして、ドイツ語圏の作曲家のCDを買ってくる。
それに触発されるように、ある日から主人公は夢を見るようになった。それは雇い主が話していたナチから逃げたユダヤ人の青年と、日本人の華族の娘の記憶だった。ゲッベルスらによって音楽すらプロパガンダとして使用され、ドイツ語を母語とする自分のアイデンティティも否定された彼は辛くも日本に逃れるも、直後に日独防共協定が成立し、日本とナチス・ドイツは事実上同盟国になってしまっていた。青年は憤懣を抱えつつも、雇い主の娘の家庭教師としてあいさつする。
雇い主の華族は国際情勢にも明るい、商才に長けた人々だった。娘が生まれた第一次世界大戦直後の暗雲とした状況から、彼女を生き延びさせるためには教養が必要と考え、教え込んでいたのだった。
そんな両親の意をくみ取った彼女は、ぎこちないドイツ語の挨拶と共に、青年にピアノ曲を披露し、青年は遠く離れた東洋でも、モーツァルトやベートーヴェンが息づいていることを知り、救われたような気持になる。二人の仲は徐々に深まっていく光景を「ピアノから」見せられる私だが、二人がどのような経緯をたどり、そして、青年が彫ったであろうピアノが売りに出されたかは決して見ることができない。
そんなある日、バブル崩壊が訪れ、人々は混乱の只中に投げ出されていた。主人公もまた雇い主の自殺によって無職となる予定だった。差し押さえは別荘にも及び、主人公はピアノと別れを告げる。
ピアノはそんな一連の騒動を冷徹に見守っていた。あたかも自分たちを買いたたいた人々をあざ笑うかのように見えた。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: 昭和 恋愛 歴史 ネトコン13感想 最終更新日:2020/09/03 13:37 読了時間:約19分(9,481文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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