「私は誰かの神様になる為に生まれたんじゃない」 神の子といわれているお祓い様に生まれた都子。 お祓い様とは霊の声を聞いて、妖怪から人々を護って、神様の姿を見て、人の願いに触れるお仕事。 でも誰も人としての自分を見てくれない。いつもあの人たちの心は遠くにあった。 それでもいつか信じられる者に出会えると、人は一人では生きていけないのだからと息をするように言われ続けてそれを馬鹿正直に信じて今日も虚像の正義感を抱えて生きている。 足を止めてしまうことの方がずっと恐ろしかった。 生き方は人それぞれだから、自分だけの道を見つけて歩き続ける為に。 それが例え人並みの生き方ではなかったとしても。 いつの日か理想の自分になれるように。

学校たまには休んでもええんやで。

あらゆる国、種族が愛し合い歪み合う世界で、数奇な運命を背負わされて生まれてきた少女ウル。 幼い頃にたった一人の家族だった双子の弟を悪魔族に拉致され、己の弱さに絶望したウルは、強くなって弟を助けに行こうと決意する。 そうして入学した騎士団養成学校で彼女はとある男と出会う。 男は愛おしむ瞳でウルを見つめ、こう言った。 「こうしてお会いできる日を心よりお待ち申し上げておりました、我が主よ」

現役高校生の 今を感じるままに書かれた 青春ストーリー

一話完結の短篇集です。気になった話をどうぞ。

辛くて苦しくて、そんな気持ちを認めた時、その人がどれだけ好きなのか気付いた。そんな私を救ったのは、『狂い咲き』と言う言葉だった。