この物語は隣り合う二つの世界の物語。この二つの世界は悪魔と契約した七人の大罪者によって破壊されつつある。よって人間界ハタネレカ王国は大罪人を断罪するだめにある組織が作られた、その組織の名は断罪特殊軍。しかし、やはり人間のそのちっぽけな戦力では強大な魔力を持つ大罪者の力には全く歯が立たなかった。 断罪特殊軍の副司令官カルロス・フェリアスは大罪者に匹敵するほどの強大な魔力を持つ魔界の紅の魔女アカバネ・ローゼリアンを探しだし彼女を断罪特殊軍に協力させることに成功した。しかしそれには条件が１つ、カルロス・フェリアスの弟である見習い魔導師コリンをアカバネに差し出すことだった。カルロスはその条件を受け入れ、コリンはアカバネ・ローゼリアンの召し使いにされてしまう。 コリンはクロガネという独りの影に出会う。彼は光の下に出ることはできず触れたものを影へ変化させてしまうという特殊な能力を持っていた。それゆえ彼は独りで影の世界に沈み込み傷ついた心を深い影の中に隠していた。 コリンはそんな彼を救うべく魔導師として成長を遂げていく。 そして兄カルロスは断罪特殊軍総帥ムルジムに疑惑を覚え調査しているとある計画の存在を知る…………何故かその計画にコリンが深く関わっているらしく……………………？ 紅の魔女アカバネ、孤独な影人クロガネと見習い魔導師コリンの織り成す奇妙な物語。

真夏の暑い日射しの中、男子高校生の新聞部員 上坂 樹、近藤 剛士、神城 夏目は樹の叔母、瀬戸 里佳子とともに「神原高校新聞八月号 真夏の心霊特集」の取材のために京都某所で噂されている心霊神社へ向かっていた、そこで樹は暑さで倒れてしまう。そんな樹達を助けてくれたのは心霊神社の神主、篠宮 匠であった。一晩泊めてもらうことになった。 そして樹は神主の美しい妹、篠宮 弥生に一目惚れしてしまう。しかし、弥生は誰にも言えない闇を抱えているらしく…………。 満月が赤く染まったとき樹は時空の歪みにとらわれてしまった、目が覚めた時そこは樹の知らない時空の世界であった。 樹達は元の時空に帰れるのか？弥生を救う事ができるのか？