リアルでの日常に、嫌気のさしていた主人公、紗月鈴空が、ある日、客引きに捕まる。その客引きは、色々な理由で、リアルに不満を持っている人間を査定していた。 そんな、『ワケありの人間』を異世界へ転移させるところから物語は、始まる。 我儘で、自己顕示欲が強く、漢の欲望に忠実な、主人公の異世界での人生再スタートが今、始まる。

さっさと、人生を上がりたかった主人公「真っ黒クロスケ、もとい、銅　湊士（あかがね　みなと）」は、現代社会に馴染めない、いわば社会不適合者であった。彼は、自分が社会に適合するのではなく、社会が自分に適合する世の中になれば良いと考えていた。そこで、SNSで知り合った男の提案で過去へ行くことにした。過去は過去でも大昔。人類史「空白の10万年」と呼ばれる最・後・の・一・年・。そこは、人類の文明が極限にまで発達した、いわば超古代文明だった。そこから、時代転移と、現代知識、杖1本で世界を造り直す、湊士の過去改変が始まる。これは、湊士が世界で一番好きで、一番嫌いな『お金』をめぐり、地位と境遇、未来と過去をシャッフルする異世界過去改変物語である。

なんの変哲もない高校生である、主人公、新原繋が、多元宇宙を舞台に、自分のドッペルゲンガーと出会い、特殊な能力を手に入れ、他の仲間と共に、別宇宙での覇権争いに、巻き込まれていく。祖父からの伝言と、前世代の人類からのメッセージを読み解きながら、物語は紡がれていく。 この物語は、現在解明されている実在の多元宇宙論を作者独自の考察で、100年後の多元宇宙が解明された世界を描く、宇宙異世界ファンタジーです。