突如世界はRPGの世界となった。 　人間と魔物が離れて暮らすことで平和だったはずの日常は、プレイヤーがゲームをクリアするまでは戻ってこない。それまでは人間と魔物は互いを憎み、殺し合い、プレイヤーはゲーム感覚で魔物を倒し続けるのだ。 　ただひとり世界がゲームに支配されたことを知る俺だが、何ともすることができない。ただのゴブリンにどうしろと。異常な空間になった世界が怖くて愛する弟とゲームが終わるまで隠れて待っていたが……なかなか終わらない。 　隠れるのも飽きてきて真相を確かめにいけば、なんとプレイヤーはゲームがド下手らしい……！ 　やべぇ、何とかしなきゃ一生隠居生活やん。 　これは元の世界を取り戻すためにプレイヤーを、「ゲーム仕様」を利用しながら全力でサポートする旅に出た、脳内では弟にデレデレな兄とのほほんとした（？）弟ゴブリンの話である。 ※人によっては急にデレる兄がオタク過ぎて気持ち悪く見えるかもしれないです。その場合は回れ右です。

前世の記憶があることから始まる、 私の人生。 日記の様なものです