クリスティーナは、初級ポーションすら満足に作れない無能聖女。 成人を迎えたことをきっかけに、これまでずっと暮らしていた神殿を出なくてはいけなくなった。 ポーションをどうにかお金に変えようと、冒険者ギルドに向かったクリスティーナは、自作ポーションだけでは生活できないことに気付く。 その時タイミングよく、住み込み可の依頼（ただしとても怪しい）を発見した彼女は、駆け出し冒険者のアンディと共に依頼を受ける。 依頼書に記載の館を訪れた二人を迎えるのは、正体不明の主人に仕える使用人、ジェーンだった。 そこでクリスティーナは、自作の失敗ポーションを飲んで体力を回復しながら仕事に励むのだが、どういうわけかアンディとジェーンにやたら甘やかされるように。 そして、クリスティーナの前に、館の主人、ギルバートが姿を現す。 ギルバートは、クリスティーナの失敗ポーションを必要としていて――。 「毎日、私にポーションを作ってくれないか。私には君が必要だ」 これは無能聖女として搾取され続けていたクリスティーナが、居場所を見つけ、自由を見つけ、ゆったりとした時間の中で輝いていくお話。 ＊短編版を加筆修正しながら、連載していきます。プロローグは新規で追加、1〜13話までは短編版とほぼ同じ内容、14話以降は完全新規になると思います。 ＊諸事情により、カクヨムには短編版のみ掲載しています。時が来たら長編版も併載しますが、長編版は現在、なろう限定での公開となります。

「――セシリア・エルディアとの婚約を、ここに破棄する！」 煌めくシャンデリアの下で、王太子リオネルが声を張り上げた。 会場にいた貴族たちは一斉に息を呑み、舞踏の音楽さえ止まる。 ……ああ、やっと来たか。 婚約破棄。断罪。悪役令嬢への審判。 ここで私は泣き崩れ、殿下に縋りつき、噂通りの醜態をさらす―― ……はずだったのだろう。周囲の期待としては。 だが、残念。 私の胸に込みあげてきたのは、涙ではなく、笑いだった。 （だって……ようやく自由になれるんですもの） その瞬間の私の顔を、誰も「悪役令嬢」とは呼べなかったはずだ。 好評につき連載版を配信しました。 ※短編を読んでいなくても問題ないです。 【短編】日間３０位、３００００PV感謝です。

　深夜の研究室で、データの海に溺れそうになっていた環境学者の雫。釧路湿原を愛して研究の道を選んだはずなのに、いつしか数字ばかりを追い求める日々になっていた。 　そんなある夜、迷い込んだ古い蔵書館で、雫は不思議な女性・藤花と出会う。「疲れた魂のための図書館」と語る藤花に案内されたのは、時間そのものが本になった奇跡の空間だった。 『雫の失われた季節たち』という一冊の本を開くと、そこには忘れていた研究への純粋な情熱、自然への愛情、そして女性として大切にしたい想いが蘇ってくる。時の精霊との出会いは、雫に「時間の質」という人生最大の宝物を教えてくれた。 　植物生態学者の美琴との友情、学際的研究への挑戦、そして日常の中にある小さな美しさへの気づき。雫の人生は、一夜の神秘体験によって劇的に変化していく。 　現代を生きるすべての女性に贈る、時間と友情と自然愛の物語。あなたも忘れかけていた大切な何かを、この物語の中で見つけられるかもしれない。

【現在、第七章更新中！】 　特に秀でた部分は無く、特筆すべき点も無く。自らを平凡と自称する高校生──暁黒斗(アカツキ・クロト)は長年遊び続けているMMORPGをプレイしていた。 　日課であるクエストをクリアし、早々とゲームからログアウトしようとしていた時、一通のメールが届いている事に気づく。 　中身を確認したクロトは不審がり、そのメールを即座に消去した。だがそれには彼の人生を左右する内容が書かれていたようで……！？ 「──黒斗くんをこちらの世界に招くこと。私はその案内人よ」 「父さんと母さんに『この世界で人生過ごすのも悪くない』とまで言わせた世界を、この目で見てみたいんだ」 　イレーネと名乗る女神に誘われるように、クロトは自らの道を歩き出す。 　友達とバカやったり、意地張ったり、人助けしたり、天然だったり、アホだったり、鋭かったり。 　これだけの個性を持っておいて平凡とか言っちゃう少年が織りなす、選択と覚悟の物語。 　異世界に飛び込んだクロトによる、青春コメディ学園ストーリーが始まる！ 　世界観に浸れる細かな短編も収録！　もし気になりましたら、そちらだけでもぜひご覧になってください！ 　物語の核心に迫る日輪の国編を執筆中！　和の国、情景、世界を知りたい方はぜひ一読してください！ 注意！ ・AI学習・無断転載禁止！！ ・2023／2／25に本作品タイトルを変更させていただきました。ご迷惑をお掛けしてしまいますが内容には変わりないので、今後ともよろしくお願いします！ ・メインはクロト視点ですが、基本的に登場人物全員が主人公だと思っていますので視点がコロコロ変わります。 ・アルファポリス様、カクヨム様で同作者、同名作品で投稿しています。基本的には小説家になろう様の方に力を入れていますので、文章の方に差異がありますがどうかご了承ください。

朝目覚め、出掛ける準備をしていると、同居人も同じ様に準備を初めていた。 目的地は何となく分かる。求めているものも何となく分かる。 だがそれは、私の犯した間違いを触発させる。 今回は自分で買うから。 注意事項1 起承転結はありません。 短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。 上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。 これは読者様の問題ではなく、私の問題。 詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。 注意事項2 金属は手垢が目立つのが難点かな。

　これは昔々、私が漫画家を目指していた頃描きかけた短編を元に文字に書き起こしたものです。途中までペン入れまでしてたんですが、もはやあの頃の画力で続きは描けません。 　ただ、あの頃産み出したキャラクター達のストーリーを考えるとやはり物語として残したくて。 　その後も日常の合間でちまちまと文字で残していました。 　今ではだいぶ昼ドラ風味になってしまいましたが、元々の短編はヒロイック風でした。ラブ要素は原稿ではきっちり書いていましたが、ここでは暗転落ちに留めておきます（笑） 　元々文章書きではないので拙い文章ではありますが、せっかく書いたものなので寿命が尽きる前にこっそりと投稿してみる事にしました。 　漫画の下書きがベースのため、三人称複数視点の表現もかなりありますがご容赦ください 　 　昼ドラ風味、戦闘描写ありなので、R１５推奨です。苦手な方はご注意下さい。 　

『奈落の果ての冒険譚』では語られなかった、英雄や仲間たちの知られざる過去――それを描くのが、この外伝集です。 【収録エピソード】 ◆〈アレクシオ＝リオンドール 〜陽は落ちても、灯は残る〜〉 　本編では語られなかった、もう一つの“英雄譚”。 　過去と現在、静かに繋がる、命のバトンの物語。 ◆〈エリス＝マギア〜風はあの日、母を貫いた〜〉 　襲い来る奇病《奈落病》。モンスター化した母。 　薬師の少女エリスは、自らの手で“母を殺す”という選択を強いられる。 　それでも彼女は立ち上がる。妹・ミリスの命を背負い、あらゆる病と闇に立ち向かうために。 　これは、一人の薬師が奈落に挑む、希望と贖罪の物語。 ◆〈マロン=アルバトロス〜兄の背中を目指して〜〉 　奈落を踏破した英雄の兄ジャン。 　その背中を追い、妹マロンは冒険者として歩み出す。 　憧れと葛藤を抱えながらも、仲間と共に試練を越え、自らの道を切り開いていく物語。 ◆〈奈落の果ての後日譚〉 　奈落を踏破した冒険者イグニスは、今日もギャンブルの種銭を求めて奈落へと挑む。 　そして同じく奈落を踏破し、小説の取材と妻の薬屋の材料集めのため、彼に同行するのはクロス。 　伝説の冒険者たちに同行するのは、次代を担う2人の冒険者。 　怪力を誇るグラドと、氷のボウガン使いリラ。 　本作は、まだ伝説になりきれない二人、グラドとリラの成長と奮闘に焦点を当てた物語。奈落の過酷な試練の中で、彼らは何を学び、どんな冒険を紡いでいくのか――。 ※こちらは不定期更新です。

【ガヴが終わり、ゼッツが始まったので更新します！】 　西暦二〇〇〇年。世界中に突如として現れた謎の現象、ゲート。 　異世界に通じる穴から姿を見せる空想上の怪物インベーダー。ネイバーと呼ばれる種族との対立、融和を経て三〇年。 　地球と異世界。表と裏。隣り合わせの世界同士で平和を守るべく結成された、人類敵対種対抗組織アライアンス。 　その組織のバックアップを受けた、東京都近海に浮かぶ人工学園島のパフア専門校では、とある話題が流れていた。 　──この島には、夜叉がいるのだと。 　夜な夜な人知れずインベーダーの脅威から地球人、ネイバーを守るため行動している夜叉の正体を掴むべく、学園島の警備組織アストライアは最新鋭機を導入した部隊ニューエイジを結成。 　仮称ヴィンテージヒーローと呼ばれる夜叉を捕らえようと、日夜捜索に明け暮れているのだ。 　……そんな事情を意にも介さず、日々学業に打ち込むパフア専門校初等部六年生、天宮司明人、 　彼こそアストライアが探し続けている夜叉そのものであり、正体を隠し続けている張本人。その真実を知る者も、夜叉として活動する理由を知る者も多くは無い。 　女性に目が無い変態エルフ、リフェンスという身近な協力者の支援を受けて。 　夜叉に眠る謎多き人工知能リクの要求に応えながら、彼は今日も偽りの仮面で顔を隠し、新たな天災で満ちる世界を駆け抜ける。 　偶然の出会いから自身が選び、掴んだ力の理由を探しながら── 　近未来のパラレルワールドで繰り広げられるヒーローモノ！ 　達観スパダリ変身系小学生に惹かれる、様々な属性を持つ姉系ヒロインとの絡み、悩み、葛藤、熱い共闘を展開していくニチアサ系作品。ギャグもコメディも、シリアスもロマンスもなんでもござれ！ 　ヴィンテージヒーロー・ニューエイジ！ 　短編として出来あがった分を随時更新していく予定です。お楽しみに！ 注意！ ・AI学習・無断転載禁止！！ ・アルファポリス様カクヨム様でも同作者、同名作品で投稿しています。

高校の頃から付き合っている琴子と実琴 他愛ないけれど、穏やかで愛しい日々 そんな中落とされる爆弾 「子どもいいなぁ」 もしや、別れを告げられるのか ……今、愛が試される！ ギャグ寄りほのぼのです ※カクヨム（百花繚乱～一日一作短編集～内779話から）・アルファポリスにも掲載してます

　量子物理学の若手研究者・璃音は、研究の行き詰まりと身体の不調に悩んでいた。月経周期は乱れ、論文は進まず、何のために数式と格闘しているのか分からない日々。そんな深夜、彼女は不思議な「夜間図書館」に迷い込む。 　そこで出会ったのは、美しい司書・詩歌。「時間には質がある」と語る彼女から、璃音は驚くべき事実を知る。女性の身体には独自のリズムがあり、それに合わせて活動すれば創造性が飛躍的に高まるのだと。 　同僚の美月、学生の千花と共に、璃音は革新的な研究スタイルを確立していく。月経周期に合わせたスケジュール管理、お互いの身体的リズムを尊重したチームワーク。従来の男性中心的な働き方に一石を投じる彼女たちの挑戦は、やがて学会でも注目を集めることに。 　量子もつれの謎を解く鍵は、実は女性同士の美しい絆の中にあった――。科学と身体性、現実と幻想が交錯する、新時代の女性研究者たちの成長物語。時間の「量」ではなく「質」を追求する彼女たちが辿り着く答えとは？

「無礼者っ！」ズバーッ「ぎゃぴょぉぉ───っ！」 酔っぱらって川に落ちて死んだアラサーOLは、目が覚めると『運命はきらめくシャンデリアの下で』───略して『運シャン』のヒロイン、アンジェラリーナになっていた！ まさかの、スマホ史上最凶の鬼畜死にゲーへの転生。 ヒロインは果たして、このサドンデスループから抜け出すことは出来るのかっ！？ ＜＜　全６話／7000字　＞＞

　人影逸郎、七十歳。電力会社で四十五年間地図を描き続けた男は、自分の人生を「影」だと思っていた。誰からも気づかれず、評価されることもない存在として。 　しかし退職後、彼が作り始めた「究極の電柱地図」が、運命を変える。地図上の一点に意識を集中すると、なぜか過去の幻影が見えるようになったのだ。 　昭和四十八年、雨の桜木通り。ひとりの女性が電柱の下で泣いていた。白いワンピースに身を包んだ美しい女性—斎藤明子。彼女の手には、雨に濡れた恋文が握られていた。 　やがて逸郎は知る。明子が愛した男・高城和也との悲劇の結末を。そして、権力によって隠蔽された真実を。五十年の時を経て、ついに明かされる愛と死の物語。 　影として生きてきた男が、忘れられた女性の愛に光を当てる時、街の記憶が蘇る。目立たない人生にも、確かな意味があることを証明するために—。 　一本の電柱が見つめ続けた愛の記憶。それは、現代に生きる私たちへの静かなメッセージでもあった。

いらっしゃいませ！ 『花も積もれば華となる』は『お菓子のアソート』みたいな、味わいいろいろの掌・短編集！ 「感動？　微ホラー？　切なげな異類婚姻譚・ちょいエロなダークファンタジー？　純文学にSFまで、何でもそろっておりますよ。ご主人様のお好みを見つけ出してまいります……」（読書大好き主人に仕えるメイド風） 前作『ちりも積もれば花となる』に引き続き、ジャンルは様々。 楽しんで書かせてもらっております。お楽しみいただければ幸いです！

人気乙女ゲームの三流悪役令嬢に転生したアルメリアは、それなりに楽しい毎日を過ごしていたがヒロインのパラメーターがマックスになったことで、お供の二人に見捨てられてしまう。 もともと、ヒロインに惹かれていたお供たちは彼女の側にいるようになり、ぼっちになったことで今後の身の振り方を考えようとしていた時に攻略キャラの一人であるクライスに声を掛けられる。 彼はヒロインに激重感情を抱えていた厄介な人物で、悪役令嬢であるアルメリアとしては当然関わりたくはなかった。 それなのに、異常に絡んでくるクライスに辟易していたアルメリア。 そんな中でヒロインに起こるはずだったイベントが、どういうわけかアルメリアに降りかかる。しかも美しく煌めきに溢れているはずのイベントは、何故か真逆の酷く残念な仕様となっていた。 だが、三流悪役令嬢のアルメリアは諦めない。どんなことがあろうと己の力で切り抜けようと不屈の精神で立ち向かうのだった。 ※短編で投稿していたものを加筆修正して長編にした作品です。 元のタイトル→『「お〜ほっほ！貴方達！やっておしまいなさ〜い！」ザコ悪役令嬢のおもしろお嬢様はお供に見捨てられたが何故かヒロインの激重執着キャラに付きまとわれています』

現世（うつしよ）と幽世（かくりよ）の境目にひっそりと現れる、夜限定の小さなごはん屋―― 「よるの終わりのごはん屋さん」。 店主のツムギは、終わりを迎えるあやかしたちに心を込めた料理を振る舞いながら、彼らの最期の旅立ちを見守っている。 店を訪れるのは、時代も姿も様々なあやかしたち。 そしてツムギ自身もまた、長い年月の終わりを迎えようとしていた。 やさしさと切なさが織りなす、あやかしたちのための最期のひととき。 ※本作は「カクヨム」にも投稿しています。

トム・ピプキンは、初の短編集を刊行できることを嬉しく思います。トム・ピプキンは神であり、同時に何兆もの多元宇宙を観測する多元宇宙の存在です。彼は無数の並行宇宙と無数の物語を考察し、この短編集に収められた最も興味深い作品をニューヨークの質素なアパートから書き上げました。

【ＳＦランキング１００位以内にランクインしました！】 皆さまの応援のお陰もありまして、なろうＳＦランキング１００位以内に入っておりました。いつもお読みいただきありがとうございます。 職業、蒼光支配術師《ブルールミナス》獲得！　その能力やいかに！？　 そして新たなモンスターオーブを取得しに、ＣＭ《コンセントレートモンスター》探しが始まるやも！？ 短編版はこちら https://ncode.syosetu.com/n7521jx/1 ＶＲの限界を感じた大手海外企業がＶＲを撤退し始める中で、日本の大手メーカーたちはある企業を中心に動き始めた。 六条寺プロジェクト。プロジェクトは成功し、世界中に波紋を広げた日本の最新ＴＲゲーム機器。【テンプルヴァイス】がライセンス形式で販売された。 ＭＭＯＲＰＧ『パッセンジャークリエイティブリマスターオンライン』 六つの企業の失敗をカバーし、独自のストーリーで開始されるこのプロジェクトは、ある配信者が主体となって作られたゲームだった。 ※※※この先はネタバレご用心でござります※※※ 　主人公、工藤翔也ことダッシュはパクリマに徐々にハマっていくが、その過程で事件に巻き込まれる。 　彼はジャッジメントという手に入れた仮面に封じられたある者により真っ二つにされてしまうのだった。 　そんな彼を救ったのはリルカーンという妖魔。 　疑似的な半身を与えられてスリークオーターの妖魔となった彼は、自らをジャッジと名乗ることにした。 　得た妖魔の力はこれまでのゲームで得た力とはまるで異なるもので、モンスターオーブと呼ばれる玉を各部位に宿すことにより、特殊な力を得た彼は、自らの状態を知るべく行動を開始する主人公。 　そして彼は、職業能力を獲得すると同時に、自分の現状を把握するに至ったのだった。 ※カクヨムでも公開しています。カクヨム、なろう以外以外の公開予定は今のところありません※

　侯爵家の一人娘のレティシア・オベールは、王太子の婚約者でありながら、非常に馬鹿だった。高飛車で傲慢で、おまけに貴族の証でもある魔法も下手だった。 　そんな彼女が、平民出身の転校生を虐げたことで断罪された。 　────が、しかしレティはただの馬鹿じゃなかった。 　最後の学園生活を謳歌しながら、殿下の恋愛感情を愛情だとフル無視し、無自覚に人をたらしこみ、狼やドラゴンを飼ってみたり、いざというときは魔法をぶっぱなし……。実は……な彼女がすべて解決するお話。 　　　　　　　　 ＊ 　是非シリーズにとのお声がありましたので、ひょいっと連載版始めました。三話までは短編とほぼ一緒で、ちょぴっと詳しく書いてあるかも……な予定です。

――じゃあさ、付き合おうよ。 そう言われて、あたしと由希は付き合いだした。 でも、あたしには『普通』の女の子だと思っていた由希の気持ちがどこまで本気なのかが、わからなくて。 ――あたしの『好き』と由希の『好き』は、本当に同じなんだろうか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 全１０話の百合短編です。 毎日昼１２時頃更新。 カクヨム、pixiv、ネオページ、Talesにも掲載しています。

※10月1日、TOブックス様より書籍発売です！　よろしくお願いいたします！ 「この俺が召喚してやったんだから、ありがたく思ってこの国のために働け」 ――もともとは日本で暮らしていた美亜を「聖女」として召喚した王子は、あまりにも高圧的にそう言った。 美亜が転移した異世界の王子と王女は、それ以外にも暴言や失礼なことばかりで、こんな奴らには従うわけにはいかない、と美亜は命令を拒否する。 「あなた達がそんな態度なら、私は聖女の力を使いません」 「聖女のくせに命令に従わないなんて、処刑してやりますわ！」 「聖女である私を処刑したら、困るのはあなた達ですよ」 そんな美亜をわからせてやりたいと、ある日王女は美亜の足元に、死にかけの騎士を転がす。 「さあ、聖女の力を使いなさい！　それともあなたは、この騎士に死ねと言うんですの？」 自分で手当てや処置をするわけでもなく、ただ美亜を従わせるための道具として騎士を利用する王女に、美亜の怒りは限界に達する。 そうして美亜は王女に、聖女の特殊な力を使い、とある反撃をするのだった―― ※短編版の続きは５話からです！