鉱山都市モンサルゲントの領主、タキトゥス家の奥方であるアリシアは、気がつくと地下牢に閉じ込められていた。身に覚えのない彼女は、夫が浮気をした侍女が企んだことではないかと疑い、彼女への復讐を誓う。 いっぽう、タキトゥス家と敵対するタタリオン公爵家のイオアンは、行方不明になっている美少年のゲインを探して、モンサルゲントに潜入していた。 ゲインを見つけるためにイオアンは鉱山に入ろうとするが、そのためには魔法の鍵をアリシアに触れてもらわなければならない。地下牢に面会しにきたイオアンに、アリシアは自分を脱獄させてくれるのなら協力しようと提案する。 脱獄に成功したアリシアは侍女に復讐するため、イオアンはゲインを見つけるために、互いに目的を隠したまま協力して、モンサルゲントの鉱山にもぐり込む。だが果たして、ふたりは目的を達成できるだろうか……？ （過去作と関連していますが独立しています。設定の整合性が取れていないところは、お見逃し下さい）

兵士や獄吏たちに守られた八階建ての牢獄から、無実の罪で捕らえられた仲間を、〈死者の日〉という祭りの四日間のあいだに、主人公と仲間が助け出す物語です。 〈死者の日〉の祭りが始まる二日前の夜、娼館に入り浸っていたイオアンのもとに、古い友人たちが訪ねてくる。 この髑髏の仮面を被った古い友人は、首なし騎士団という、馬賊のような集団のメンバーで、イオアンは一か月前のある事件で借りがあるのだった。 古い友人の訪問の目的は、この事件に関連して、仲間の一人が無実の罪で、イグマスの牢獄塔に捕まっているから、伯爵家の嫡男であるイオアンの力で解放できないか？――という頼みである。 しかし、いかに高貴な家柄のイオアンであっても、無実を証明できない限り、その仲間を解放することはできない。 ならばと、古い友人は、決死の覚悟で牢獄塔に突入し、警備の薄い〈死者の日〉の祭りの期間中に、仲間を脱獄させる素振りを見せる。 すると、そこまでの覚悟があるのならと、イオアンも手伝うことを決心し、脱獄させる方法を仲間たちに授ける――。 ――という物語の幕開けになります。 古い友人の訪問を１日目として、物語は一週間で完結する予定です。 １日目：第一幕　再会 ２日目：第二幕　死者の日　前夜祭 ３日目：第三幕　死者の日　一日目 ４日目：第四幕　死者の日　二日目 ５日目：第五幕　死者の日　三日目 ６日目：第六幕　都市参事会 ７日目：第七幕　旅立ち ５日目の第五幕が、仲間の救出のタイムリミットとなり、６日目、７日目はその後日譚となります。 群像劇を書いてみたかったため、かなり展開がゆっくりと、長くなってしまいました……が、読んで頂けると嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします。

骨の入った木箱、種子の中に形成される晶洞、遺髪で編まれた飾り、樹液を泳ぐ海月、流れ着く祖先の目、獣の腹から蘇るもの、カタツムリに寄生する菌類、放棄された隧道、人を見続けた占い師…… 私は私だけの物語が欲しい。静かに逸脱していく風景と収集物の記録。 ＊カクヨム、note掲載中

人を見なければ、自分は見えない。引退した占い師の自称助手が語る目撃の記録。

扇を作る柳下家と、傘を作る司空家には、八百年の因縁がある。 噂によれば、司空家のご先祖様（曽祖父の曽祖父の……もっと昔）が、柳下家のご先祖様（曾祖母の曾祖母の……さらに昔）を死に追いやったという。 以来、両家は**「互いに関わらず、老いて死すべし」**という掟を定め、代々一切の交流を断ってきた。 ――だが、ある雨の日の路地裏で。 司空鹤霄（しくう かくしょう）は、雨に濡れる柳下纨扇（りゅうか かんせん）を目にする。 そして、つい……傘を差し出してしまった。 両家の因縁はあまりにも深い。 たったそれだけの小さな仕草が、**「情誼修復システム」**を瞬時に起動させた。 システム：「司空家が先にシステムを突破しました。柳下家は防御機能を発動してください。」 「全てのミッションをクリアし、両家の因縁を修復しなければ、柳下家は軽ければ運気が尽き、重ければ命を失うことになります。」 そして今、傘の下。 二人は肩を並べ、司空鹤霄は柔らかな笑みを浮かべながら、まるでこう言いたげな表情をしている。 「どうだ？ 本少爷（おれ）に惚れたか？」 ――かくして、真面目な優等生・柳下纨扇は、家族禁断の「攻略」への道を歩み始めることとなった。

居場所のない青年と少年が、心を通わせてゆく物語。 エルフの伯爵家の貴公子イオアンは、 気難しく、人嫌いで、孤独だった。 彼が唯一、愛していたのは、 屋敷で見捨てられていた、ブケラトムという馬だったが、 その馬も、原因不明なまま死にかけていた。 あるときイオアンは、スリの少年と出会う。 捕まえられたた少年は、 過去の事件から、伯爵家を憎んでいたのだが、 馬の扱いが得意なことがわかる。 イオアンは正体を隠して、 少年に愛馬を救ってもらおうとするが、 事態は思わぬ方向へ転がっていき、ふたりに危機が訪れる――。 沈みゆく帝国を舞台にした、青春と冒険の古典的ファンタジー。

忘れられないものが、そこにいる。古い隧道の放棄された工事現場に残る後悔の記録。

渦の流れに逆らってはいけない。不可思議な工場跡地で発見したカタツムリ寄生菌類にまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

命から命へ渡り、“これ”は完結する。獣の腹で生まれる謎の物体にまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

清は帰り道の変な古い家が気になってしょうがない。

途絶えた古い儀式は、誰がために行われていたのか。とある入り江で見られる漂着物にまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

俺の名前は鈴木太一。 高校を卒業したばかりで初出勤日に不慮の事故に遭ったらしい。 謎の少女から不思議な力を貰い、新しい世界で生きていくことになった。 まぁ、世界を救うとか柄ではないからのんびり生きていこう！　と、考えていたのだが、厄介事に巻き込まれる毎日。本当にゆっくりとした生活をしたいのだが、神様の悪戯は酷い物だと思う。 神様が世界をどうしたいのか俺には分からないけれど……まぁ、こういった世界はどうだと言うと、話を聞いてくれるので、世界を俺の好きなように改変してみるとしよう。 本音を言うと、恋愛したりして、楽しんで暮らせる……それを許してくれる世界なら良いのだけれどなぁ……。 　この話はよくある召喚チートの話だと思います。誤字脱字が目立つかもしれませんが、そこはご愛敬でお願いします。 　また、誤字脱字に気が付かれた方はご報告して頂けると助かります。自分では何度か確認はしているのですよ……本当ですよ。ですがね、間違えてしまうもんは間違えてしまうのです。 　感想を書いてくれれば必ず返信を致しますし、こんな道具はどうですかとかあったらバンバン書いてくれると嬉しいです。 　また、評価を入れて下さる方、何が悪くて低く入れているのか、感想などでいかいて書いてくれると今後の励みや、自分自身の課題になるので評価を入れるなら感想を書いて下さい。 　レビューとか、コメントなども書いてくれれば嬉しいです。

祝福を授け、樹液の中を揺れ泳ぐ影。立入禁止の山で見つけた「宝」にまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

死者の髪と共に紡がれる唄。祈りの場に残された髪編み飾りにまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

その輝きは、沼の底に沈めた記憶を蘇らせる。山奥の沢で見つけた種子にまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

古代中国、青年の公孫は、住む人間が次々と死んで 空家になった別荘に、無料ということで住むことに。 ポルターガイストが起こって・・・ 私（はやまなつお）の小説ブログに同時発表しています。 https://ameblo.jp/gojiragamera91

箱に詰まっているのは願いか、狂気か。元漁村の朽ち果てた小屋で見つけた小箱にまつわる記録。／カクヨム、note掲載中

一瞬一瞬は、限られた時間 そこでしか味わえないもの、あなたはどれほど感じていますか？

３丁目の空家には『出る』らしい。 　 そんなアキラのうわさ話を聞かされたぼくは、乗り気じゃなかったけれど、その『おばけ屋敷』にきもだめしに行くことになってしまった。

ぼくこと棗は、高校２年生の夏、沢渡先輩の命令で後輩の蔵持と一緒に空家で隠れ鬼もといかくれんぼをすることとなった。