武術と魔法の世界で捨てられた赤子。 その赤子は不運にも河へ流されるが、奇跡的に流木へ引っ掛かり一命を取り留める。 そこへ訪れたのは白髪の老人が一人。 その老人は天涯孤独の身だった。 武術の達人ではあるが、何かを極めるには他の何かを犠牲にしていることも多く、その老人も例に漏れなかった。 生活が自立しているとはいえ、そんな老人が通常の人の営みを知る由もない。 そんな二人が起こす化学反応とは？ 『あれ？ジジイはこれが普通だって…』 『え？女は殴るな、抱きしめろって…』 『宵越しの金は持たないって…』 偏屈な年寄りに育てられた赤子。 その赤子はその非常識を引っ提げ、初めて人の世へと出る。 そこで数々の間違いを訂正されるも、新たに出てくる非常識。 『ジジイ…嘘つくなよな…』 その度に、尊敬していた祖父のイメージが音を立てて崩れていく。 山籠りの老師が育てた子は、老師の目標であった世界最強の夢を見て世界へと羽ばたく。 そしてその捨て子の出生も明らかとなり、それは世界を揺るがす事態へと…… 〓以下ネタバレ含む〓 虎の子は虎。 その捨て子も老師に育てられたからか、世界的に見ても強者である。 しかし物語序盤で最強に最強たる所以を見せつけられ、その差を痛感する。 その捨て子の名は【蚕】。その蚕はいずれ蛹となり、何になるのか？ その名の通り、飛べないままその生涯を終えることになるのだろうか？ 【タイトル変更しました。過去タイトルは第一章の表題へ置換しました】 こんな感じですが、よろしくお願いします。 多謝。

　神が創世した神聖国家、アズエラ神聖国は頻出する敵に悩まされていた。それは「神聖生命体」。それらは戦争の戦力増強を目的に人を襲う存在だ。そんな神聖生命体を退ける為に創世神アズエラは国民の中からランダムで八人を抽選し異能力を扱う事の出来る「魔力炉心」を与えた。この者たちを「神の落とし子」または「御子」と呼んだ。彼らの使命は一つ「神聖生命体を殺す」事のみ。国を守る為に身を削って使命を果たすのだ。

十五年前の「聖戦」に敗北した人類は衰退の一途を辿っていた。 これは人と人との争いではない。 天から舞い降りた無数の「天使のような何か」との聖戦だった。 そんな折、西の都の外れに宙（そら）の巨岩が落ち、各国では三人の「迷い子」が生誕する。 愛されたいのに愛されない忌み子「グナーデ」 命の価値を信じたいのに死ねない体を持つ落とし子「ケムリ」 正しさを求めたいのに人の醜さばかりを視る呪い子「クラル」 命に価値のない時代。 いずれ滅びゆく世界に抗う三人の子どもたちの物語。

かつて宇宙を支配し、現在は姿を消した強大な異形の者ども《旧支配者》 そんな超越存在が目覚めつつある大正時代に《転生》する羽目になった少年は、割と無害系の旧支配者《イースの大いなる種族》に認められ、その時代でエージェントとして働くことに…… 《転生》によって手に入れた男の娘みたいな美貌の強化身体、超絶な銃のスキル、そして絶対時間の《魔剣》まで所有し、《時》を操る魔術すら駆使するチート能力を会得した少年だったが、そんな程度でクトゥルフ神話の神々とマトモに戦えるワケもなく！ それでも舞い込む依頼の数々。 バーストの末裔である黒猫をお供に、魔術書の処分に落とし子退治、旧支配者による陰謀の阻止と、日ごと夜ごと右往左往とブン回される―― イースからの依頼はただ一つ、「カブトムシは嫌」

竜の落とし子は「タツノオトシゴ」。ならば、人間の落とし子は……？

　魔術師になるために田舎から都会にやってきたゼオライト。自分を慕ってくれる獣人の少女の助けもあり、夢を叶えるために奮起していた。しかし『星の子』と出会い、トラブルが発生。彼の怒りを買ったゼオライトは、遠い大陸に飛ばされてしまう。そこでゼオライトは自らに課せられた使命を言い渡された。それに従うのか、あるいは自分の意志で決めるのか……。彼に迫りくる数々の選択。苦難の日々が始まった。

　ヤンキー女騎士タツキとナルシスト魔術師ルージュが異世界転生や並行世界、ドッペルゲンガーに関連するいざこざを解決する物語。 ※本作は同一作者による『パラレルエージェント／多世界転移管理局』のリメイクです。 各話題材一覧：短編集のため、予め各話の題材を列挙して探しやすくします（題材自体にネタバレの可能性あれば伏字）。 ◇ ナルシスト魔術師はTS趣味、攻め派： 　魔法学園、TS、キャラお披露目（タツキ・ドラゴネッティ、ルージュ・フイユ） ◇竜騎士 対 人工竜人： 　？？、幽霊騒動 ◇触手の擬態： 　？？、パニックホラー、キャラお披露目（ハロルド・バルト） ◇テーブルは三角形： 　トランプゲーム、身体欠損、キャラお披露目（カエデ・フイユ、ピエレッタ・グノー） ◇他称魔王とルージュ： 　彫像、ホラー、魔王、障害者スポーツ、ＶＲ、メインキャラお披露目（ビオラ・ガーベラ） ◇氷の国、湖の踊り娘たち： 　旅行記、フィギュアスケート ◇龍の落とし子： 　ホラー、異文化交流、儀式 ◇サンドイッチ・リュージュ： 　リュージュ（ウィンタースポーツ）、？？ ◇曲芸師の師弟： 　サーカス、ジャグリング ◇怪盗淑女シャルロット・クルーガーの逮捕： 　彫刻、？？、キャラお披露目（シャルロット・クルーガー） ◇クラスメイトは異国の魔王： 　学園モノ、異世界転生、ゲーム転生 ◇１２音オペラ殺人事件： 　文学、多重人格、音楽、殺人事件 ◇半人半魔連盟とゲームタロット： 　テーブルゲーム、妖狐、エルフ、烏天狗、吸血鬼、ゾンビ、殺人事件 ◇Vtuber３人： 　Vtuber、ＶＲ、妖狐 ◇不良騎士たちの亡命： 　戦争、エルフ、オーク ☆続編案はありますが一旦完結です！ ☆ブックマーク、気に入ったエピソードにいいね・リアクションいただけると執筆の励みになります！

　ライは、辺境の森で村人に拾われた。上質のおくるみに包まれていた。礼金が得られるかと、家に連れ帰り隠されて育てられた。 　ライを探す人は訪れなかった。養い親は幼子、ちびを次第に気にかけなくなった。 ちびがよく預けられる薬師のお婆がただ一人、気にかけてくれていた。ある日ちびは売られることを知った。 　売られるぐらいなら、無茶だろうが村を出る。 薬師のお婆の助けを借りて、誰にも見つからずに、男の子ライになって家出を計画した。 5歳の春、村を出た。家出を決行した。 　家と薬師のお婆との小さい世界から、外の世界に。 ちびはライという名の男として、冒険を始めた。 人と出会い。妖精・精霊を友にする。ライの出生の秘密。優しく厳しい薬師のお婆の過去。すべてがライの成長の糧になる。 小さな村から飛び出したライの冒険は今から始まる。

自分の日常から落ち、世界樹の落とし子として拾われたシーナ。 その世界では魔法を使うために、組み紐が必要になるらしい。推し活で鍛えたこの腕を生かすとき！？ 組み紐師に弟子入りし、働き始めたシーナの日常を綴る、異世界お仕事（？）ファンタジー。かわいいは正義、美味しいも正義です！

目覚めたのは見知らぬ場所、追われる理由もわからないまま少女は逃げ続ける。逃げ込んだ医務室のような部屋で目にしたのは、血で描かれた魔法陣と不気味な遺物たち。 追っ手に追い詰められ、絶望の中で響く謎の声。「貴女には生きるべき理由がある。」 目の前で輝きを放つ魔法陣、そして現れた異形の龍――少女の眠れる力が目を覚ます。

精霊族の希少な男性体であるユッカは、精霊の世界で友達と楽しい生活を送っていた。 しかしある日突然人族に襲われてしまい、ユッカは助けられたが、友達は石になって奪われてしまう。 それから聞いたのは衰退した精霊族の現状、そして数少ない強大な精霊が残りの精霊を守っている現実だった。 「精霊王になって、俺が精霊族の現状を変えてみせる」 今までの平穏を捨て、守りたい存在を守るため、精霊王を目指すユッカ。 しかしそれには8人の精霊と契約が必要で……？ 友達を助けるために人族達の世界に出たユッカは色んな価値観を経て、自らの暗い過去と向き合う。 果たしてユッカは暗い過去を乗り越え、最強の精霊を倒して精霊王になれるのか。 そして精霊族を救うことはできるのか。 寂しがり屋ユッカの『Reユニオン』が今、始まる！！

天使によって勇者に選ばれたルイ。 しかし彼は天使に暴言を吐き、異界へと捨てられてしまう。 何も分からないまま、異世界を彷徨うルイ。 食料を探し、足を踏み入れた森で、魔物に襲われている所を、クエストで訪れていた冒険者達に助けられる。 事情を話すと、落とし子ではないかと言い、そんなルイを仲間にならないかと誘ってくれる、優しい冒険者達。 しかし、その中には神殿の巫女もいて……? 魔物が闊歩する異世界を仲間達と共に生き抜く、最弱主人公の冒険譚！ 短編を連載化しました! それに際し、短編として投稿した第1話の分割、加筆修正を行っています。 また、短編版は非公開設定とします。 チートなし、ハーレムなしの異世界転移。 楽しんでいただければ幸いです！ 感想・評価いただけると励みになります！！ よろしくお願いします！

*第一部、完。現在、第二部の執筆作業中です。 今回は、三度目の人生だと認識する、記憶持ちの第二王子、セルディス・マギロード。 前世で王族の血筋に連なる伯爵家の、落とし子としての不遇な幼少期から成りあがり、大魔法使いの魔導公爵へと至った彼は、三歳の頃にこの記憶を取り戻した後、密やかに決意した。 今世では自らだけではなく、かつての大切な人たちの未来が息づくこの母国で、今を生きる人々のため、記憶にある知識と技術を用いて平穏な日常を護ろう、と。 代々強き魔法使いへと至る王家が君臨し守護する、三方を魔族の領域に囲まれたマギロード王国を舞台に、冷静沈着な第二王子セルディスが、かつての心強い仲間である風の上級精霊や、偉大なる大魔法使いの師と再会しつつ、平穏を目指す日常と非日常の物語。

　嵐の落とし子、その最初の物語。

　物心ついてからずっと辺境の地で“爺ちゃん“と二人でのんきに暮らしていた少女、リュシュカはある日彼を老衰で失い、自分が大国の王の落とし子だったことを知る。 　忘れ去られた落とし子だったリュシュカは王位継承権を巡り、突然ひとりぼっちで多くから狙われる立場となった。 　そこに小国のイケメン王子、クラングランが訪ねてきて言う。 「俺と結婚しないか」 　リュシュカは自分の身を守るため、長く住んだ辺境を後にして、自分を利用しようとしている王子と共に彼の国を目指す。 　そして、旅の道中で生まれた感情は離れ離れになっても膨らんでいき、リュシュカの運命を大きく変えていく。 　少女が体当たりで幸せを目指すコメディ強めの青春恋愛小説です。 ◾️第一章　落とし子でした。（全２８話） ◾️第二章　新しい生活（全２２話） ◾️第三章　めざせ政略結婚！（全２９話） ※カクヨムにも投稿してます。

わたしことリュミフォンセは、現代日本での前世の記憶を持って、 ファンタジーな異世界に転生した公爵令嬢。 公爵令嬢なら勝ち組、やったぁと喜んでいたら、 実は『魔王の落とし子』でもあることが判明。 そしてわたしはたいがいの相手なら無双できる 人外チックな魔法の力があることもわかった。 でもこれがバレておおやけになったら、わたしの令嬢人生は終わりそう。 わたし、平穏に暮らしたいんですけど！ これは、わたしが平穏な人生を獲得するために奔走する物語だ。 【R15は念のためです】 ※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※　　※ ご新規様のために、目次代わりのさっくり情報を置いておきます。 読まれる際の参考にしてください。 　第一章〜第五章　いわゆる”なろう”です。サクッと読めます 　 　第六章〜第十章　婚活とバトルです。スピーディに読めます 　第十一章〜　　　政略慕情編です。 　　　　　　　　　このあたりから書き方が変わって、 　　　　　　　　　1話あたりの情報密度が高めになってます。読み応えがあります（多分） お楽しみいただければ幸いです。

　ゲームの世界に転生したジーナは、貴族の妾の子として屋根裏部屋で冷遇されているエリックという少年のお世話をしていた。何故なら、彼が実は国王の落とし子で、将来国王として君臨することを知っていたから。 　ここで彼に恩を売って、将来安泰に暮らそう。そう打算的にお世話をしていたけれど、いつしか彼のことを本当の家族のように思うようになっていた。 　そして十年後、やっとお迎えに来た彼は、実は国王の落とし子ではなくて……。 　ウソでしょ、予定が狂ったぁぁー！！

　節約主婦として家を切り回していたはずなのに……侯爵だというお祖父さまからお迎えが来てしまいました！ 　マルーシャは小さな町で時計職人の父と暮らしていた。 　町で出会った少女ミュシカとその伯父ダニールは、妖精一族の命を受け、マルーシャを探しに来たという。 　ダニールは妖精の能力や歴史が専門の学者。マルーシャは「春」とつながる妖精なのだそうだ。 　母方の祖父である妖精族の侯爵がマルーシャを必要としていると聞き、会いに行きたいと思うマルーシャ。 　マルーシャに受け継がれる役割。妖精の力。そして人と妖精の関わり。 　そんなことを教えてくれるダニールにマルーシャはドキドキしっぱなし。 　出会ってすぐに惹かれ合ったけれど、不器用な二人には恋なんて荷が重い。なのに父のゴリ押しで、結婚することに。 　少々浮世離れした研究者肌のダニールと生活力まんてんのマルーシャ、二人がそろえば大丈夫。 　〈妖精のおまじない〉で、出会った人々を助け、幸せに！ 　交際０日求婚夫婦と、幼い娘(仮)とで妖精の故地へと旅をする。 　そんなマルーシャの新婚旅行の物語。 ※作中に登場する〈妖精のおまじない〉は架空の言語です。 ※この作品はカクヨムでも掲載しています。

アトランティス大陸のムー王国は、長い夏が終わり、これから長い冬を迎えようとしていた。 残虐王パトリックを倒し、スチュアート家から王位を奪って依頼、王国の諸侯は不安定な休戦状態を保ってきた。 だが、国王ジェームズがチャールズ・ジェラードを強大な権力を持つ《宰相》に任命してから、状況は一変する。 それぞれの家の覇権をめぐり様々な陰謀が渦巻く。

魔法に憧れた魔法を使えない少年ゴード。 何をやっても魔法を使えなかったが、魔石を使うことで魔法への憧れを満たしていた。 ……成長したゴードは、魔石研究員になった。 そして、新技術を開発した。ゴードはその技術が生活を豊かにすると考えていたのだが……