白銀の月が輝く夜 湖の浅瀬に立ったイリリアは 胸に咲いた薄紫色の痣を月光に晒しながら、希った（こいねがった）。 誰か、どうか……来て。 失意と諦観の只中、現れたのは銀にも輝く白い髪を持つ美丈夫。 その胸に咲いた花印が、我が花嫁の証。 嬉しそうに告げた美麗な男性は、雲の上に住むとされる幻の種族、竜人族の王子。 天上で、共に暮らそう。 これはひとりの少女が 神秘の宿る遥か高い霊峰の頂きに至り、苦難の末に幸せになるための物語。 ▼ 「竜」は和風の竜をイメージしています。 表記は「龍」ではなく、「竜」で統一しています。 ▼ 作中に流血表現あるいは暴力的な表現が出てくることから、R15表記&残酷表現ありとしています。 後々、主人公が負傷する描写も出てきますのでご注意ください。

　自分の学級を愛する主人公、高校生の新納魁世は、おなじく異世界に召喚されてしまったクラスメイト、愛するものを守る為に行動を開始する。 　召喚された二十三名は立ち塞がる全ての敵、軍事大国、天災、星間国家、全てを飲み込み、世界を回天させていく—— 　異世界召喚！国盗り！愛憎！征服戦争！主人公最強！されど主人公に異能力無し！ 　新たなる戦記、蒼空と群像の列伝、ここに始まる 　第一章　高校二年クラスΛ改め、群蒼会　完 　第二章　征途洋々　完 　第三章　龍公討伐　完 　第四章　世界大戦　完 　第五章　Die Neue Welt　連載中 　グッドとか感想くれると作者が喜びます。ブックマークしてやって下さい 　祝二〇〇〇〇PV 　週二以上投稿です

ある日、如月真知子は流行になる前に販売されたガバガバ設定の乙女ゲームの世界に転生していた。 悪役令嬢のリッテに転生していたけれど、設定がガバガバなので特にすることもなく推しの第二王子を眺めたり、ヒロインと第一王子をくっつけようとするけれど、何故かコミカライズのキャラがいたりなんの媒体の登場人物かわからないキャラがいたりと舞台がいまいちあやふやだった。 とりあえず侯爵令嬢らしく振舞おうとするけれど、前世の真知子感が顔を出していまいちうまくいかないのだった。 ゆっくり更新です。

水上香奈美、17歳、女子高生。 平和な日本で生まれ育ち、ごく普通の女子高生だった香奈美だが、ある日突然異世界へと飛ばされる。 見知らぬ異世界だが、見た事のある風景に聞いたことのある設定……うん、これって一昔前にはやった国民的RPGのカンタラクエストの世界にそっくり。 そして当然のように、その勇者役を押し付けられる香奈美。 「行け、勇者カナミよ。北の大陸ワルドに渡り、魔王を倒すのじゃ！」 いやいや、魔王を倒せって、そんなに簡単に言われても……。 旅立ちの選別にと、もらったのはヒノキの棒と50G。 これで魔王を倒せって、無茶でしょ！ えっ、勇者の務めを果たせないなら、歓待に掛かった費用を払え？ どこのボッタクリバーよっ！ 行き場のない怒りをどこへぶつけてやろうか？と思いながら旅立つ香奈美。 その行先に待ち受けるのは……

転生石原閣下による大東亜戦争必勝論 東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで… ※超注意書き※ 1.政治的な主張をする目的は一切ありません 2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります 3.あくまでもフィクションの非現実です 4.そこら中に無茶苦茶が含まれています 5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません 6.内容や書き方などに関するご意見は原則として受け付けておりません 以上をご理解の上でお読みください

星野カビ丸は死んだら驚いた いや何か異世界行っていた そこにはアルドワという美少女が さらにデトロスという美少女も 星野カビ丸は変態だから デトロスに破壊してくれと懇願する そして破壊すると星野カビ丸は死んだ で何かカベマとかいう生命神になった 人生何が起こるかわからない… だから面白い‼︎ はっ‼︎

サカ神シノブは ある日突然平京崩と出会い やばいくらい惚れた そして平京崩もまたサカ神シノブに やばいくらい惚れた やばいくらいやばい二人が やばいくらいやばいサッカー始めます‼︎ あと聖頑宮槍子も二人の間に無理矢理捩じ込み 三つに分かれた体細胞は 優しい音色を奏でた 平京崩、 青春、してます。 あとサッカー、してます。 主にシュート練習、してます。

【講談社ⅹエブリスタ主催の大賞を受賞しました。本作はその後に挑んだ新作です】 「おい、何してんだよ。我慢できなくなるだろ」 「が、我慢……っ！？」 私は天使。 彼は悪魔。 それだけで、決して交わってはならない――はずだった。 けれど、触れられるたび、心は理屈を忘れてしまう。 世界を滅ぼすと語り継がれた存在――『滅ぼしの子』。 その子を生む禁断の恋に、私たちは堕ちていく。 そんな2人を待っていたのは、事件と陰謀、そしてこの世界に刻まれた『歪んだ正義』だった。

僕は一人が好きで異世界物マンガやラノベ、アニメに浸っていた、ヨシト。学校でも一人でいた。遠足で行ったレストランのウッドデッキに片足をかけた瞬間に、僕のグループは光に包まれていた。気が付くと、上空から落下していた？　真下には、ミノタウロス！　．．．。その後、魔獣がウヨウヨいる森で、僕は異世界を望み通り、一人で生きる事にした。それから数カ月、色々係わりもでき生活出来てる、が、乱暴後に縛り・魔獣のエサ計画！の神殿騎士を見かけたので倒し、廃棄予定？の聖女様たちを救っちゃったよ、どーしよー！？　え、家族にしろって！　人ギライのヨシト、幼い頃から聖女で育った世間知らずのミーテル、色々知識が豊富な世間ナレしたユリナ。このズレタ感覚の人達で．．．生活を．．．始める！　それをコミカルに描きます．．．。R15は念のため入れているだけです。　　　　　　　　　　　　 2025/07/13 《短編を連載に変更しました》　 2025/09/26　新エピソード　を追加・更新しました　　　 ＃２００　◇◇転機（わが家の進化Ⅱ：予告版その６７）　 ＃２００　◇◇転機（わが家の進化Ⅱ：その６７）予約で　 ＃２０１　◇◇転機（わが家の進化Ⅱ：その６８）予約で　 　 遅ればせながら、皆様のおかげです。ありがとうございます！（9/3、00：08、ランキング掲載）　 ■ 04-07時更新　09/02　99 位　注目度 - 連載中（この作品では初です）　 2025/09/25(木) のランキング　：　　 ■ 04-07時更新　　 35 位　注目度 - すべて　 23 位　注目度 - 連載中　

気がついた時、僕は誰かの観察下にいた。 名前も、過去も、世界の輪郭さえも思い出せない。 頭に響く断片的な声、奇妙な夢、そして時々現れる「もう一人の自分」。 これは、"僕が誰であるか"を取り戻すための、最初の記録。 ――すべての始まりは、記憶のかけらから。

辺境の村で暮らす青年・ガルド。 逞しい体格と鋭い眼差しから「近寄る者なし」と恐れられていたが、実際は極度の臆病者だった。 しかし、ひとつの偶然をきっかけに―― 彼は“最強の戦士”と誤解されてしまう。 噂は王都に届き、気づけば英雄として期待を背負うことに。 仲間が集い、国を揺るがす戦乱の渦へと巻き込まれていくガルド。 「俺はただ静かに生きたいだけなのに……」 望まぬまま伝説となっていく、臆病な青年の勘違い英雄譚が幕を開ける。

平凡な高校生――黒瀬ユウマ。 彼はなぜか「俺は最強だ」と本気で信じて疑わない。 当然、周囲からすればただのイタイ奴……のはずだった。 だが偶然や勘違いの連続によって、なぜか周囲はこう思い込んでしまう。 ――「やっぱりあいつ、最強なんじゃ……？」 落ちた剣の反射光でライバル剣士を倒し、転んだ拍子に刺客を撃退。 魔法の呪文を噛んだだけで、未知の古代魔法を発動したと尊敬される。 ついには世界を見守る神話級の堕天使すら「彼こそ神をも超える存在」と恐れ出した。 気づけばユウマは“勇者候補”として祭り上げられ、王国の姫に招かれ、世界中の人々に崇拝される存在に――。 だが真実は、ただの凡人。 いつバレるかわからない恐怖と、誤解が誤解を呼ぶ奇跡の日々。 そして迫り来る魔王軍との最終決戦。 「俺が最強だからな！」 調子に乗って言い切るその言葉が、仲間を、世界を、そして“真の勇者”を導いていく。 勘違いが神話を創る、最強伝説コメディ！

歴史改変軍事SF小説「戦艦大和と現代自衛隊の共闘 (ネタバレあり) 1945年4月、沖縄戦の最中に現代の海上自衛隊艦艇群がタイムスリップし、特攻に向かう戦艦大和と遭遇する。歴史改変を避けつつも、海自は限定的な技術支援を決定。電子戦と対空ミサイルで米軍機を撃退し、大和の沈没を阻止した。 その後、海自は大和に射撃管制レーダー、デジタル火器管制、電波探知機、ソナー、小型ドローンといった断片的な未来技術を移設。これにより大和は近代的な戦闘能力を獲得し、沖縄特攻を生き延びた。帰還後は「近代化大和」として再編される。この事態を察知した米軍は、戦後処理で大和を接収。同時に、1945年に取り残された米空母ロナルド・レーガンも米軍によって秘匿された。これら二隻の“異物”は、冷戦下の軍事技術や核戦略に水面下で影響を与え続けた。 そして80年後の2025年、再び姿を現した“影の大和”は、多重危機の象徴となる。まず中国が台湾に侵攻を開始し、日米は軍事行動に踏み切る。大和はイージス艦由来の迎撃システムで中国の無人ドローン群と交戦した。同時期に北朝鮮が韓国へ侵攻し、核兵器使用の危機が迫る中、東京は核攻撃の標的とされた。さらに追い打ちをかけるように、相模トラフでM9級の巨大地震が発生。津波が太平洋沿岸を襲い、首都圏のインフラは壊滅。混乱の中、北朝鮮の弾道ミサイルが東京に着弾し、熱核爆発で政府機能はほぼ麻痺した。 この未曾有の複合災害の中、大和は東京湾で迎撃を続けた。被弾し、司令部が壊滅しながらも、通信機器を中継ハブに転用し「大和放送」を開始。瓦礫の都市で生きる人々を励まし、日本の存続をかろうじて繋ぎとめる希望の象徴となった。 大和の物語は、単なる軍艦の運命を超え、人類の次なる挑戦へと繋がる。それは有人火星探査計画**《YAMATO》**の象徴であり、推進・居住・通信の最先端技術を統合する国際プロジェクトだ。この計画の一環として南極氷底湖が探査され、厳重な管理の下で微かながら未知の微生物の存在が確認された。氷底湖の微生物は「新規深分岐微生物系統の証拠」として公表され、人類の未来への記録として封じ込められる。 かくして“影の大和”は、戦争、災害、科学の進歩という人類の歩みを体現する存在として、時代を超えて刻まれていくのだった。

ここでは、異世界転生からの 2 つの物語をご紹介します 《私と彼女サンディが300年後の未来世界で冒険する》 https://ncode.syosetu.com/n1186jo/1/ と 《日本の歴史16000年の中で誰もこの職業をしたことがありません》https://ncode.syosetu.com/n1186jo/2/ 紹介：この手術の後、私はもう男性ではありません。 主人公：Sam、性別不明、皇帝とSandyによって強制的に手術を受けさせられる 男主人公：男主人公はいない,この国には男すらいない 女主人公：Sandy、主人公の彼女 皇帝：国内の全男性に手術を強制する皇帝 日本の歴史16000年の中で誰もこの職業をしたことがありません(すべてのエピソードに驚きがあることが保証されています！！！)この物語は100万ドルのビジネスマンに賞賛されたことがあります *タイトル: ♡=SF / X=魔法 ロシアのプーチン大統領は言った。 「テロリストを見たら…すまない…許してくれ…奴らをトイレに沈めろ…」 もし私の肉を食べれば、食べても死なない肉をたくさん生産できます。 不死身を得るために私の肉を食べようとする者たちを見た時、 私は言った。 「お前たちは私の肉を便器の上の糞のように扱った。だから私はお前たちを殺した。」 その後、神は私にこう言った。 「彼らを許しなさい。」 すると、復活した連中は言った。 「お前の恋人サンディの体から私たちは生まれた。彼はまるでトイレそのもののようだ！！」 私は答えた。 「お前たちなど、最初からゴミとして便器に沈めておくべきだった。」 割禮版 神が人を77回許すと言ったが、私はあなたが死んだ後、私が77回妊娠して復活すると言います 全世界も泥棒になった！ ここをゲーム制作スタジオだと思って、ゲームのアイデ 現代で未来を語るのではなく、未来で未来を語る 驚くべき魔法がたくさん見られる 刺激的で面白い この小説にはおまけ映像があります*日本で最初にこのようなテーマを描いた作品 日本の歴史16000年の中で誰もこの職業をしたことがありません，あなたの未来の子孫でさえ、この職業に就いた者はいない！！！ 「彼女のお腹の中にいる私、??皇と戦うことを恐れて生まれ出ることができない！」 男女が力を合わせて倒せる大魔王です

両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか？ 両片思いのすれ違いのお話です。

新規連載はじめました！ 悪役令嬢転生モノです。応援よろしくお願いします♪ ⭐︎あらすじ 　乙女ゲームの悪役令嬢＂リゼット・クランベリー＂にはそうなる前の記憶がある。 『前世から好きだったなんて、やっぱりわたくしとシリル様は赤い糸で結ばれているのよ！』 　よくある転生モノのように態度を改め、ヒロインを退けたリゼットは無事大好きな推しと結ばれるものの、その先にはバッドエンドしか存在しなかった。 　ヒロインと結ばれないその先に、推しの幸せなんて存在しない。 　もし、もう一度だけやり直せたらその時は、絶対に運命に逆らわない！ 　そう決めていたのに。 『リズ以外いらない』 　 　乙女ゲーム最難関攻略対象、リゼットを好き過ぎる婚約者をどうすればヒロインに攻略してもらえるのか。 　今日も嫌われようと頑張るリゼットだが、 『リズ、今更俺から逃げられると思うなよ？』 　どうしよう、趣味の悪いハイスペ婚約者を相手に上手く行く気が微塵もしない……。 ※他サイトにも投稿予定

『忘失王子と風の船』の番外編小話集です。 本編の裏で繰り広げられていた（かもしれない）日常のひと幕や、もしも世界がちょっとズレていたら……？ そんな “IF” の物語を集めました。 ギャグ多め、ときどきシリアス。 短編集なので、時系列等もバラバラになっております。 本編を知らなくても楽しめますが、物語をご存じの方はキャラクターたちの新たな一面をより深く味わえる内容となっています。 ※思いついた時に書くため、不定期更新です。 本編はこちら↓ 忘失王子と風の船(https://ncode.syosetu.com/n2410ko/）

公爵令嬢イザベラは、王太子から婚約破棄を告げられた瞬間、歓喜に打ち震えた。 「これで退屈な『悪役令嬢』の役目から解放される！」 前世が発酵食品の研究者だった彼女は、罰として与えられた『魔瘴に汚染された不毛の地』を前に、むしろ研究者魂を燃やす。 微生物の力で大地を浄化し、異世界には存在しない醤油や味噌、チーズに絶品パンを次々と開発。寂れた辺境は、いつしか豊かな香りが満ちる美食の地へと生まれ変わっていく。 一方、彼女を追放した王都では、聖女の奇跡に頼り切った農業が限界を迎え、深刻な食糧危機が迫っていた……。 当初は『悪女』と警戒していた隣領の『氷鉄の辺境伯』も、やがて彼女の作る料理と、その類まれなる手腕に胃袋と心を掴まれていき――。 これは、捨てられた令嬢が前世の知識（バイオテクノロジー）で美味しく、楽しく、そして華麗に運命を覆す、逆転領地経営ラブストーリー！

※タイトル変更しました 侯爵令嬢のウルスラは、愛していたはずの旦那様であるモートンに殺された。 全てを奪われ、絶望の中死んだはずの彼女は、なぜか9歳のころに戻る。今度はモートンに殺されないようにと結婚しない選択をしたのに、彼はウルスラを執拗に狙い、またも殺された。 そしてまた9歳に死に戻る。ウルスラはモートンに殺されないようにと逃げたり、奴隷のように従って死を回避しようとした。しかしことごとくモートンに殺される。その回数が5回を数えた頃、ウルスラは唐突に日本人であった前世を思いだした。前世では婚約相手に浮気され、自暴自棄のままでいたところを車に轢かれて死んだ。その記憶からウルスラは一つの価値観を得る。「目には目を歯には歯を……殺しには殺しを」もう殺されない。逆にモートンを殺す。もちろん、ただでは殺さない。ウルスラが全てを奪われて殺されたように、モートンの全てを奪いつくし、絶望の中で殺す。 ――何度も殺され、絶望した少女が、その絶望を火種にした憎しみでもって、一人の男を徹底的に追いつめ殺す。サスペンスラブロマンスをどうぞ、お楽しみください―― ※投稿済みのエピソードに対し、修正していくことがあります。ご了承ください。 旧タイトル『拝啓　旦那様　殺し返すのでお覚悟を』

　ひとつの世界は終わりを告げる。 　魔法、錬金術、超科学――ある日次元の壁を超え、それぞれ全く異なる理（ことわり）を持つ「異世界」からの侵略が同時に始まった 　日常という名の、脆く儚い楽園（ザナドゥ）が音を立てて崩れゆく。 　影を統べる《巫女》、守薙縁（かみなぎ ゆかり）。故郷を追われた異世界の《御子》、レムシュカ。 　楽園を追われた二人の少女は、世界の終わりに抗うため、奇妙な旅に出る。 　それは、この国に眠る古き神々や妖（あやかし）たちを封じ、世界の礎とする、非情な「神狩り」の巡礼（エクソダス）だった。 　だがその行く手には、日本の霊的秩序を守護する者たち、異界技術を狙う軍事組織、そして他の異世界からの刺客が待ち受ける。 　妖怪と科学兵器が火花を散らし、魔術と巫術が夜闇を奔る。 　これは、全ての理がごちゃ混ぜになった現代日本を舞台に、二人の「ミコ」が新たな神話を紡ぎ出す、過酷な現代伝奇異能バトル。 　果たして、彼女たちの旅路の果てに、楽園は在るのか――。それとも、異譚の中に漂い流れる（エグザイル）のか――。