自然大災害【黒の大侵蝕】が終わって二十年。それを収めた英雄「夕凪鷹宗」が住まう異能者共存国【アルバドリス】では、フィアネス大陸中で最も賑わう復興祭が開催された。そんな中、非異能者・異能者共学校に通う高校三年生の来杉弥彦は、近づく卒業に焦りを覚え始める。 　自分はなんのために異能を持って生まれたのか。 　自身が異能者として生まれた意味を見出せず将来に漠然とした不安を抱え始めた彼に、黒の大侵蝕の英雄と讃えられる夕凪鷹宗から突然電話がかかる。 　理由の語られない謎の呼び出し。緊張した足取りで向う弥彦を待ち受けていたのは、どういうわけか広大な森と黒獅子だった。 　平凡な生活が静かに崩れていく瞬間が訪れた。 　現代風ファンタジーで紡がれる、特別な存在【神獣】と出会った異能者たちの成長譚、開幕。

銃弾に倒れた最愛の女を抱きしめ、総理特別補佐官の黒木圭介は絶望の未来から時を越える。 脳内に刻まれたのは、日本の属国化と彼女の死に至る全過程。チートという名の**「命を削る呪い」**を背負い、愛と国を救う狂気のゲームに挑む。 「一度失った運命など、二度と繰り返させない！」 **最強の【やり直し参謀】**は、冷徹な知略と熱い愛で、すべてを書き換える。ラブコメ要素ありの爽快政治活劇！

「選べない？ いいえ、二人ともいただきます！」 大正八年、孤児院育ちの少女・白石琴葉は、五摂家筆頭・近衛家に女中として仕えることになる。 そこで出会ったのは、雷の異能を受け継ぐ双子の若様。 静かな稲妻を纏う兄・清継と、嵐のように奔放な弟・清馬。 二人から同時に告げられた「好きだ」の言葉に、琴葉は思わずこう答えてしまう。 昼は学園で特待生、夜は屋敷で女中。 庶民の少女が歩む二重生活の先には、友情と恋、そして帝都を脅かす妖の影が待ち受けていた。 甘く騒がしい三人恋人の行方と、帝都を巡る戦いが交錯する── 大正ロマン・ラブコメファンタジー、ここに開幕。

大学三回生・桜瀬真央の部屋に、突然天使たちが乗り込んできた。 彼女たちは人間界を“魔界”と誤認し、真央を「魔王」と決めつけて討伐に来たらしい。だが真央に渾身の攻撃は何故か通じず、結果彼を監視するため、部屋に居座ることに…… 馬鹿正直で大飯食い、嘘や偽りを“悪”と断じる天使たち。 さらに堕天使・ルシファーが訳ありに微笑んで口を開く。 「やあ、魔王様。ようやく目覚めたね」 いやいや、やめてくれ、話がややこしくなるだろ。 中学2年の演劇で開いてしまった封印箱。 “本物の魔王”サマエルが封印されていた。何故こんなところに？？ そして、天使長アズライールの背後にいる“語られていない神”の存在——。 日常を守りたい大学生 vs 天界の誤認ドタバタバトル！ 笑って泣ける、神話的同居コメディ、始めました！！

本編完結済【お嬢様なんて柄じゃない】の主人公がもしも男の子だったら？　という設定で書かれたコメディ話。 脳筋男子バレー部員である男子高生がセレブ校のお嬢様に憑依してしまった！？ 果たして彼はどう生きる？（全１０話） ※※※ 憑依TS表現がありますので、苦手な方はご注意ください。物語の特性上、同性愛風味（誤解）もあるのでご了承くださいませ。 単体でも楽しめるかなと思います。（本編すっごい長いので…） カクヨムにも掲載しております。 著作権は放棄してません。無断転載転用は禁止致しております。Do not repost.

陸上自衛隊・第一普通科連隊のレンジャー訓練。 選抜を勝ち抜いた25名の隊員たちは、過酷な行動訓練の最終段階──夜間強行偵察に臨んでいた。 夜が明けても、見慣れた地形はどこにもなかった。 装備は無事、だが地図が通用しない。道路も、送電線も、集落の様子も現代とは違う。 まるでボロボロに着古された着物のような装いの農民たち 食糧と弾薬は限られ、冬将軍の気配が忍びよる。 通信機は沈黙し、救援は望めない。 やがて判明するのは、彼らが立つのは**十五世紀・戦国黎明の時代**――国家という概念すら曖昧な群雄割拠の世界だった。 そして、現代の倫理と中世の残酷な現実の狭間で、佐久間は決断を迫られる。 「俺たちは何を守るために戦うのか――」

美容師・瑞希は、街の片隅にあるサロン〈Luna hair〉で働く30代のスタイリスト。日々の相手は、髪よりも“でも”の多いお客たちだ。 「おまかせで、でも伸ばしてる途中」「前髪は三ミリで、でも眉は見せたくない」「初回クーポンで来たけど常連扱いで」——瑞希は微笑みながら、矛盾と希望を同時にカットしていく。 予約アプリの無断キャンセル、終わらないクーポン巡礼、三度のブリーチで人生ごと色を抜こうとする若者。鏡の前では毎日、小さな喜びと嘆きが繰り返される。 「似合わせ」という魔法を信じ、「似合ってたけど違う」と言われる現実にため息をつきながらも、瑞希ははさみを動かす。 彼女の指先には、色褪せない誇りとほんの少しの疲労。 それでも、誰かが笑顔で「ありがとう」と言うたび、もう一度だけ魔法を信じる。 美容師たちの矛盾とユーモアを描く、笑えて少し切ないお仕事風刺コメディ。

　満開の桜の下、黒髪を後ろに結んだ黒耀の瞳の少女が校舎に向かっていた。 　名は妙月櫻華。今は、多くの学生の一人でしかない。 　世には「魔」が存在していた。そして、古より魔を伏し滅してきた者を人はこう呼んだ。国を護る者、防人と。 　櫻華が学ぶ白峰女学院は防人育成学院だった。そこに転入生がやってくる。菜の花色の髪をした褐色の肌の少女。八大名家が一つ、「識」家が娘。識神楽。 　神楽が転入してから数日。突然、学院に漆黒の鎧武者、魔が現れた。学生達が逃げ出す中、襲い掛かる鎧武者の前に櫻華が立つ。櫻華は静かに顔を上げ見つめると、鎧武者を桜と変えた。

――人の闇に、妖（あやかし）は映る。だが、影を作るのは、いつも人間だ。 現代日本。 都市の片隅でひっそりと探偵業を営む男――城戸蓮司（きどれんじ）・35歳。 過去のある事件をきっかけに、“人には見えぬもの”にも目を向けるようになった彼の元には、 不可解な事件や「妖怪が現れた」という相談が舞い込むようになる。 ぬらりひょん、雪女、河童、座敷童、狐火―― 古くからの怪異の名が、都市の闇にまぎれて再び姿を見せ始めるが、 調査の果てにたどり着くのは、いつも「人間が犯人だった」という現実。 “妖怪”とは、心に潜む恐れ・願望・罪を映し出す影に過ぎない。 ではなぜ、人はその影を“妖怪”と呼んでしまうのか――。 探偵・城戸は、真相を暴くたびに、 現代社会にひそむ狂気と、誰もが持つ「闇の正体」に向き合っていく。

無双とハーレムまで、あと一年。 剣と魔法の異世界に転生させられたアラフォーおじさん宮下瑛太(みやしたえいた)。４２歳。 消えゆく女神の願い「私たちの子供たちと世界を救って」 ⋯⋯ってその前に俺を救って欲しいんですけど！ 突然はじまるサバイバル！ 使えるのはアイテムボックスだけ！？ えっ！？俺の他に人間は！？攻撃手段は！？ いきなり伝説級モンスターと遭遇！？ こんなの無理ゲーすぎるだろ！ そんな彼が世界を救うまでの物語。 ※初作品で盛大にやらかしたので、今回は全体の流れをメモって書き進めてます。プロットって大事なんですね泣。最終回までの流れをざっくり決めてるので最後まで書いてみます。

10月24日より連載再開します。よろしくお願いします。 巨樹の森に目覚めた男。35歳と思うが体は10歳。年齢以外の自分に関する記憶はない。 愛犬の柴犬と巨樹の森を出て、仲間を増やし、様々な人と出会い自由に生きてゆく。 心は35歳なので、児童向け童話ではありません。すみません。 目覚めた世界で生きてゆく　僕と愛犬と仲間たちと共に の続編です。 新たな大陸にわたり、新しい旅が始まります。 長くなり管理上の問題で　ー新大陸編ー　としただけで、登場人物、背景など特に説明はなく申し訳ありません。 エピソードの番号は前の作品からの通し番号としました。500は欠番。時間があれば追加して欠番を解消したいと思います。 よろしくお願いいたします。 カクヨムにも投稿しています。

　剣道が得意なこと以外、これといった取り柄の無い高校生、藤原関介（かんすけ）。彼は京都の修学旅行中、ひょんなことから、戦国時代にタイムスリップしてしまった。彼はそこで、栴岳承芳（今川義元）と太原雪斎に出会う。それから、家督争いに、他家との領土争い、そして誰もが知る桶狭間の戦いに巻き込まれていく事となる。義元の軍師として、彼の天下事業を手伝っていく内に、自分と義元との間にある、数奇なつながりを知る。未熟な二人が、天下へ駆け上って行くタイムトラベル物語。 　カクヨムにて連載しています（修正・変更ありです）。

夕暮れの森に、少年陰陽師・透牙（とうが）は足を踏み入れた。依頼主の村人が告げた「森の奥で奇怪な声がする」という言葉に胸を高鳴らせつつも、冷たい風が肌を刺す。 森の奥深くで、透牙は小さな狐のような式神と出会う。孤独な存在ながら、不思議な輝きを宿すその存在に、透牙は直感的に運命を感じる。 泉のほとりで交わされる契約の儀。透牙は符術を結び、狐の式神と心を繋ぐ。夜の村に妖の気配が立ち込め、初めての実戦――妖退治の戦いが幕を開ける。護符と呪文を駆使し、光と影が交錯する中、妖は悲鳴を上げて消え去る。 初陣を終え、透牙は息を整え、微かに微笑む。 「……初陣、成功だな。」 これは、少年陰陽師と式神の出会いと成長、そして最初の冒険を描いた物語。未来の大きな戦いと絆の旅の始まりである。

――誰かのために作る料理は、時に誤解を呼ぶ―― 大学生・鈴木啓介。 料理が好きで、人の喜ぶ顔を見るのがとっっても大好き。 ただし……恋愛だけは、まったくの理解不能。 さりげない優しさや気配りは、時に“特別な好意”と誤解される。 「喜んでもらいたい！」そう思っているだけなのに。 美味しい料理と、ちょっと不器用な人間関係。 すれ違いと勘違いの中で、誰かを想う気持ちは、少しずつ形を変えていく。 「恋愛のようで恋愛じゃない」、少し不思議な笑顔と戸惑いの物語。 ――誰かを想うことは、いつも少しだけ不器用だ。

　現代日本を模した実験施設『楽園』。そこは異能力を得た執行者により統治されていた。執行者試験を最優秀成績で合格したマキナは幼馴染のリリカと共に、反逆者となった母を追っていく。

【少女たちよ、神話を殺せ】 　主人公、神越ヒミコは仲間を殺害した罪に問われ投獄された。 　だが彼女は知っている。己の身の潔白を。果たさねばならぬ復讐を……。 　三年後、脱獄を果たしたヒミコは秘密組織ツクヨミと接触し、結界封印都市ヒモロギに辿り着く。 　そこで目にしたのは――かつて仲間を惨殺にした異形の存在〝鬼〟。 　鬼が結界の外に出れば、未曾有の大災厄が起こるとされる。 　その脅威に対抗できるのは、神託で選ばれたヒミコのみ。 　ヒミコは霊式駆動人形〈アマテラス〉を繰り、鬼との戦いに明け暮れる。 　だが彼女は知らなかった。その裏に仕組まれた神話の悪意を……。 【カクヨム・小説家になろうで掲載しています】

ふとした切っ掛けで戦国武将に転生。 しかし場所は魚津城で目の前には織田の大軍。 当主上杉景勝も去り絶望的な状況。 皆が死を覚悟し準備に取り掛かっている中、 暦を見ると今日は天正１０年の６月２日。 台本形式で綴っていきます。

先祖代々あやかし狩りの一族である坂戸家の長女、和香が嫁ぐことになったのは一家惨殺事件の唯一生き残りであり、若くして当主となった伊澄 緋瑠人。 この男、臆病者のくせにひどくあやかしを寄せ付ける。 和香は、嫁ぐという名目で緋瑠人を守ることになるがーーーー

鎌倉幕府を築く目前、源頼朝は運命に導かれ、時を越えて戦国末期へと転移する。 彼を迎えたのは、武士たちの終焉を迎えんとする乱世。 かつて覇道に生きた男は、この時代で「誰も滅ぼさずに天下を鎮める」という理想に目覚める。 信長、家康、勝頼、景勝――歴史に名を遺す英傑たちが、頼朝を中心に交錯してゆく。 頼朝は、戦国の只中で理想と現実のはざまにもがきながら、命の灯が尽きるその時まで歩みを止めない。 義経は、過去の記憶に揺れながらも、兄頼朝の志に己を重ねてゆく。 これは、「時」を背負った男と女が、戦と赦しの果てに辿り着く、もうひとつの日本史。 血と涙、愛と祈りが交錯する、魂の記録…… 安寧とは、誰のために、何のためにあるのか――

どこにでもありそうな普通の街。 そこに単身用アパート『ハイツ一ツ谷』がある。 大家である神波操《かんなみみさお》は、孫の神波珠子《かんなみたまこ》をはじめ自分の子ども達、そして十二人の入居者とこのアパートで暮らしている。 神波珠子は幼い女の子だが、大人びた会話力と洞察力、強い眼力で周りを圧倒させている。珠子にメロメロの祖母・操は常に傍で見守るが、時々周りで怪しい気配を感じている。 また、操の子ども達と十二人の入居者は何かしら面倒な事を持ち込み、操と珠子を巻き込んでいく。普通の暮らしの中で起こる小さな大きな事件譚。