ダンジョンを運営する話はまあまあありますが、これまでのダンジョンマスターのイメージというと、ダンジョンの(狭くて暗い)隠し部屋でこっそり隠れてトラップとかを作っている感じでした。

でも、本作品は違います！まず、ダンジョンマスターの部屋は冷暖房完備であり、他にも快適な設備がたくさんあります！ゆったりスローライフな感じで快適にダンジョン運営を進めるヒロインの物語は、これまでのダンジョンものとは違った楽しさをもたらすでしょう！完璧なようで色々やらかしたりもするヒロインから目が離せません！

突然の雨から逃げるように入ったホテルで過ごすことになった男の恐怖の体験。いきなり建っている宿屋に無警戒に入るなんて、それこそホラー的にはやってはいけない行為だ。
彼はしっかり怖がることになった。
とはいえ、そこまで身構えることもないのかも、とも読んでいて思った。ここは、案外愉快な場所かもしれないと。

この作品のホラー要素は、見方によってはキャラクターとして広く受け入れられるような物でもある。そして、言動を見れば悪い奴らでもなさそうだ。

ホテルとして経営するには、看板が少々汚すぎるかもしれない。でも、わかって入れば楽しめるかも。そんな場所に、行きたくなってくる。

天使因子を持つ少年・少女たち――。
天使が兵器として利用される世界で、彼らは過酷な運命に抗い、戦いの中でそれぞれの想いを抱えて生きていきます。

主人公・司は革命軍を率いながら、仲間たちと絆を結び、静かに物語の核心へと近づいていきます。朋也や結衣といった魅力的な登場人物たちとの関係性は、どこか儚く、言葉では言い表せないような切なさに満ちていて、心を強く揺さぶられるはずです。

戦いの果てに司たちが辿り着く答えとは何か。天使と人間の対立が描かれる中に、確かな「希望」と「願い」が込められた、美しくも切ない物語です。

　こちらの作品を読んで好きなところは女性主人公と周りの人物
（大学関連の人物達、vtuber関係の人物達）の掛け合いです。

　キーワードで「百合」とか「ガールズラブ」等のキーワードが
設定されていないので作者様の考えでは百合要素を推していない模様でしたが、
自分としましては女の子同士の何気ない会話、日常、仕事上の絡み等に
尊さを見出す方なので作中の主人公達の会話に尊さを見出しました。
（男性が登場しないわけではないです。vtuber事務所のスタッフ等。）

　配信活動中の時折印象的なパワーワードが出てきて、それらの言葉選びの
センスも素晴らしいと感じます。詳しくは読んでいただきたいので
書きませんが「薬モ博士」は非常に笑ってしましました。

　一部の話数ではvtuberの心の内面、過去の話等、暗い話もありますので
注意願います。重いなと思う方は読み飛ばした方がいいかもです。

主人公はあの子に会いたいと思っているようである。
それでも会えないのには理由があるようだ。
今日も外は雨が降っている。
主人公は母親に閉じ込められているようだ。
会えない理由はきっとそれであろう。
外には雨が降っている。
駄目と言われるとしたくなるのが人間だ。
主人公はどうしてもあの子に会いたいようだ。
いつか主人公が家の外に出られる日が来るのだろうか？

フォレスティーナは見た目地味な女の子。
でも、やはり恋をするお年頃。
勿論好きな男性はいましたが、自分から声を掛ける事はしませんでした。
そんなある日、フォレスティーナの姉がフォレスティーナの好きな男を奪ってしまったのです。
ショックを受けるフォレスティーナでしたが、
姉は美人なので仕方ないと諦めていました。
すると、フォレスティーナに何と騎士団長が求婚して来たのです。
喜ぶフォレスティーナでしたが、姉が黙ってはいません。
今度はフォレスティーナの婚約者を奪おうと企てたのです。
いつも姉に恋の邪魔だてをされて、遂に姉と騎士団長が抱き合う姿を目撃してしまうフォレスティーナ。
この恋の行方はどうなってしまうのか？
フォレスティーナに幸せは訪れるのか？
姉が恋のライバル？是非読んで見て下さい。

一章まで、「神性」「記憶」「運命」といった重厚なテーマを、少女ガイアと少年アダムの交錯する過去と現在を通して描いた、非常に完成度の高い感動譚です。ガイアの過酷な生い立ちと、ディアナとの絆、そして幼き日の「約束」が、終盤の別れの場面で鮮やかに回収され、読者の心を強く揺さぶります。クリフという存在の冷徹さと不気味な能力も物語の緊張感を高め、善悪を超えた“記憶”というものの重さを際立たせています。全体としては、悲劇性と希望が繊細に織り込まれた、叙情的かつ記憶に残る一編です。

二千字強の短編です。個人企画参加作品で、企画の必須キーワードである『湿』や『憂鬱』などを作中で効果的に使用しています。ダンジョンでの一幕が書かれているのですが、文章はテンポよくとても読みやすいです。また、五感に訴えてくるような表現の緻密さ、リアリティーの高さがあり、想像させられる文章、目に浮かぶ文章だと思います。自分は普段、積極的に冒険物やダンジョン物を読んだりしませんが、この少ない文字数で、あまり馴染みのないジャンルの作品を楽しむことが出来ました。隙間時間にでも読了可能な文字数だと思いますので、是非読んでみてほしいです！

人間誰しも、生きていれば大なり小なりストレスを感じざるを得ないのが悩ましい状況ですね。
ストレスや不満を溜め込んでしまえば心が壊れてしまいますし、愚痴を聞かされる方もしんどいですよね。
そんな具合に鬱々していた視点人物のサラリーマンが見かけたのは、何とも不思議なアプリでした。
どうやらアプリの画面に表示された「毒の壺」に憂鬱な思いを吐き出すという趣旨なのですが、果たしてどうなってしまうのでしょうか？
梅雨のじめじめ企画の参加作品である本作は、ストレス社会である現代において心の安寧の保ち方について改めて考えさせられるお話で御座います。
もしも「毒の壺」というアプリを見かけたら、あなたならどんな言葉をかけますか？

しいなここみ様主催の「瞬発力企画」参加作品です。

１９６４字でジャンルはホラーですが、あまり怖くはないかと。

主人公は大学一回生福泉君。物語は彼の視点で展開します。

この福泉君。何と学内でも美人としてその名も高い鳳飛鳥（おおとりあすか）先輩に夜のドライブに誘われたのです。これは舞い上がらなくてどうするよという案件ですね。

しかしっ！　しかしっ！　鳳先輩が持ってきた車の車体には全面に般若心経が書かれていました。

これはっ！　これはっ！　都市伝説を追う夜のドライブだったのです。

ジャンルはホラーですが、ホラーが苦手な人にも楽しめる作品です。ご一読を。