若干クセのある文章ながら、日本語の使い方が丁寧で誤字もなく読みやすい。
不器用ながらも、まともな現地人との繋がりは大切にし、敬意を払うべき対象には払い、それでいて自分達に害なす相手には容赦しない。そういう主人公像に好感が持てる。
主人公が初期能力に頼り過ぎなところはマイナス。
たまたま水属性に適正がないのは判明したけど、一通りどの属性に適正があるのかすら調べてない。
図書館で魔法体系や基礎について調べもしないし、自分より上位の魔法使いと知り合っても、そういった質問もしない。
魔力を近接戦闘に流用している友人にも、その辺りの話は一切しないし、自分でも試さない。
強さに貪欲であり、目的の為には力が必要なんだから、やれる事は全部やるべきでは…。
魔石を吸収して成長ってのを前面に出したい作者の気持ちは分かるけど、それ以外で成長出来る要素を意図的に避けてるように見えて違和感がある。今後に期待。