人間たちの身近に暮らす、昆虫や小動物などの小さな生き物たちのお話です。 　私自身が実際に体験してその時々に感じたことを文章にしました。一話完結型の短編集です。 　一話当たり平均約2000文字の作品になります。 　気ままな不定期掲載になりますので、更新はとても遅いです。 　

「これからはすべての甲虫、そしてすべての昆虫たちのために・・・外界生物たちと戦ってくれたまえ。」 異世界を夢見て転生していく人間達。だがしかし、その異世界への転生によって生態系に影響を及ぼす異変が起こってしまう。 平和に暮らしていた昆虫たちに襲いかかる災い。その正体は地球上では見られないような姿をした生き物の数々。その生き物たちは昆虫達に危害を与え…それに対抗すべく昆虫達はカナブンの拾ってきた本にかかれた文を解読し、代償と引き換えに個々に属性を持ちその属性の呪文を覚えた甲虫達…魔操虫という存在を作り出した。 ・・・この物語は、その魔操虫が異世界から来た謎の"外来"生物と戦う物語である。 この作品はエブリスタにも掲載しています。

悲恋　バトル　ダークファンタジー いつもの場所に彼女を寝かせて、夕刻の陽に照らされながら、仇を討ち馳せ参ぜんと身体を繰り出す。 それから既にどれくらいの時間が経ったのかさえ分からない。 (ユキ…) 想わずにはいられない。 (ユキ……) 何故なのか。刻一刻と迫る自身の最期を微かに予感しながら、未だ先刻の出来事を飲み込めない。 彼の脳が、魂が、その光景を拒絶している。 片前肢を欠損し、不気味に釣り上がった目と口角の特徴的な彼が、それでもなお泣き顔のような表情をしつつその脳裏に描いていたのは、彼の代え難き　最も大切な宝のことであった。

その商家は、数十代続く老舗。 世襲制を採っているその家は、子供が二十になった時、家督を継ぐことになっている。 商いをするかたわら、その家には奇妙な習わしがあった。 使用人たちは、カブトムシやクワガタムシを大量に手にするよう指示されるのだ……。

カブトムシが大好きな子供とお父さんのひと夏の物語。 カブトムシが集る木に探しに行ったり、飼育ケースで飼ったり、 一緒に遊んだり。 そんなある日、ちょっとした事件が起こる・・・

　原田亮介は22歳。就職活動中の大学4年生だが、何社受けても面接で落とされてばかりだ。というのも、亮介は引っ込み思案で他人を押しのけてでも我を押し通すタイプではないからだ。面接ではどうしても強気になれない。 　就職活動先に向かう途中、亮介は公園で少年に出会う。少年と一緒にクワガタムシを捕った亮介は、生き物を育て、その死を悲しむことの大切さを少年に教えていく――