人間たちの身近に暮らす、昆虫や小動物などの小さな生き物たちのお話です。 　私自身が実際に体験してその時々に感じたことを文章にしました。一話完結型の短編集です。 　一話当たり平均約2000文字の作品になります。 　気ままな不定期掲載になりますので、更新はとても遅いです。 　

アンティークコレクターであるとともに昆虫マニアでもある富豪、綾部渡の依頼を受けて、柏木はツタンカーメン王の胸飾りのレプリカの完成披露パーティの席上で、スカラベ（ヒジリタマオシコガネ）の生態について講演を行なった。講演後、綾部秘蔵のコレクションである古代中国の副葬品の宝玉、玉蝉（ぎょくせん）が、胸飾りに続いて披露される手はずになっていたが、玉蝉を納めたはずのオルゴール箱はもぬけの殻だった。衆目の中で、犯人は最高級の翡翠の宝玉をまんまと盗み出したのだ。オルゴール箱から香水の香りがすることに気づいた柏木は、思いもよらない方法で犯人を見つけ出すと宣言して周囲を驚かせる。研究室から取り寄せたコガネムシに、犯人を嗅ぎ当てさせるというのだ。そんな警察犬のような真似が、ちっぽけなコガネムシに可能なのだろうか……。

親指姫の世界に転移し親指姫の代わりにチューリップから産まれた主人公は「人間として人間らしい生活を続けたい！」と物語に沿わずに済ませようと決心する。 しかしある日とうとうカエルに誘拐され、恐れていた外の世界に出てしまった。マザコン非モテカエル、自己愛非モテコガネムシ、ビビり非モテツバメたちが勝手についてくる中主人公は家に帰るため旅を続ける。 誘拐から一年後、ようやく家に帰り付けた主人公はカエルとコガネムシとツバメと別れて母との穏やかな日々をすごしていた。半年後、やたら顔のいい三人の男たちが訪ねてくる。主人公に「恋愛対象人間だから」とフラれたのを真に受け魔法使いに人間にしてもらったカエルとコガネムシとツバメであった。

中一の夏。 俺は下校中の十字路でコガネムシの死骸を見つけた。 それからというもの、その十字路では何かしらの死骸を見るようになる。 コガネムシ、金魚、雀── この異変には法則があると気付いてしまった俺は恐怖に震えた。 この順番でいくと、次は── ※生き物の死の描写があります。 そこまで生々しい訳ではありませんが、苦手な方はご注意下さい。

聖属性エッセイストの日常妄想系エッセイですよ〜! お暇なら読んでね!

日本昔話のパロディ。

創作アレンジ童話第二弾。 　ベースはグリムの「金のガチョウ」ですが、いろいろ混じっているので、こだわらずに楽しんでいただけたらと。 　「金のガチョウ」を知りませんか？ 　あれです。笑わないお姫様がいて、笑わせたら婿になれるという話で、金のガチョウで繋がった列を見てお姫様が笑うって奴。 　ただ、前回の「カラス黒と靴はき馬」で「ガチョウの列」ネタは使ったので、今回は使ってません。 　そもそもこの話の肝は「笑わないお姫様を笑わせる」ですので、グリム童話は「金のガチョウで繋がる列」ですが、バジーレ童話（ペンタローネ）では「歌って踊るコガネムシとネズミとコオロギ」になっています。では葉月えす童話では？

シュールナンセンス。ある日、突然ボクの大切なマシュマロの家を取り上げられた。 ブログより転載。

コガネムシを食べる夢を見たクジラのような話