交わした約束のため、訪れた地には純白のスノーフレークと真っ白な髪をした女の子がいた。『悪魔』とのハーフである主人公カイムは、キセルの煙をくゆらせながら、一緒に来るかと手を差し伸べる。記憶も名前もない『悪魔』の少女は名前が欲しいと要求した。仕方がないので、スノーフレークにちなんでスノウとなずけた。 　スノウとハイエルフの村で過ごしていた二人のもとに、謎の刺客が現れる。撃退したカイムだが、その左腕の手のひらには、数字の『ゼロ』が浮かびがった。それは、どんな願いでも叶う『白水晶』を手にすることができる証だった。夢を叶えるため、カイムとスノウは旅に出る。人間の虐げられている亜人社会へと。

　目が見えなくなった主人公が精霊と契約して山に登る物語です

　魔王を倒した百人の勇者たちは、仲間に紛れていた悪魔に利用されているだけだった。魔王に次ぐ力を持った悪魔は、疲弊した勇者たちを皆殺しにした。だがたった一人だけ、悪魔に魂を売り払うような代償を払い生き残った。 　生き残ったリージル・シティブソンは復讐のために血に塗れた道を行く。決して報われない、誰も帰ってこない復讐に取りつかれたリージルがたどり着くのは、どこか。

ロシアンルーレットの最後の一発を放つ時、名無しの男は何者かの記憶を追体験し、目が覚めると見たこともない世界にいた。 　これは、運命を操ろうとして生まれた、奇跡の物語。