感覚的には目が覚めたら生まれ変わってた……クレマンティーヌ、十一歳。私から見れば十分可愛いのに、美しい二人の姉と比べられて、我が伯爵家ではのけ者あつかい。気弱なクレマンティーヌはそれを悲しんでたけど。でも、大丈夫。前世それなりの経験をつんだ私は打たれ強い！　まずは執事長と御用商人を掌握だ。／一話短め、全七十八話。

気が付いたのは学院の入学式の真っ最中。前世、ごく平凡なサラリーマンだった俺はうっかり階段を踏み外し、第二王子に転生していた……だ、大丈夫だ！　まだ婚約破棄はしてない。突撃してくる変な生き物（たぶんヒロイン）を個性的なムーブでかわし、我が愛しの婚約者マーガレットに平伏し、崇め奉り、ポンコツな側近共を育て直す日々。いたって真面目に行動してるつもりなのだが、我ながらどうもギャグっぽい。美しく可愛い上に優秀すぎる婚約者に助けられつつ頑張ってたら、何やら評価されたり呆れられたり。前世の父さん母さん、俺なんとか異世界でも生きて行けそうです。全十話。

義母や妹にいいようにされてた男爵令嬢カサンドラ。ある朝、やんちゃしてた前世の記憶がよみがえった。なんだ、あんな連中に黙ってやられるような私じゃなかった！　スキルの釘バット片手に徹底的にざまぁを敢行。相手が国王でも容赦しない。他国の皇帝とは仲良しに。強面なのを気にしてるけどカッコイイ伯父さんと、武骨なお祖父さん優しいお祖母さん、押しつけがましくない神様のことも大好きだよ！ ／本編十三話、番外一話。

【旧題】アラサー女は第二王子に転生したけど婚約破棄なんてしない ～中世前期はきついよ～／恋愛および学院パートが申し訳程度なので改題しましたm(_ _)m／過労死寸前のアラサー女が退職直後にトラック転生。剣と魔法のファンタジー世界で王家に生まれたのはいいけど、神らしき存在に適度に文明を進めるよう言われ、働きすぎに気を付けながらもかなりやりたい放題する話。一話短め、全百六十二話。

恋愛は苦手だけどそれなりに幸せな家庭を築いて、やっと自分の時間が持てると思ったら病没。ファンタジー世界に転生。妙齢女性の押せ押せ精神で、公爵令嬢生活を満喫するイザベラ・スワン・デザイヤノートの物語。全十九話。会話文はほぼなしでサクサク進みます。

見合い相手の運転する車に乗ってたところ、タンクローリーに追突されて転生。そこは中世ヨーロッパを思わせる下町で、私は父無し幼児だった。母親は美人でやさしいけどダメンズウォーカー。姉は美少女だけど、おバカで欲しがり。でも、この人たちかなりの強運。姉は教会にて《光魔法》をゲット。なんとこの世界では皆《スキル》を持っている。その上、母親の再婚相手は、顔がいいだけの貧乏画家かと思いきや、貴族家当主に返り咲き。ああ、でも、このままじゃ姉は「ずるい」を連発する義妹一直線。私も前世の記憶がなければそうなってた！？　いや、この歳（ヒミツ）でそれは荷が重いよ。

地元では姫様あつかいされていた私。家業の倒産を機に水商売の道へ。高級官僚をつかまえ玉の輿だと思ったら、彼は不正の責任を取って自殺。八つ当たりしてきた義母予定だった女に、八つ当たり仕返し、そして私は殺された（殺されてやったのよ！）気付けば転生していて母子家庭。ネグレクトでいまにも死にそうな私。近所中に母親のひどさを喧伝し、自ら孤児院へ。どうやらここは異世界らしい。桃色の髪に金色の目なんていかにもヒロインっぽいけれど。前世で隠れて読んでいたラノベでは、ざまぁされるのが昨今の流行り。来るか来ないかわからないけど、男爵家（仮）の迎えが来る前に、なんとか自分で道を切り開かなければ！　／　不定期で投稿します。

さすがは四十路（？）巻き込まれても、たんたんと。全十話で、さらりと描きました。

「異世界転生！瘦せたい乙女心とぽちゃ専王子の狭間で」の番外編。 フカラス帝国、第十一皇子カイラス殿下のお話。

大人ばかりの限界集落で「めんこい」「可愛い」と言われて育った私。転生したら、伯爵家のお嬢様だった。どの道、ぽっちゃりだけれども！　この体型がお気に召した第三王子と婚約。魔法を使えば痩せる特異体質だけど、そしたら、婚約破棄されるんじゃ！？

　見た目も中身も平均的な中野龍一、三十八歳。 　居心地のわるい社内で、本日とうとうキレました。 　途端に、白黒になった世界で、見知らぬ赤ん坊を世話することに。 　あっという間に大人になった彼女の目的は、シンプル・イズ・ザ・ベスト。 　気付けば転生してるし。 　どこより平和な場所で、ちょっと危険な目にあうのは、オレにだけへそがあるせいか？ 　人ならぬ能力も、オレにかぎって種類が豊富で、より強力。 　生き物かすらあやしい単細胞（メス）、やめろと言うのに人を拝んでくる祈祷師（青年）、思考も行動もむちゃくちゃな長生きしすぎの探求者（少女）、だいぶ変わった仲間もできた。 　知りたいことは知りたいが、わからなければわからないままでかまわない。 　面倒事からは逃げる！　小金を稼いで、気楽に生きていこう。

　泥もダストも花粉も嫌う／臆病者が二人では／恋おうとも乞おうとも／手の触れようもない（一部抜粋） 　重箱の隅を突くように、日常をうたった詩、三十七篇。

　アラフォー喪女、早川雲母（きらら）。いわゆるお局様。人違いで背中を押されて、駅のホームから転落。中世ヨーロッパ風異世界に、第二王女キララとして転生したけど。国の将来、明るくないし、どうせ利用されるなら隣国に行きたい。だって向こうには水洗トイレがある！　（※召喚された勇者はうわさだけで当分のあいだ出てきません）　好きになったし、立場を確定させるためにも、隣国の辺境伯をふりむかせたい。がんばるキララ七歳。ケモ耳の旦那様（予定）はアラフォー？　魔法もあるよ。

　不幸な人生を不幸なかたちで終えたオレは、どうやら転生したようだ。蚊に。 　食欲に負けて魔王の血を吸ったら、その力が身について、異世界の蚊の頂点に立つが……。 　陰キャと見せかけて、内面は陽気なアホの子。

　年中お疲れの中年サラリーマンが、電車内で、ずぶ濡れの女子高生に話しかけられる。 　夏だし、これはもしや？ 　同じ路線を使う会社の同僚たちも、見ちゃったという話。 　盛り塩をしたり、集団退社したり、できる限りの対策はしたのだが……。 　ホラーかと言われると正直微妙。落語の怪談寄り。後味は悪くないはず。

いつもの列車で、会社に行くだけ。だけど、今日の私は少し違う。 午前休であいた時間で、ひさしぶりに丁寧にメイクをしてみた。 こんな日は、視線を感じるのもうれしいはずなのだけど……。