「バグだらけの人生から、ようやく解放されるんだ」 ――双子の妹である聖女の身代わりとして追放されたセレスティアは、前世が過労死したシステムエンジニアだったことを思い出す。 追放先の古代遺跡は、彼女にとって理不尽な要求（バグ）のない最高の新天地だった。 そこで出会ったのは、胸に「774」と刻まれた巨大なゴーレム。 古代文字で書かれた制御盤をプログラミング言語の知識で解析し、再起動に成功した彼女は、ゴーレムを「ナナ」と名付け、最高のパートナーとして迎え入れる。 施設の清掃、水路の修復、畑の開墾――論理的思考で快適なスローライフを構築していく彼女の元に、やがてその技術を狙うかつての家族の影が忍び寄るが……