ある日、双子であるわたしの兄が死んだ。

　或る年に生まれた兄妹、スタントとリヨン。 　放っておけない妹を守る騎士の兄。無鉄砲な兄を癒す魔女の妹。それが二人の関係。絆だった。 　二人はいつも一緒。いつまでも仲良く共に過ごしていくそう思っていた。 　二人が１５歳になるまでは…。 　妹だけの成人の儀が執り行われ、子どもから大人へと移りゆくリヨンの姿にスタントは胸を痛める。 　そしてその儀式の中でリヨンの婚約を告げることが決められ、相手は何と本物の騎士だった。 　納得がいかないスタントはリヨンを連れて儀式を中止に追い込むことを計画する。 　しかし思わぬ邪魔が入り、兄妹は窮地に立たされる。 　スタントは妹の騎士として、リヨンを守り切れることができるのか。

双子の兄は小さい頃から手がかかる問題児で学校の嫌われ者。 兄へのいじめを助長していたのは……。 掌編「双子」のリメイク。 「文章力向上委員会」に掲載していた短編より。 お題は「部」 2007年2月 2019.２改稿 にけ作:なろう アルファポリス マグネット カクヨム エブリスタ　note掲載予定

大学四年生の文化祭。軽音部のキーボードパートに所属する私と彼女は、二人でピアノ連弾を披露する。 他の部員たちから「双子」と呼ばれるだけあって、私たちの演奏はぴったりと息が合っていた。 それでも、心までぴったり重なっているとは限らない。 お互いを想う気持ちが同じくらいだから、天秤は釣り合う。どちらかの想いが大きくなりすぎたら、天秤はきっと壊れてしまう。 私は、天秤を壊したくなかった。

2016/10/07～16高円寺ギャルリー・ジュイエにて開催の 「少年展」における企画連動小説。 展示テーマは「双子」 双子の片割れについての失われたものの話 この作品はnoteにも掲載しています。

全国各地の中学校に正体を隠して潜入し、問題を調査＆解決する文科省直轄秘密組織「student solver」。通称ＳＳ。構成員は全て現役中学生。 艶やかな黒髪がトレードマークの「川崎綾香」と、眼鏡の美少年「神無月海一」はＳＳのパートナー。 いつも言い合ってばかりの二人の新たな任務の地は、片田舎の中学校。 なんと今回の学校では、二人は「双子」として一つ屋根の下で暮らさなければならないことに。 「幽霊」が出ると噂される夜の校舎、鍵を握る無愛想な男子生徒、不正会計をめぐる教師たちの疑惑、そしてたどり着いた「秘密」の部屋。 絶体絶命のピンチに陥った二人を支えるのは、お互いを信じ合う強い絆。 綾香と海一は予想もしていなかった重大事件に立ち向かう！ ※ブログと他投稿サイトに同時掲載しています （表紙絵／ひー茶さん）

十五の初夏の日。碑代の地の長筋である、わたしの婚礼がまとまった。時を同じくして、わたしの対である双子の兄もまた帰郷する。きつくわらう、いまや皇子の従者である彼を出迎えた時、まつろわぬ獣である彼を慕った、わたしもまたしあわせだった。その一瞬の、訪うまでは。

互いに全く関係のないまま生きる筈だった少年と少女。彼らが「双子」と呼ばれるに至った経緯。