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作者:雉白書屋/作品情報/Nコード:N3330KH
短編 |
「五十六番。これをつけて外に出なさい」
「……はい」
とある国の刑務所。死刑囚である彼は、看守に言われるまま、小窓から投げ入れられた黒い目隠しを手に取った。震える手でそれを装着する。
ガチャリ――独房のドアが開く音が響いた。
「立つんだ。さあ、そのまま歩いて。おっと、大丈夫か?」
膝ががくんと折れ、よろけた。
看守の声に促され、彼は独房を出て廊下を歩き始めた。ごくりと唾を飲み込む。独房の外の空気は、どこか乾いていた。視界が遮られたせいか、慣れて気にもしなかったはずの刑務所の匂いが妙に鼻を刺す――古びたコンクリートの湿気、どこかこびりついた錆臭さ。
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: 最終更新日:2025/04/08 11:00 読了時間:約5分(2,427文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 6 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:守尾八十八/作品情報/Nコード:N1001ID
完結済 (全2エピソード) |
高校を卒業して大学に進み、一番の関心事かつ最初にやらなければならないのは、クルマの運転免許取得だ。
若者のクルマ離れなんて想像もできない時代だった。オートマ限定免許はまだ存在しない。バイクブームさえ根強く続いていた。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: 奉献ヘルマン・ヘッセ 暴走族まがい悪友直伝 ポンピング・ブレーキ 坂道発進クラッチ勘所 縦列駐車サイドミラー クラクション鳴らすな ごくりと唾を飲み込む 轢いたこと触れられず 指導員を教官と呼ぶ男 ミスコンGトップ確実 馬に蹴られる大学同期 紳士振る舞い姓で称す 邪魔者として退散自賛 400㏄免許取ろうよ 一緒の方が楽しいかな 最終更新日:2023/10/01 23:00 読了時間:約8分(3,737文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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