猫をお迎えしたくなった理由です

弱虫ライオンのイオは、のんびり過ごすのが大好き。ある日、彼は散歩中に迷子になってしまいます。そこへ通りかかったのは、ライオンも恐れる象の群れ。 群れの中の一頭・エルは、イオにとても興味を持ちます。 イオとエル、性格も住む世界も違う一匹と一頭の友情物語。

「冬の童話祭2015」応募作。 　 　勉強を強制的にさせられてやる気のないお金持ちの子ども・バン。 　バンの通っている学校で働きながら偶然拾った絵本が読みたくて、独学で勉強しているライ。 　異なる境遇の二人の出会いと友情の話です。

この小説の主人公・斉藤実乃里は多感な思春期のある出来事がきっかけで、人間不信になった。ずっと一人で生きていきたいと考えながら、心のどこかで拠りどころを探していた。 会社から少し離れたところで姉と二人暮らしをしている彼女に、ある日馴染みの書店でルームシェアしないかと誘われる。姉の結婚を機に部屋を探していた彼女は、ルームシェアを提案した女の子・木ノ下朔良に誘いを断ったものの、結局は一緒に暮らすことに。 底抜けに明るい彼女の笑顔をうるさく思いつつも、次第に心を開いていく実乃里。 一方、朔良も明るい中にいろんな思いを抱えていて。 日常生活を普通に送る社会人の、心のうちや悩みなどを切り取っていく日常小説。

ある日、学校が破壊された。破壊したのは、生徒にも先生にも信頼されていた男子高校生・斎藤幹也。原因は、ある一人の教師であった。 それによって救われたのは、学校嫌いの男子生徒といじめられっ子の女子生徒。 幹也は彼ら二人を自分の計画に巻き込んでいく。 それはあまりにも健全で、残酷なものであった。

内乱で父親を失ったライナン。川辺で川を眺めていると、同じ部族らしき青年・アレックスと出会う。初めて会った気がしない二人は、互いの家を行き来するようになり、やがて親密な仲になっていく。 しかし、アレックスにはライナンに言っていない秘密があった。 その秘密が明かされたとき、二人の人生が、少しずつ変わりだす。

人に寄生して生存している「人生種」。彼らは、人が生きた証として記憶される。彼らに見放された時、人は生きることを辞めてしまう。 「人生種」の世界にも役所があり、「人生種」を統治するのが人生役所。その中でも、寄生に関する相談を受け付ける「寄生課」には「人人役所」という事務所が設けられており、彼らは最近多発している「亡殺」に頭を悩ませていた。