[-1-]
作者:昼咲月見草/作品情報/Nコード:N5080GX
短編 |
今日も、あの鳥の歌が聞こえる。けして澄んだ声ではない。むしろ時折濁ったような声を出す。
けれどそれはいつも懸命で、とても美しくわたしには聞こえるのです。
モデルになった鳥は、雨の日に鳴いたりはしませんが、朝早くから歌っています。「歌」としか言いようがないほど、とても複雑な鳴き方をします。
他の鳥の鳴き真似が得意で、様々なパターンで鳴くのだそうです。
自然の多いところだと美しいと言われるのでしょうが、町中では騒音と言われてしまうほど、大きな声でずっと囀っています。
もともとは日本の鳥ではないのですが、あの鳥の歌声が聞けることを幸せだと毎年感じてしまいます。
峨眉鳥、というのだそうです。画眉、と書くのが正しいようですが、わたしの持つ図鑑では峨眉。
帰れなくなった彼らが、どうか幸せを見つけられますように。
ジャンル:詩〔その他〕キーワード: とりのこえ 雨の日の恋人 隕石阻止企画 最終更新日:2021/04/29 00:00 読了時間:約3分(1,031文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 236 pt ブックマーク: 11件 評価人数: 22 人 評価ポイント: 214 pt |
[-1-]
検索時間:2.3776350秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。