ショートショート 「スキル？　ないよ？」 最強転生者、現代日本で平和に炊飯器と向き合う日々。

『剣聖』の父に『聖女』の母。最強の両親を持ったユノが授かったギフトは、なんと、『ただ単に無能』だった。当然、実家を追放。 『ただ単に無能』なユノは、それでもなんとか、ご都合主義に助けられながらも諸国を放浪しながら生きるすべを見い出していく。そして、やがては最強に…なる…はず。はず。 　ゆく先々での出会いに笑い、ほっこりし、涙する。この剣と魔法の世界、ユノは『ただ単に無能』でも力強くハッピーエンドへ向かって一歩一歩進んでいくのである。 　１～２話毎に区切りをつけた、シリーズ短編形式の連載です。 ※ごめんなさい。実力不足のため只今修行中でございます。必ず戻って来ます。 ◇ここまでの登場キャラ…オジサマ紳士、お弁当少女、幼馴染兼直感令嬢、美少年エルフ

滑舌が死ぬほど悪い主人公大久保陸は、ある日コンビニでバイトをしていた時に、噛みすぎて魔法陣を展開してしまう。 そこからというもの、いきなり死刑判決を下されダンジョン行きになったりと散々な目にあう事となるのだが、脱出した先に待ち受けていた魔王による地獄に陸は耐えられず、2年間家に引きこもる事となる。 魔王による陸にだけ与えられた地獄、それは口だけを蘇生してしまうというモノ。ありとあらゆる動物の口を蘇生してしまい遺言を聞かなくてはならないのだ。 それまでに得た、滑舌が悪すぎてありもしない魔法を量産してしまう体質も水の泡。そして冒険者となることも諦め、引きこもる陸にずっと寄り添っていたのは、一緒にダンジョンを抜け出した仲間ミルクだったのだが、 「………………」 「なんで、なんで声が聞けないんだよ……」 突如送られてきたミルクの死体からは遺言を聞くことが出来ず、陸は遂に怒りの限界を迎えてしまう。 魔王によって姿を化け物に変えられたミルクを助け、陸は元の世界に戻れるのか―― どんな悪い人間、どんな生物にも命があり、失いたくないものがある。 その人の本当の遺言『コエ』を聞け―― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 異世界ランキング80位ありがとうございます！

　勇者パーティでのクエストが終わり、宴をしている時、突然勇者---シャックに言われた。 「なんでお前まだここにいんの？」 「なんでって。同じパーティメンバーなんだから一緒に居るのは当然だろ？」 「あ～。言い忘れてたわ。リアム、今日からもう来なくていいよ」 「え？」 　すると蔑むような目でこちらを見て来ていた。 （なんでだよ） 「え？　じゃねーって。無能のお前はいらないって言ってんの。優しく言ってやったんだから聞き返してくんじゃねーよ」 「無能って......。どこが無能なんだよ」 　そう、今までみんなに固有魔法---リミッター解除でバフをかけて来ていた。それなのに無能なんて......。 「本気で言っているのか？　お前は今まで俺たちに何をしてきた？　何もしてこなかっただろ？　それを普通は無能だって言うんだよ」 「みんなにバフをかけていたよ。それにモンスターだって倒して来たじゃないか......」 「何を言っているんだ？　バフをかけてきた？　嘘をつくんじゃねーよ。バフなんて今まで感じた事ないぞ。それにモンスターを倒すなんて誰だってできることだ」 　気づいていなかったなんておかしいだろ......。すると、シャックに言われる。 「お前にやる金なんてねーし、お荷物なんだよ！　無能は無能らしく俺の言うことを聞いとけばいいんだよ」　 　こうして俺は勇者パーティを追放されてしまった。 ★ 　一週間程経って、クエストを受けようとしている時、Ｓランクパーティに話しかけられて荷物持ちとして雇われた。 　このクエストでリミッター解除の本当の実力を発揮していった。そして、俺はエルフの王女との出会いが俺の人生を変えて行った。

見た目故に人を避けていた主人公は車にはねられ死んでしまうが、絵にかいたような異世界に転生した。 転生時の願いは戦いなどには関係ないことだったが、日を増すごとに自分が如何に無能力かを自覚していく。 それでも無双したいため知識を使い、思考を凝らしていく。