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作者:市原春季/作品情報/Nコード:N6996FU
短編 |
友人の結婚式に参列した明子。彼女は三十路にして独身。そして、過去のトラウマもあり、男嫌いという性質を持っている。そのため、友人の式に集まった男達に対しても嫌悪感が表れていた。特に、新婦の親しい友人としての結婚式ということもあってか、式を騒がしくする新郎の友人に腹を立て、自身の男嫌いを益々実感することに。
そんな中、一風変わった年下の青年、広行と出会う。彼は、新郎と同じ会社に勤務している、同じ部署の後輩であり、おとなしく、もの静かな人物であった。そんな彼との出会いが明子の価値観を一変させる。男嫌いで男友達さえも作ろうとしなかった明子だったが、彼に対しては嫌悪感も違和感も無く、むしろ好意を持ち、親しい友達として接していた。だが彼女にとって、広行という男と関わることは、過去のトラウマとも向き合わなければならないことであった……。
広行という男もなかなかの変わり者で、友達も少なく、さらには彼女がいたことも無く、異性と付き合うということや「好き」という感情がわからずにいた。しかし、彼もまた明子と関わることによって、最初は乏しい感情しか相手に伝わらなかったものの、はっきりとした意思表示ができ、感情も豊かに表れるようになっていった。明子は結婚していく友人とは疎遠になっていき、親しい友達が減っていった。広行は元から親しい友人というものがいなかった。そんな、互いに友人が少なかった二人であったが「友達」という関係を築き、明子の一方的な押しもあり、親睦を深めていく。
そんな折、明子が依然付き合っていたという男性が表れたことによって、二人の関係性は明確にしていかなければならないこととなり、明子は広行との関係を遠ざけていこうとするが……。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 恋愛 引き出物 ひきでもの 最終更新日:2019/10/14 08:49 読了時間:約45分(22,288文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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