好きになった人には「今までの関係でよくない？」と言われたり、好きって言ってないのに「他に好きな子いるんだ」って言われるんだけど？ そんな私にも付き合う相手ができて、ほんのひと時幸せだったけどやっぱり私は独り。

息をするかのように、ひとときの幸せを守るために、わたしは嘘をついた。

逢沢ハルがまだ小さな頃、「キミは人を幸せにできる人だね。」というある人の言葉がきっかけで訪れる人みんなが幸せなひとときを過ごせる空間を作るという夢を持ったハルは遂にcafé petit bonheur （カフェ プティ ボヌール）とい店を開き、夢への第一歩を踏み出した。そんなある日の事、無惨に散った初恋の相手で幼馴染だった河合美咲がハルの店に訪れる。ハルはあの日の出来事を美咲に問いただそうとするが彼女は、成長し親の離婚で苗字が変わっていたハルに気が付かず何事もなかったかのように笑っていた。そんな美咲に腹を立てたハルは様々な手で美咲に自分を気付かせようとするが…。caféを舞台に2人の想いが交差する笑いあり、涙ありの優しい初恋の物語。

夜未はひとときの幸せを味わう。 「長い時間を僕らはすごして 夜中に甘いキスをして いまは 忘れてしまった たくさんの話をした」