時はEDO── 雪風音丸は日本一の退魔師一族の末っ子だ。男のなりをしてはいるが、女の子でござる。 十五になったらあやかし退治の旅に出るというしきたりが一族にはある。大好きな兄様達に別れを告げ、音丸は旅に出る。正しい名前は『音丸』だが、一人前になるまでは『へっぽこ丸』さらに略して『ぽこ』と呼ばれるのをよしとして。 「この旅で一人前になって、わたしも日本中にこの名を轟かせてやるぞ！」そう思って旅に出てみたら、ぽこの前に現れるのは妖怪ではなく、宇宙人とかいうやつばっかり……。確かに強いあやかしは兄様たちが一掃したとは聞いていたけれど……。 やがて彼女はへっぽこなまま、へっぽこ妖怪さんたちと一緒に地球を守って戦うことに……。 ※主人公へっぽこ丸を兄様たちと一緒に見守る企画です。 どうかハラハラ見守ってあげてください。 ※主人公はへっぽこで周囲に守られてばかりですが、じつは物語の最初から凄い力を持っています。

俺は死んだ。 天空からお呼ばれされているが、義妹の今後が気になって仕方ない。 なにしろ無感動、無気力で十文字以上の言葉さえ話さない妹だ。 俺が頑張っているのに妹は「自分が死霊使い」だと誤解をし、心配で心配で仕方ないのでつい守ってしまう。はやく成仏したいから心配をかけさせないでくださいよイヅミさん。