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作者:情情/作品情報/Nコード:N6940EF
短編 |
一
初めにわらひありき
一+一
わらひは一+一のこころなり
一〇
「二」というネは上げず、子をとる
一一
一〇〇
一〇一
無は非在ならず
一一一
有無相生じる以前をおもい、神という。
……言葉もおもいも消え去った極みに 神秘 がひらく。
一〇〇〇
沈黙――しかし、それでは通じないというおもいが、再びかたる病を惹き起こす。われわれの前には空白のカミがある。
一〇〇一
おのれの正体も危うくする息のフルヘは、フリフリブルブル、手形化された世界を揺すぶり、裏書きを飛ばし、記号を曖昧にする。
一〇一〇
世界は爆発的に増殖する。大いなる噴き出し。……大いなる噴き出しの口は、大いなる消没の穴。
一一
ネズミ算もここまで。……ひとわらいすれば、ケタケタときえてしまう。
一二
十八世紀日本のわらい猫。
十九世紀イギリスのチェシャー猫は、「チーズ」と言うことによってわらい、わらったままきえる。チーズを食べに寄ったねずみはチェシャー猫の腹中にきえる。
1
仲直りをしたいとおもったねずみを食べたチェシャー猫に腹を立てるアリス。ねずみのかなしいシッポ(テール)。オハナシはシッポがないきまり。
2
チェシャー猫の行くのと反対の方向にキルケニー猫がいるときいたアリスは、おわかれをする。
3
キルケニー猫の家になかなか行き着かないアリスは不安になる。あたりがどんどん暗くなり、穴の中にいる感じがして、ねずみとおなじように自分もチェシャー猫に食べられてしまったように感じるアリス。
アリスは空に黒い太陽を見つけ、天が巻物を巻くように、地面もするすると、どこかへ行ってしまいそうな感じがして、どうしてみんなにげてゆくの?とかなしい気持ちになる。
4
とうとうアリスはキルケニー猫に出会う。キルケニー猫は二匹登場し、闘いが始まった。
闘いの果てに宇宙蛇ウロボロスが誕生する。そして、再びチェシャー猫。
5-8
苦しむアリス。
アリスのからだの変化。半円の虹が完全な円になろうとする瞬間、亀裂が走り、分裂する。アリスはアダムとリリスにわかれる。
9
アリスの鏡の破片の網目に増殖する宇宙。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 二次創作 わらい猫 終末猫 ウロボロス 最終更新日:2017/09/02 14:39 読了時間:約57分(28,484文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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