エジプトにオアシスがあるなら。 　うがいして、足を洗いたい。

千文字短編です。 一緒に暮らす貴方と私。 時に怒ったり泣いたりします。

高校生の巴 風翔(ともえ ふうと)は通っている高校の教師神原 麻子(かんばら まこ)に想いを寄せていた。 ある日彼は麻子と共に突如床に空いた穴に落ちてしまう。 次に二人が目覚めた時、そこは日本に似た別の国だった。 彼らのような人間に事態の説明を行う存在である教会のシスターはそこが永遠に生きる神と人に仇なす悪魔が混在する異次元ハイティバインであると語る。 元の次元に戻るため動き出した二人だが悪魔に襲われ、腰を抜かした風翔を麻子が庇い悪魔の毒で命の危機に瀕してしまう。 解毒には悪魔の体内にある中和剤が必要で、恐怖を振り払った彼は立ち上がる。 麻子の死のタイムリミットが迫る絶望的状況の中勝てもしない相手に挑む彼の前に、一振りの剣が現れる。 自身を神の一柱レヴァイアと名乗る剣に認められた風翔はその力で悪魔を切り倒す。 窮地を脱し麻子を救えた風翔はシスターから日本に帰る手がかりがある国の情報を聞き、麻子と共にそこを目指す。道中で出会った赤髪の少女マリーや電撃を放つ神狼アンペアを旅の仲間に加え、神や悪魔と関わる彼らの現代的冒険ファンタジーが始まる。

バトル系ファンタジーになるのでしょうか。 魔法学園とその学術都市を舞台に、主人公ご一行様が敵に襲撃されます。 そして主人公って誰なんでしょう？ 「今日、今日かい？　えっと、そうだねえ、色々とびっくりする出会いでもあるんじゃないかな」 「俺の親って国家公認の魔術師だからー、エリート家系だからー、そのあとを継ぐ俺にもこれから半端ない苦労が来るわけよ。だから、サボる、今のうちに楽しておくわ」 「儂もここからは全力……の五割くらいを出してやろう」 「ダメね、私も。殺気を出しすぎて気づかれるなんて。でもここからは――この気持ちを押し殺す必要もない」 「なるほど、これは厄介なことになったものだ。手を抜きすぎたか」 「力を得たくなるのは当然、常に前と、上を、見続けていればね。限りはないさ。上昇志向は社会で必要なものの一つだよ」 「今、このときだけは、僕が主人公ってことで」

現実世界とネット空間のみを共有する異世界。 人々は謎めいたその場所を『現想園』と呼んだ――。 『現想園』に迷い込んだ鐘威はそこで様々なものを目にする。 現実世界では生まれることの無かった魔術の存在。 『ソウルシティアンペア』という名の組織。 そして、彼らが狙う“堕天使”の少女。 複雑で曖昧な物語は交錯する。 その世界は何故生まれ、存在し続けるのか。 「さぁ、始めるか」 「健闘を祈るわ。――作戦開始!」