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作者:間咲正樹/作品情報/Nコード:N5152IC
短編 |
「シャルロッテ、俺が君を愛することはない。そのつもりでいてくれ」
「……はい。承知いたしました」
数え切れないほどの使用人たちに囲まれる中、今日から夫となるラインハルト様に、氷のように冷たい眼でそう言われた。
半ば予想していたこととはいえ、面と向かって言われると心に鉛を付けられたような感覚になる。
やはりラインハルト様は、お飾り妻を欲していただけだったのだわ。
『氷の貴公子』と名高い、美貌と名声を兼ね備えたラインハルト・アイヒベルガー侯爵閣下が、私みたいな下級貴族の娘を妻に娶ろうだなんて、おかしいと思った。
女として、一人の男から愛されたいというささやかな夢も、今日で終わったのね……。
『というのは嘘で、俺は君のことを心の底から愛している』
「――!?」
その時だった。
私の頭の中に、ラインハルト様の声が直接響いてきた。
これは――!?
『くれぐれも表情は変えないでくれ。周りの人間に俺たちがテレパスだということがバレたら、お互いの命が危ないんだ』
『っ! は、はい』
必死に平静を装いながら、テレパシーで返事をする。
まさかラインハルト様もテレパスだったなんて……。
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: R15 BK小説大賞 ハッピーエンド ラブコメ ESN大賞8 アイリスIF6大賞 イケメン/素直クール 氷の貴公子 純愛/溺愛 女主人公/一人称 異世界恋愛小説 短編/日常 じれじれ ネトコン13感想 最終更新日:2023/03/03 21:03 読了時間:約17分(8,026文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 4件 総合ポイント: 1,832 pt ブックマーク: 101件 評価人数: 198 人 評価ポイント: 1,630 pt |
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