ハジメ(大学四年)は、隣の部屋に住む社会人の美唯(みい)とは全くの他人同士だった。しかし、彼女の勘違いが切っ掛けとなり、二人は出会う事になる。しかし、彼女の目的は酒だった。 ※この小説は飲酒嗜好が強い為、お酒が嫌いな方及び、身体的にアルコールを受け付けない方、そして未成年に対する飲酒嗜好を助長させない為、該当する方及び未成年者は避けるようお願いいたします。但し、自己責任で読まれる場合はこれらを強要する事は御座いません。※

あるあたたかな晩、小さなウワバミが枝の上で目を覚まします。すると森は海になっていました。 クラゲから事情を聞いたウワバミは怒りのまま、森の南を目指します。ハナミズキを探して。 会話に「」がないのは仕様です。ご容赦下さいませ。

三十路の無職、突然、異世界転移する。 覚えの無い土地。 見慣れぬ種族。 見知らぬ世界。 貯金を切り崩す怠惰な生活の果てに辿り着いたのは、右も左も分からない世界。 鬼灯仁巳（かがち　ひとみ）、元・雇われ店長のバーテンダー。 金なし、職なし、居場所なし。 恥の多い人生を送ってきました、とまではいかないが、胸を張れる様なものでもない。 胸に灯していた情熱を失い、ただ流れる時間を無為に過ごす、何も持たない根無草。 そんな男に世間の風当たりは、凍える真冬の風の様に冷たい。 貼り付けられた見えないレッテルは“ロクでなし”。 お前の人生は間違いだらけだった、無意味だった、と笑われている気分。 ただの運命の悪戯か。 持ち前の悪運が引き寄せたのか。 気まぐれに女神が微笑んだのか。 聖剣を与えられた勇者の様に、世界を救う英雄になるわけでもない。 天才的な才能と叡智を持って、偉大な魔法使いになるわけでもない。 類稀なる美貌と話術を使って、美女との理想郷を作るわけでもない。 様々な人に出会い、心を交わす。 仕事を与えられ、言葉を交わす。 目を逸らしていた情熱を見つめ、考える。 「もうちょっとだけ、頑張ってみるさ」 己を見つめ直しながら、無職の三十路は異世界で生きてゆく。

目覚めると、裸で森の中にいた。 え、ちょっと待って！　社会的に死ぬ前に私に服を！ いやいや、そもそも社会がないから死なない？　セーフ？ そんな能天気少女が送るゆるふわサバイバル生活が始まる。

　とある大学生の日常。 　その飲み会での１コマ。 　落ちなどない。

幼い頃から妖怪と暮らしてきた響(キョウ)くんの日常。 白い蛇で、神使のウワバミ 人間か、アヤカシかもわからない、さい 大天狗の眷属である、太郎坊に次郎坊 千年を生きる大妖狐の、浜路 半天狗の玉梓 …と、人間の響の、愉快な妖怪ライフ